Googleサーチコンソールは、Webサイトを運営する上で役立つ情報を分析する無料ツールです。Googleサーチコンソールの機能や使い方をマスターすれば、検索結果で上位に表示されるWebサイト作りが可能になります。
Googleサーチコンソールを使いこなすためには、扱うデータや語句を正しく理解する必要があります。本記事では、Googleサーチコンソールの使い方・機能・導入の手順や、Googleアナリティクスとの違いや連携方法について詳しく解説します。
Googleサーチコンソールを導入したい方や最新情報が知りたい方、SEO初心者の方はぜひ参考にしてください。
目次
Googleサーチコンソールとは?
Googleサーチコンソールとは、Google社が無償で提供している、Webサイトのインターネット検索における解析ツールです。
Googleサーチコンソールを使用することによって、Googleの検索エンジンでWebサイトがどのように表示されており、どのようなキーワードで検索されているのかなど、Webサイトを運営する上で非常に重要な情報が分かります。
Googleサーチコンソールや、Googleアナリティクスを使用すれば、効率的にSEOができる他、より良いWebサイト作りが可能になります。Googleサーチコンソールでできることや使い方を知り、正しく活用しましょう。
また、Googleアナリティクスだけではなく、Google広告・YouTube・Google Play Console・Actions Console・Chromeウェブストアとの連携もアップデートによって可能になったため、Webサイトのコンテンツに合わせて使用しましょう。
関連記事:Google Search Console(サーチコンソール)とは?設定方法や使用用途を解説
Googleサーチコンソールで確認できること
Googleサーチコンソールで確認できることは、下記の通りです。
● 表示回数
● クリック数
● クリック率
● 検索クエリ
● 検索順位
● 被リンク元
● ページエクスペリエンス
それぞれ順番に解説します。
表示回数
Googleの検索において、該当Webサイトが何回表示されたか(インプレッション数)を知ることができます。表示回数は、ユーザーが検索結果を表示した際にカウントされるため、自身のWebサイトがユーザーの目に止まったかは関係ありません。
あくまで、該当Webサイトが載っている検索結果が開かれた(表示された)瞬間にカウントされることに注意しましょう。
クリック数
クリック数とは、ユーザーが検索欄に入力した語句から検索して表示された検索結果から、クリックされた合計の数を見ることができます。Webサイトがどれだけのユーザーの目を引いたのかを表す指標になります。
クリック率
クリック率とは、検索結果として表示された回数から、クリックされた割合を示すものです。検索順位1位の平均クリック率が35%であるのに対して、10位では1.4%まで落ち込みます。
検索順位が上位になるほどクリック率が高くなる傾向にあるため、できるだけ検索上位に食い込むコンテンツを目指しましょう。
検索クエリ
検索クエリとは、ユーザーが検索欄に入力した文字列のことです。Googleサーチコンソールでは、ユーザーがWebサイトにどのような検索クエリを入力して訪問したのかを知ることができます。
検索クエリが分かることで、Webサイトに求めるユーザーのニーズを知り、Webサイトの方向性や改善策が見えてきます。
検索順位
Google検索における検索結果の平均検索順位が分かります。Webサイトの閲覧数を上げるためには、検索結果で一つでも上に表示させる必要があります。
Webページを作成したり改善したりする際に、検索順位は指標の一つでもあるため、定期的に検索順位を確認しながら定義改善していきましょう。
被リンク元
被リンク元とは、Webサイトのリンクを貼っている場所を指します。被リンク元によってはユーザーの流入数に大きく影響することもあり、Webサイトの重要な要素です。
Googleサーチコンソールでは、リンク元のURLを確認することができるため、どのようなページからユーザーが自分のWebサイトに飛んできたのかが一目で分かります。
ページエクスペリエンス
エクスペリエンスの項目から、Webサイト全体のエクスペリエンス指標が分かります。ページエクスペリエンスとは、Webサイトにおけるユーザー体験の指標となります。
Google検索では、良いユーザー体験を提供しているWebサイトを検索上位に表示する傾向が高いため、ページエクスペリエンスの評価が高いと、それだけGoogleに評価されているWebサイトだと言えます。
ページエクスペリエンスは、Webサイトを読み込む時間やスマートフォンへの対応等の、ユーザーにとって安全で利便性の良いページであるかを評価します。
Googleサーチコンソールにおいてページエクスペリエンスの値が低い場合には、どの点において悪い評価がされているかを確認して改善するようにしましょう。
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスの違い
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスはどちらもWebサイトを運営する上で役立つサービスですが、それぞれの役割が異なります。
Googleサーチコンソールは、主にGoogle検索に関わる分析結果を知ることができます。
検索された際の表示回数や検索順位、他のサイトにおけるリンク情報を把握できるため、「検索やリンクでそのWebサイトにどのように訪れたか」が分かるのです。
Googleアナリティクスは、Google検索に限らず他の検索エンジンも含めたWebサイトへの流入数や、Webサイトに入ってからユーザーがどのようなアクションをしたのかが分かるツールです。
そのため、どちらか一方を使用するのではなく、GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスを併用することで、Webサイトに流入する前後の行動が分かります。Googleサーチコンソールを導入する際は、Googleアナリティクスも併せて導入しましょう。
関連記事:Google search console(サーチコンソール)とGoogle Analytics(グーグルアナリティクス)の違いを解説!使い分け方と連携方法とは
Googleサーチコンソールを使う方法
Googleサーチコンソールは、下記の流れで導入できます。
1. Googleアカウントでログイン
2. サイト登録
3. 所有権の確認
それぞれ詳しく解説します。
Googleアカウントでログイン
GoogleサーチコンソールはGoogleアカウントと紐付いているため、Googleアカウントでログインしてから利用しましょう。Googleアカウントを所有していない場合には、新規登録をしてアカウントを取得しましょう。
サイト登録
GoogleアカウントでGoogleサーチコンソールにログインできたら、次にWebサイトの登録をします。Webサイトを登録する際は、ドメインまたはURLを入力して、計測するWebサイトを指定します。
ドメイン指定をする場合には、Webサイトを所有しているかどうかの確認作業が必要となるため、ドメイン指定が上手くいかない場合にはURLを指定しましょう。
URLでWebサイトを指定する場合には、サイトの所有権の確認の手間を省けます。初心者の人や、手軽にGoogleサーチコンソールを使用してみたい人は、こちらの方法がおすすめです。
所有権の確認
計測するWebサイトを入力する際に、ドメインで指定した場合には、そのWebサイトの所有者かどうかを証明する必要があります。
所有権の確認作業では、Googleサーチコンソールの誘導に従って、プロバイダにログインし、指定されたTXTレコードをDNS設定に反映することで、所有権を証明できます。
URLでWebサイトを登録した場合には、HTMLファイルやタグを追加したり、Googleアナリティクスと連携したりすることで、Webサイトの所有権が承認されます。
関連記事:Googleアナリティクスのログイン方法とは!設定方法も合わせて解説!
Googleサーチコンソールではアルゴリズムアップデートの対策も可能
Googleは検索のアルゴリズムを不定期にコアアップデートしており、アルゴリズムの改良によって検索上位に表示されていたWebサイトが上位に表示されなくなることも多いです。
そのため、Googleの検索アルゴリズムのアップデートに合わせたWebサイトを作り続ける必要があります。Googleサーチコンソールを活用することで、検索アルゴリズムのアップデートを対策できます。
Googleサーチコンソールを活用して、下記の対策ができます。
● 検索順位が落ちているクエリをリライトする
● 表示回数の落ちているページを改善する
それぞれ順番に解説します。
検索順位が落ちているクエリをリライトする
Googleのコアアップデートが行われた際には、Googleサーチコンソールを使用して、検索順位が落ちているクエリがあれば該当ページのリライトをしましょう。
Googleの検索アルゴリズムのアップデートによって、検索順位が落ちてしまうクエリがあれば、新しいアルゴリズムに対応したコンテンツを作成しましょう。
リライトをする際には、検索順位が高いページから要因を探し出し、その要因を意識しながらアルゴリズムに評価される点を重点的に修正しましょう。
表示回数の落ちているページを改善する
検索順位だけではなく、表示回数の落ちているページを改善しましょう。最新のアップデート(2022年8月実施)では、Googleが役に立たないと判断したコンテンツは評価が下がるアルゴリズムが採用されました。
表示回数が落ちたページに関しては、ページエクスペリエンスの値に問題がないかを見直して、ユーザーフレンドリーを意識したページに修正する必要があります。また、Googleアナリティクスも併せて活用することで、コンテンツの内容だけでなくWebサイト内の離脱率や回遊率を確認できます。
関連記事:クロール(クローリング)とは?意味やGoogleへのリクエスト方法、SEOとしての基礎を解説!
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスを連携する方法
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスを併用することで、Webサイトをさらにより良いものにできます。
Googleアナリティクスを始めていない人は、Googleサーチコンソールと同じアカウントでGoogleアナリティクスを始めましょう。
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスを連携する手順は、下記の通りです。
1. Googleサーチコンソールのデータ共有を行う
2. ウェブプロパティの関連付けを行う
それぞれ詳しいやり方を説明します。
Googleサーチコンソールのデータ共有を行う
Googleアナリティクスを開き「集客>Search Console>検索クエリ」の順番で開いていきます。「Search Consoleのデータの共有の設定」のボタンをクリックすることで、Googleアナリティクスとの連携が取れるようになります。
もし連携できない場合は、GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスの編集権限がないか、Webサイトの所有権を確認できていない可能性が考えられます。
ウェブプロパティの関連付けを行う
「Search Consoleのデータの共有の設定」をクリックすると、自動的にウェブプロパティ設定が表示されます。ページをスクロールしていくと「Search Console」の項目から「Search Consoleを調整」ボタンを押します。
「Search Console」欄から「追加」をクリックすることで、Googleサーチコンソールが自動的に開かれます。そこで表示されたプロパティ一覧を選んで「保存」ボタンを押すことで、GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスの連携は完了です。
関連記事:Google Analytics(グーグルアナリティクス)とは?設定方法や使用用途を解説
まとめ
本記事では、Googleサーチコンソールの概要や機能、使い方について解説しました。
Googleサーチコンソールは、Webサイトを運営する上で必須となる、SEOに役立つ画期的な分析ツールです。Googleアナリティクスと併用しながら、それぞれの役割や使い方を正しく理解して、Webサイト集客に活用しましょう。
ぜひ本記事を参考にして、Webサイト運営やSEOに役立ててください。