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PV(ページビュー)とは?UUやセッションとの違い

2025.7.3
読了まで約 15

公式Webサイトやオウンドメディアの運用を始めたものの、アクセス解析の際に「PV(ページビュー)」「UU(ユニークユーザー)数」「セッション数」などの専門用語が出てきて、どういう意味なのか、また、どのように違うのかわからなくて困っている方も多いのではないでしょうか。 すべてアクセス数ではありますが、それぞれ異なる意味を持つものであるため、理解するとアクセス向上施策に役立ちます。
そこで今回は、PVとは何か、その意味やUUやセッションとの違い、PVの確認方法やPVを増やす方法を解説します。

PV(ページビュー)とは

PV(ページビュー)とは、「Pageview(ページビュー)」の略称で、Webサイト内の特定のページが開かれた回数、つまり表示された回数を表す指標です。PVを確認することにより、Webサイト全体やWebページが、どれくらいのユーザーに閲覧されたのかを知ることができます。

ブラウザにWebページが1ページ表示されると1PVとカウントされます。例えば、Aさんが自社の公式サイトに訪れた場合、以下のようにカウントされます。

●トップページにアクセス:1PV
●会社概要のページにアクセス:2PV(累計)
●事業概要のページにアクセス:3PV(累計)

また、Aさんが事業概要のページでブラウザの更新ボタンを押して更新したり、「戻る」ボタンによって前の会社概要のページに戻ったりした場合も、それぞれ1カウントとなります。

PV数は、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールをWebサイトに導入することでカウントすることができ、ツールを用いて簡単に確認することができます。ページビューの計測は、Webサイトのパフォーマンスや人気度を測る上で重要な指標となります。

ページビューを分析することで、以下のような情報を得ることができます。

●どのページが最も人気があるか
●ユーザーがどのような順序でサイトを閲覧しているか
●コンテンツの改善が必要なページはどこか

これらの情報を活用することで、Webサイトの改善やコンテンツ戦略の立案に役立てることができます。ただし、PVだけでなく、後述するUU(ユニークユーザー)数やセッション数など、他の指標と組み合わせて総合的に分析することが重要です。

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UU数(ユニークユーザー数)とは

PVと混同されやすいものとして、「UU」というものがあります。これは「Unique User(ユニークユーザー)」の略称で、一定期間の間に、Webサイトに訪問したユーザーの数を表します。

例えば、AさんがあるECサイトのトップページと商品ページの一つにアクセスしたとします。するとAさんのPVは「2」となります。また、Bさんが同じECサイトのトップページと、よくある質問ページと問い合わせページにアクセスしたとします。するとBさんのPVは「3」となります。つまり、AさんとBさんを合わせれば、PVは「5」となります。
しかし、UUは異なります。AさんとBさんの2人のユーザーが訪れたので、UUは「2」です。

一方で、AさんがこれまでPCでECサイトにアクセスしていたところ、直後にスマートフォンでECサイトにアクセスしたとします。こうなると、UUは「3」になります。PCとスマートフォンは別々のユーザーと判断されるからです。

どのようにそのユーザーが「ユニーク」かどうかを判断しているのかというと、アクセス解析ツールによって異なります。主に、Cookie、IPアドレス、ホスト名の3種類の解析パターンがあります。それぞれの意味を確認してきましょう。

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Cookieとは

Cookieとは、アクセスしたWebサイトによって生成され、閲覧しているブラウザに保存されるテキストファイルです。訪問履歴と言ってもいいでしょう。Webサイトでは、Cookieを利用してユーザーのログイン状態を維持したり、利用設定を記憶しておいたりして、ユーザーのWebサイトの利便性を向上させます。また、ユーザーがアクセスしている地域に関連する情報を提供することもできます。つまりCookieはブラウザに依存するものであるため、UUは、ブラウザごとに1カウントされるということになります。よってブラウザが変わったり、Cookieを拒否している場合には、UUは正確にカウントはされません。
ちなみにGoogleアナリティクスでは、UUのことを「ユーザー」と呼んでおり、Cookieが解析に使用されています。また、Cookieはページビューの計測にも重要な役割を果たしています。ページビューを正確に計測するために、多くのアクセス解析ツールはCookieを使用してユーザーの行動を追跡します。これにより、同一ユーザーによる複数回のページ表示も正確にカウントすることができるのです。

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IPアドレスとは

IPアドレスとは、PCやスマートフォンなどの端末を特定するために、割り当てられている住所のことです。IPアドレスによってUUをカウントしている場合、例えば、同一のIPアドレスを持つPCから数回Webサイトへのアクセスがあったとしても、UU数は「1」とカウントされます。ページビューの計測においても、IPアドレスは重要な役割を果たします。IPアドレスは、厳密にいえば固有のものではありません。同じIPアドレスが、まったく知らない第三者のPCに割り当てられていることもあります。そのため、IPアドレスによる計測についてもCookieでの計測同様に、正確ではないといえます。ページビューの正確な測定のためには、IPアドレス以外の方法も併用することが望ましいでしょう。

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ホスト名とは

ホスト名とは、ネットワークに接続されたPCやスマートフォンなどの機器を人間が識別・指定しやすいように付けられる名称のことです。IPアドレスのように数字だけではなく、アルファベットなども含めた単語などで表されることで、パッと見てわかりやすくしたものです。このホスト名をUUの解析に使用していることもあります。

ページビューの観点から見ると、ホスト名はWebサイトへのアクセス元を特定する際に重要な役割を果たします。例えば、同じIPアドレスから複数のページビューがあった場合でも、ホスト名が異なれば別のユーザーからのアクセスとして判断できる可能性があります。これにより、より正確なページビュー数の測定が可能になります。

また、ホスト名を利用したアクセス解析では、企業や組織単位でのページビュー数の把握も容易になります。特定の企業や教育機関からのアクセスが多いページを特定することで、コンテンツの最適化やターゲティングの改善につながる可能性があります。

セッション数(訪問数)とは

セッション数とは、Webサイト全体への訪問回数のことを表します。そのため、訪問数と呼ばれることもあります。

「Webサイト全体への訪問」というと分かりにくいですが、リアル店舗に置き換えるとわかりやすくなります。例えば、街にあるアパレルショップに一人のお客さんが入店したとします。すると、そのお客さんがお店に入ってから出ていくまでの一連の行動が「1回の訪問」つまり「1セッション」となります。リアル店舗では、お店に入ってから色々なものを見るのが普通です。服を見たり、店員に話を聞いたり、レジで会計をしたりします。もし、これがECサイトであっても、同じような複数の行動をするでしょう。アパレルECサイトであれば、サイトに訪れた後、商品ページの服をいくつか見たり、チャットボットで問い合わせをしたり、配送方法のページを見たり、気に入った商品があればショッピングカートに追加して会計ページに進んだりするでしょう。その一連の行動を複数のページを閲覧しながら行って、ECサイトを離れるまでが「1セッション」となります。

セッションが「1」としてカウントされる一般的な計測ルールとしては、Webサイトから離脱して30分以上経った場合、日付が変わった場合、参照元が外部サイトだった場合などがあります。これらの条件が満たされると、新しいセッションとしてカウントされ、ページビューの集計が再開されます。

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PV(ページビュー)・UU数・セッション数との違い

ここまで、PV、UU数、セッション数の3つのアクセス数が出てきて、混乱してしまった人もいるかもしれません。少しここで頭の整理をしておきましょう。

画像:PV(ページビュー)・UU数・セッション数との違い

まず「PV(ページビュー)」と「UU数・セッション数」の違いは明確です。PVはページが表示されるたびにユーザーに関係なく1カウントされます。一方、UU数とセッション数はユーザーの数や行動を特定しようとするものです。

UUは、決まった計測期間内にWebサイトを訪れたユニークユーザーの数を表します。例えば、1ヶ月間に100人の異なるユーザーがサイトを訪れた場合、UU数は100となります。

セッション数は、ユーザーがWebサイトに訪問してから離脱するまでを1セッションとして計測します。同じユーザーが1日に複数回サイトを訪れた場合、それぞれが別のセッションとしてカウントされます。

つまり、UU数は「期間内にどのくらいのユニークユーザーがWebサイトに訪れているのか?」を知るための指標であるのに対し、セッション数は「一ユーザーごとの一度の訪問でどんな行動をしているのか?」を把握するために使用されます。

PV(ページビュー)は、サイト全体の利用状況や人気ページを把握するのに適しています。例えば、特定のページのPVが急増した場合、そのコンテンツが注目を集めていることがわかります。

これらの指標を組み合わせて分析することで、Webサイトのパフォーマンスをより詳細に理解することができます。例えば、PVが高くてもUU数が低い場合、少数のユーザーが何度もサイトを訪れていることを示唆しています。逆に、UU数が高くてもPVが低い場合、多くのユーザーがサイトを訪れるものの、深く閲覧していない可能性があります。

アクセス解析を行う際は、これらの指標の特性を理解し、Webサイトの目的に応じて適切に活用することが重要です。PV、UU数、セッション数を総合的に分析することで、より効果的なWebサイト運営やマーケティング戦略の立案が可能となります。

PV

PVは、「Webサイトがどれくらい利用されているか」を知りたいときに役立ちます。
特に、広告をWebサイトに表示して収益を得ている場合に必要な指標です。例えば、Google広告などのWeb広告を表示している場合、1PVあたりの広告収入の推移を確認する必要があります。この場合に、PV計測が必要になります。

ページビューは、Webサイトのトラフィックを測定する上で重要な指標です。PVが多いということは、そのWebサイトやページが多くのユーザーに閲覧されていることを意味します。これは、コンテンツの質や魅力度、サイトの使いやすさなどを反映している可能性があります。

また、ページビューは広告収入を得ているWebサイトにとって特に重要です。多くの広告モデルでは、表示回数に応じて収益が発生するため、PVが直接的に収益に結びつきます。そのため、PVを増やすことで広告収入を増加させることができます。

ただし、PVだけでなく、滞在時間やページの離脱率なども併せて分析することで、より正確にユーザーの行動を把握することができます。これらの指標を総合的に見ることで、Webサイトの改善点や成功要因を特定し、より効果的なサイト運営が可能になります。

UU数

UU数は、「Webサイトはどれくらいのユーザーに人気か」を知りたいときに役立ちます。
いくらPVが多くても、同じユーザーが何度もページを開いているだけかもしれません。それなら少ないユーザーにしか利用されていないことになります。一方でUUが多ければ、より多くの人が利用しているということになりますから、「人気があるWebサイトである」「認知度が高いWebサイトである」などと評価することができます。

UU数は、ページビューと組み合わせて分析することで、より詳細なWebサイトの利用状況を把握することができます。例えば、UU数が少なくてもページビューが多い場合は、少数のユーザーが繰り返しサイトを利用していることを示唆しています。逆に、UU数が多くてもページビューが少ない場合は、多くのユーザーが訪れているものの、深い関与がないことを意味する可能性があります。

このように、UU数とページビューを併せて分析することで、Webサイトの改善点や、ユーザーエンゲージメントを高めるための施策を考える上で重要な指標となります。

セッション数

セッション数とは、Webサイト全体への訪問回数のことを表します。そのため、訪問数と呼ばれることもあります。

「Webサイト全体への訪問」というと分かりにくいですが、リアル店舗に置き換えるとわかりやすくなります。例えば、街にあるアパレルショップに一人のお客さんが入店したとします。すると、そのお客さんがお店に入ってから出ていくまでの一連の行動が「1回の訪問」つまり「1セッション」となります。リアル店舗では、お店に入ってから色々なものを見るのが普通です。服を見たり、店員に話を聞いたり、レジで会計をしたりします。もし、これがECサイトであっても、同じような複数の行動をするでしょう。アパレルECサイトであれば、サイトに訪れた後、商品ページの服をいくつか見たり、チャットボットで問い合わせをしたり、配送方法のページを見たり、気に入った商品があればショッピングカートに追加して会計ページに進んだりするでしょう。その一連の行動を複数のページを閲覧しながら行って、ECサイトを離れるまでが「1セッション」となります。

セッションが「1」としてカウントされる一般的な計測ルールとしては、Webサイトから離脱して30分以上経った場合、日付が変わった場合、参照元が外部サイトだった場合などがあります。

セッション数は、ページビューと密接に関連しています。1セッション中に閲覧されたページ数が多いほど、そのセッションのページビュー数も増加します。例えば、ユーザーが10ページを閲覧して1セッションを終了した場合、そのセッションのページビュー数は10となります。このように、セッション数とページビューは、Webサイトの利用状況を把握する上で重要な指標となっています。

PV(ページビュー)の形態別・業界別目安・大手サイトのPVの例

PV(ページビュー)を用いて検証を行う際、どの程度のPVがあれば効果が出てくるのか、目安を知ることは重要です。Webサイトの形態や業界によって、目指すべきPV数は異なります。ここでは、形態別・業界別のPV数の目安と、大手サイトのPV例を見ていきましょう。

まず、Webサイトの形態別に、一ヶ月あたりのPV数の目安を確認します。企業ブログやオウンドメディアでは1万~10万PV/月、ECサイトでは1万PV/月、コーポレートサイトでは3,000PV/月程度が一般的な目安となります。ただし、これらの数字はあくまで目安であり、Webサイトの目的や設定したコンバージョンによって、必要なPV数は変動します。

また、業界別のPV数も重要な指標となります。例えば、ニュースサイトやポータルサイトは非常に高いPV数を記録する傾向にあります。一方で、BtoBビジネスを展開する企業のWebサイトは、ターゲットが限定されるため、相対的にPV数は低くなる傾向があります。

大手サイトのPV例を見ると、検索エンジンやSNS、ニュースサイト、大手ECサイトなどが上位を占めています。これらのサイトは、日常的に多くのユーザーが利用するため、非常に高いPV数を記録しています。

PV数を目安として活用する際は、自社のWebサイトの目的や特性を十分に考慮し、適切な目標設定を行うことが重要です。単にPV数を増やすことだけでなく、質の高いトラフィックを獲得し、効果的なコンバージョンにつなげることが、Webマーケティングの成功につながります。

形態別

企業ブログ・オウンドメディア 1万~10万PV/月
ECサイト 1万PV/月
コーポレートサイト 3,000PV/月

これらの数字は一般的な目安となりますが、実際にはWebサイトの目的や業界によっても適切なページビュー数は変わってきます。例えば、広告収入を主な目的としているサイトであれば、より多くのページビューを目指す必要があるでしょう。一方で、特定の商品やサービスの販売を目的としているサイトでは、ページビュー数よりも、訪問者の質や購買率などの指標が重要になる場合もあります。

ページビューを指標として活用する際は、Webサイトの目的と具体的な目標値を明確にしてから取り組むことをおすすめします。また、ページビュー数だけでなく、滞在時間やコンバージョン率など、他の指標と組み合わせて総合的に分析することで、より効果的なWebサイト運営が可能になります。

日本のWebサイトPVランキング

日本において、最もPVが高いWebサイトはどんなサイトなのでしょうか。2022年10月の集計では、このようなランキングになっています。

第1位 google.com
第2位 yahoo.co.jp
第3位 docomo.ne.jp
第4位 youtube.com
第5位 twitter.com
第6位 news.yahoo.co.jp
第7位 amazon.co.jp
第8位 rakuten.co.jp
第9位 wikipedia.org
第10位 google.co.jp

出典:similarweb(最終更新日:10月 2022)
https://www.similarweb.com/ja/top-websites/japan/

GoogleとYahoo!は検索エンジンの利用率が高いため、数多くのページが表示されることから、1位と2位になっていると考えられます。これらのサイトは、ユーザーが情報を探す際に頻繁に利用するため、自然とページビューが高くなります。

3位は、NTTドコモです。携帯電話サービスの公式サイトがこの順位に入っているのは興味深いですね。

一般社団法人 電気通信事業者協会の「2022年度 事業者別契約数」のデータによれば、NTTドコモ、au、ソフトバンク・ワイモバイル(PHS除く)の3キャリアのうち、NTTドコモは約43%を占めており、トップシェアとなります。利用ユーザーが多いため、公式サイトのページビューも多くなっていると考えられます。

出典:一般社団法人 電気通信事業者協会の「2022年度 事業者別契約数」
https://www.tca.or.jp/database/index.html

また、動画共有プラットフォームYouTubeやSNSのTwitter、ニュースサイトのYahoo!ニュース、EC大手のAmazonや楽天など著名サイトが並びました。これらのサイトは、ユーザーが日常的に利用する機会が多く、コンテンツの更新頻度も高いため、必然的にページビューが増加します。

特筆すべきは、上位10サイトのうち3サイト(Yahoo!、Yahoo!ニュース、Google)が検索やニュース関連であることです。これは、日本のインターネットユーザーが情報収集に熱心であることを示しています。

このランキングによって、ページビューが多いWebサイトのイメージがつくかと思われます。ただし、ページビューの多さだけでなく、そのサイトの目的や対象ユーザー、コンテンツの質なども考慮して、自社のWebサイト戦略を立てることが重要です。

PV(ページビュー)をGoogleアナリティクス確認方法

PVを確認するにはアクセス解析ツールを利用します。ここでは、Googleアナリティクスを利用してPVを確認する方法をご紹介します。ここでは2020年10月にリリースされた最新版の「Google アナリティクス4 プロパティ(略称GA4)」を使う方法をご紹介します。

Googleアナリティクスでは、Webサイト全体のPVや、特定のページのPVの確認を行うことができます。計測をするには、あらかじめWebサイトの計測したいページにトラッキングタグを埋め込むことが必要です。これにより、正確なページビューデータを収集することができます。

Googleアナリティクスを使用すると、PVだけでなく、ユーザー数(UU数)やセッション数なども同時に確認できるため、総合的なWebサイトの分析が可能になります。これらの指標を組み合わせることで、より詳細なユーザー行動の把握や、効果的なサイト改善につなげることができます。

PVの確認方法

スクリーンショット:PV(ページビュー)をGoogleアナリティクス確認方法_PVの確認方法1

※計測前の画面ですので、まだ数値は取得されていません。参考までに画面の位置をご確認ください。

Googleアナリティクスにログイン後、左側のメニューより「レポート」を選択すると、「レポートのスナップショット」が表れ、グラフや数字が表示されます。ここでも一目で確認できます。右下辺りに「表示回数」というタイトルで表示されているパネルが、PV数に当たるものです。ページタイトルと表示回数が1位から7位くらいまでランキング形式で表示されます。

スクリーンショット:PV(ページビュー)をGoogleアナリティクス確認方法_PVの確認方法2

さらに詳しいデータを見ていきましょう。その場合、表示回数のランキングが表示されているパネルの右下にある「→ページとスクリーン」という文字をクリックすると、詳細画面に移動します。

この詳細画面では、Webサイト全体のPV数とページごとのPV数を確認することができます。画面下部には、上位10ページがPV数が多いページによってランキング形式でリスト表示されます。もちろん11位以下のページも指定すれば見ることができます。
また日付を指定して、いつからいつまでのPVを見ることもできます。

ちなみにこの「ページとスクリーン」という画面は、左側のメニューからは「レポート」→「エンゲージメント」のメニューから選択して表示させることができます。

スクリーンショット:PV(ページビュー)をGoogleアナリティクス確認方法_PVの確認方法3

またWebサイト全体のPV数確認方法は、他にもあります。「レポート」→「エンゲージメント」→「エンゲージメントの概要」を選択すると、右側の画面の左下辺りに「表示回数」として数字が表示されているのがわかると思います。それがWebサイト全体のPV数です。このようにGoogleアナリティクスでは、様々な方法でページビューを確認できるため、自身のニーズに合わせて適切な方法を選択するとよいでしょう。

スクリーンショット:PV(ページビュー)をGoogleアナリティクス確認方法_PVの確認方法4

UU数の確認方法

スクリーンショット:UU数の確認方法

UU数については、Googleアナリティクスでは「ユーザー数」と呼びますが、これも先ほどのPV数を確認していた「ページとスクリーン」の画面で同時に見ることができます。「ユーザー」と書かれている列がそれに当たります。

Googleアナリティクスでページビューとともにユーザー数を確認することで、Webサイトの利用状況をより詳細に把握することができます。例えば、ページビューが多くてもユーザー数が少ない場合は、同じユーザーが何度もページを閲覧している可能性があります。逆に、ユーザー数は多いがページビューが少ない場合は、多くのユーザーが訪れているものの、サイト内での回遊が少ない可能性があります。

このようにページビューとUU数を併せて分析することで、Webサイトの改善点を見つけやすくなります。ユーザーの行動をより深く理解し、効果的なコンテンツ戦略を立てるのに役立ちます。

セッション数の確認方法

スクリーンショット:セッション数の確認方法

セッション数は、左メニューの「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」を選択することで確認できます。Googleアナリティクスでは、ページビューと同様にセッション数も重要な指標として扱われています。セッション数を確認することで、ユーザーがWebサイトをどのように訪問し、どれくらいの頻度で利用しているかを把握できます。ページビューとセッション数を組み合わせて分析することで、より詳細なユーザー行動の洞察が得られます。例えば、ページビューが多くてもセッション数が少ない場合、1回の訪問で多くのページを閲覧している可能性があります。逆にセッション数が多くてもページビューが少ない場合、ユーザーが目的のページにすぐにたどり着いている可能性があります。このようにページビューとセッション数を比較分析することで、Webサイトの改善点を見出すことができます。

PV(ページビュー)を増やすメリット

PV(ページビュー)を増やすことには、様々なメリットがあります。PVが多いということは、そのWebサイトやページが多くのユーザーに閲覧されているということを意味します。これは、コンテンツの質や価値が高いことを示す指標の一つとなります。

PVを増やすことで、以下のようなメリットが期待できます。

●ブランド認知度の向上: 多くのユーザーがページを閲覧することで、企業やサービスの認知度が高まります。
●SEO効果の向上: 検索エンジンは、PVの多いサイトを高く評価する傾向があります。これにより、検索結果での順位が上がる可能性があります。
●広告収入の増加: 広告を掲載しているサイトの場合、PVが増えるほど広告収入も増加します。
●ユーザーデータの蓄積: PVが増えることで、より多くのユーザー行動データを収集・分析できます。これにより、ユーザーニーズをより正確に把握し、サイト改善に活かすことができます。
●コンバージョン機会の増加: ページビューが増えれば、それだけコンバージョン(商品購入や問い合わせなど)につながる機会も増えます。
●ユーザーエンゲージメントの向上: PVが多いということは、ユーザーがサイト内で積極的に行動していることを示します。これは、コンテンツへの関心や満足度の高さを反映しています。

ただし、PVを増やすことだけに注力するのではなく、UU(ユニークユーザー)数やセッション数、滞在時間などの指標とバランスを取りながら、総合的にサイトのパフォーマンスを評価することが重要です。また、単にPVを増やすだけでなく、質の高いトラフィックを獲得することで、より効果的なサイト運営が可能になります。

コンバージョンにつながりやすくなる

PVが多いと、Webサイトの目的を達成しやすくなります。コンバージョンにつながりやすくなるともいえます。もちろん、PVだけでなくUUも重要ですが、ページの利用回数が高いということは、そのページのコンテンツが有益であるという可能性もありますし、コンテンツやWebサイト運営元の会社などが人気である可能性もあります。

そのため、それらのページを通じて商品やサービスの購入や、問い合わせ・申し込みなどのコンバージョンにつながりやすくなると考えられます。すると、成果につながりやすくなるでしょう。ページビューが増えることで、ユーザーがより多くの情報に触れる機会が増え、結果的に購買や申し込みの意思決定を後押しする可能性が高まります。

ただし、Webサイト全体のPV数が多い一方で、コンバージョン率が低いという場合には、どのような原因があるか、できるだけ正確に検証しなければなりません。例えば、記事の質に問題があったり、利用ユーザーのニーズとコンテンツのミスマッチがあったりする可能性があります。そのため、単にPVを増やすだけでなく、ユーザーの行動分析やコンテンツの最適化も並行して行うことが重要です。

どの記事や商品が興味関心を持たれているかが分析できる

PVが高いということは、少なくともユーザーの興味関心が高いページであると考えられます。それぞれのページごとのPVを確認することで、SEOの施策考案時や、サイト構成の再考時に役立ちます。

PV(ページビュー)を増やす方法

では、PVを増やすためには、具体的にどのような施策が必要になるのでしょうか。一般的に有効といわれていることをご紹介します。

SEOを実施する

SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化のことです。GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果で上位を獲得するために、Webサイトを改善する方法です。PVは、どれだけWebサイトやページが閲覧されたかということですので、どれだけ集客できるかということが重要になってきます。そのため、検索エンジンからの自然検索流入は重要な集客源となります。
SEOにおいて重要なのは、検索されやすいキーワードと自社Webサイトコンテンツとの関連を見極め、コンテンツに検索キーワードを盛り込み、Googleにとって評価の高いWebページを作ることにあります。PV数とその流入元を確認して、どのキーワード検索からどのくらいのPVがあるのかを確認しながらSEOを実施していきます。

Web広告を出稿する

ディスプレイ広告やリスティング広告、SNS広告などのWeb広告を指定のWebサイトや検索エンジン、SNS等に掲載することで、リンクをたどって自社Webサイトへの流入を増やし、PVを増やす方法です。いわゆる広告出稿をして、広告から興味関心を持った人を呼び込むというものです。よりコンバージョンにつながりやすい流入を得ることができるでしょう。

SNS運用を行う

TwitterやInstagramなどのSNSに公式アカウントを創設し、WebサイトのURLを掲載して運用することで、Webサイトへの自然流入を狙う方法です。SNSでの運用により、ただのリンク設置だけでなく、自社や自社ブランドのファンを作ることができるので、自社Webサイトへの流入についてもコンバージョンや長い滞在時間を期待できます。

自社サイトの利便性・回遊性を改善する

PVを増やすためには、ただ外部からの流入を増やすだけでなく、「使いやすい」Webサイト作りも欠かせません。Webサイトのユーザビリティや回遊のしやすさ等を改善することで、「このWebサイトは便利だな・見やすいな・有益な情報があるな」などとユーザーに感じてもらうことができるため、信頼性アップ、リピーター向上につながります。よって結果的にPVも増加することが期待できます。回遊を促すには、ページ内に他の関連するページへのリンクを効果的に貼ることなどの方法があります。

良質なコンテンツを作る

検索エンジンからのアクセス数を増やすには、検索順位で上位表示されるような良質なコンテンツが必要です。SEOの一つの施策にもなりますが、何よりもユーザーの求める情報を掲載することで、ユーザーの満足度を上げ、自社や自社ブランドのファンが生まれることで、PVが増える以上の効果も期待できるでしょう。良質なコンテンツとは、一般的に、ユーザーが求めている情報であり、専門性が高く、情報元に信頼性や権威があることなどが条件です。

その他のアクセス数関係の指標

PVやUU数、セッション数などに興味関心のある方は、おそらくアクセス解析で成果を出したいとお考えのことと思います。そこで、その他のアクセス数関係の指標についてもご紹介します。

アクセス数

アクセス数とは、Webサイトに訪問された回数全般を指す総称です。正確な定義はありませんが、PV、UU数、セッション数といった全般を指すこともありますし、PVのことを指すこともあります。そのため、「アクセス数を教えてほしい」と社内外から問い合わせがあったときには、念のため、知りたいのはPVなのか、UU数なのか詳細を聞いたほうがいいでしょう。一般的には、PVやUU数、セッション数などまとめて提示するのが多いようです。

AU(アクティブユーザー)数

AU(アクティブユーザー)数とは、特定の期間のUU数を表します。例えば、2022年9月のAU数と10月のAU数を比較した結果、10月のAU数のほうが高ければ順調に利用ユーザーが増えていることが確認できます。一方で、10月のAU数のほうが9月のAU数より減っていた場合、利用ユーザーが減ったということですから、原因を探って改善しなければなりません。このように、AUは特定の集計期間における変化を確認したいというときに役立ちます。

AUをもとにした指標として、「MAU」「WAU」「DAU」があります。これらはそれぞれ次の意味を持ちます。

MAU:月間アクティブユーザー(Monthly Active Users)…一ヶ月あたりアクティブユーザー数

WAU:週間アクティブユーザー(Weekly Active Users)…一週間あたりアクティブユーザー数

DAU:一日あたりアクティブユーザー(Daily Active Users)…一日あたりアクティブユーザー数

まとめ

・PV「Pageview(ページビュー)」とは、Webサイト内の特定のページが開かれた回数、つまり表示された回数を指す。PVを確認することにより、Webサイト全体やWebページが、どれくらいのユーザーに閲覧されたのかを知ることができる。

・UUとは、「Unique User(ユニークユーザー)」の略称で、一定期間の間に、Webサイトに訪問したユーザーの数を指し、セッション数とは、Webサイト全体への訪問回数を指す。

・主に役立つシーンとして、PVは「Webサイトがどれくらい利用されているか」を知りたいとき、UU数は、「Webサイトはどれくらいのユーザーに人気か」を知りたいとき、セッション数は、Webサイト上での購入や問い合わせを促したい場合である。

・PVを増やす方法として「SEOを実施する」「Web広告を出稿する」「SNS運用を行う」「自社サイトの利便性・回遊性を改善する」「良質なコンテンツを作る」などがある。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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