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SEOはオワコンか?SEOが今も有効な集客施策である理由を解説

2022.11.11
読了まで約 5

近年、インターネット上で「SEOはオワコン」という意見を目にする機会が増えたかもしれません。このような意見が見られる背景には、SEOのアルゴリズムが近年非常に複雑化していることや、新規ドメインで参入しても、なかなか上位表示できずに苦しんでいることがあるかもしれません。しかし、SEOがオワコンというのは早計な意見で、実際のところはまったくオワコンではありません。的を射た施策を行えば、確実に上位表示を獲得でき、今もなお高い集客効果を持ちます。

そこで本記事では、そもそもなぜSEOがオワコンと言われているのかについて解説すると同時にSEOがオワコンではない理由も合わせて解説します。そして、SEOを成功させるために必要な考え方や施策も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

SEOとは?

まず、前提としてSEOの概要を解説します。SEOとは「検索エンジン最適化」のことであり、主にGoogleに対して行う対策になります。もっとも、Googleが掲げているのは「ユーザーに役立つ検索結果を提供すること」であるため、Googleへの対策とは言いつつも、ユーザーに役立つ記事作成やサイト作りが最も重要です。

SEOは、内部対策と外部対策、コンテンツという3つに大きく分けることができます。内部対策としては、クローラーと呼ばれるGoogleのロボットが回遊しやすいソースコードでサイトを公開したり、適切なサイトマップを更新することが挙げられます。内部という言葉のとおり、ユーザーには見えない部分を最適化するイメージです。

関連記事
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外部対策とは、被リンク獲得やドメインパワーの底上げなど、サイト外部の施策を行っていくものになります。SEO担当者の力量が問われるポイントであり、優秀なSEO担当者は質の高い被リンクを獲得するための手段を知っており、適切に実行することが可能です。

最後のコンテンツに関しては、コラム記事やブログ記事をイメージすればよいでしょう。1記事ごとにキーワード選定を行い、自社が集客したいキーワードでユーザーが検索した際に、ブログ記事が上位表示される状態を目指して対策を行います。

SEOの特徴は、内部対策と外部対策、コンテンツという3つを軸に進めていくことにあります。

関連記事:SEOの基礎知識と重要性、UX向上との関連は?

なぜSEOがオワコンと言われているのか?

ここまで、SEOについて解説をしてきました。ところで、なぜSEOがオワコンと言われているのでしょうか。代表的な理由は6つ存在します。

・ アルゴリズムの変動が激しい
・ ドメインパワー勝負になっている
・ YouTubeなど動画コンテンツが注目されている
・ 競合が増えすぎている
・ 小手先のテクニックが通用しない
・ ある程度の予算がないと戦えない

それぞれ順番に見ていきましょう。

アルゴリズムの変動が激しい

SEOがオワコンだと言われている最大の理由は、アルゴリズムの変動が激しいからです。アルゴリズムとは、Googleが独自に定めている上位表示するための基準のことであり、一般には公開されていません。

アルゴリズムの種類は250以上存在すると言われており、対策する際に明確な基準が存在せず、日々検索結果や競合他社の状況を鑑みながら対策する必要があるため、非常に手間がかかります。

加えて、Googleは3ヶ月〜6ヶ月に1回程度、アルゴリズムアップデートと呼ばれる、アルゴリズムの更新を行います。アルゴリズムアップデートが行われると、検索結果の順位は大きく変動し、昨日まで1位だったサイトが、翌日には圏外に飛ばされるケースも見られます。

そして、近年のGoogleはアルゴリズムアップデートの頻度を増やしており、頻繁に検索結果が変動するようになりました。この結果、上位表示できていたサイトが急に圏外に飛ばされてしまうことも珍しくなくなりました。これが、SEOがオワコンと言われている所以です。

ドメインパワー勝負になっている

ドメインパワーはGoogleの公式指標ではなく、AhrefsやMozが独自に定めている指標です。しかし、検索上位を獲得しているサイトは、軒並みドメインパワーが高い傾向にあります。特に、金融系や医療系など、上位表示を獲得するには数千万円単位の投資が必要とされるジャンルでは、軒並みドメインレーティング(DR)が50〜70を越えています。

こういったジャンルに新設法人が参入しても、ドメインパワーで勝ち目がないため上位表示が見込めません。コンテンツに関わらず、ドメインパワーで勝負が決まる以上、新規参入しても勝ち目はなく、これもSEOがオワコンだと言われている大きな理由です。

関連記事:ドメインパワーってなに?計測方法・上げ方を解説します

YouTubeなど動画コンテンツが注目されている

これは間接的な理由になるものの、テキストベースのコンテンツではなく、YouTubeなどの動画コンテンツが注目されていることも理由の1つです。テキストベースのコンテンツでは、動画に比べて表現の幅が限定されてしまうことと、活字離れを起こしている若年層にリーチしづらいことがあります。この結果、同じ予算を投下するのであれば、YouTubeなどの動画コンテンツの方が費用対効果が高い傾向にあります。

競合が増えすぎている

SEOという言葉が生まれてから15年以上経過しており、重要性への認知は相当な広まりを見せています。しかも、SEO対策を行う上での競合は今も増え続けています。2010年頃は、ニッチなキーワードであれば自社しか対策していないという状況もあり得たのですが、現在の検索結果では、あらゆるキーワードで競合が存在します。こういった競合の数に圧倒されてしまい、SEOがオワコンだと唱える人も一定数存在します。

小手先のテクニックが通用しない

従来のSEOでは、ブラックハットSEOと呼ばれる小手先のテクニックが存在していました。厳密には、2022年9月時点でもブラックハットSEOは存在していますが、Googleのクローラーの進化やアルゴリズムの変動が頻繁に起こるようになったことから、こういった小手先のテクニックは通用しなくなっています。ユーザーに価値を提供する、本質的なSEO対策であるホワイトハットSEOのスキルがない人は、こういった状況をオワコンと表現します。

ある程度の予算がないと戦えない

最後に、近年のSEOはある程度の予算がないと戦えません。一昔前のSEOでは、1記事あたり1,000円で1,000本の記事を外注し、量産型のSEOで上位表示できる時代でした。しかし、近年のSEOは業界に精通していたり、高いレベルのSEOスキルを有したライターが書く記事でないと上位表示はできません。加えて、監修者を設けてE-A-Tを底上げしなければ、上位表示できないキーワードも存在します。

これらを踏まえて、記事1本あたりの外注単価が2万円円で年間200本作成すると仮定すると、これだけで400万円の予算が必要です。また、監修者に月額10万円の費用を支払うと、最低でも合計の年間予算は500万円以上必要になります。

上記の金額は、既にある程度の予算を確保できている企業にとっては、想定の範囲内の金額かもしれません。しかし、新設法人が、用意するのは難しい金額と言えるでしょう。

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SEOがオワコンではない理由

ここまで、SEOがオワコンだと言われている理由を解説してきましたが、SEOはオワコンではありません。その理由は、主に以下の2つが挙げられます。

・ コンテンツの内容次第で高い評価を得ることができる
・ YouTubeなどの動画コンテンツとの相性の良さ

それぞれ順番に解説します。

コンテンツの内容次第で高い評価を得ることができる

たしかに、SEOではドメインパワーや予算のある企業が勝ちやすい傾向にあります。しかし、質の良いコンテンツはまだまだGoogleから評価されています。そして、これから先も質の高いコンテンツの評価が落ちることはないと言えます。なぜなら、Googleはユーザーに役立つコンテンツを質の高いコンテンツと判断しているためです。

加えて、質の高いコンテンツが豊富に入っているサイトは、必然的に被リンクも獲得しやすくなり、ドメインパワーも上がります。結局は、企業のコンテンツ制作への姿勢が問われるところといえます。例えば、低単価で外注をし続けているうちはコンテンツの質も低位となり、結果的にSEOでも苦戦を強いられるでしょう。良質のコンテンツを作れる体制を備えた企業は、今後もまだまだSEOで戦うことができるでしょう。

YouTubeなどの動画コンテンツとの相性の良さ

SEOとYouTubeなどの動画コンテンツはまったくの別物と捉えられがちですが、実は密接な関りを持ちます。例えば、YouTubeの動画コンテンツがGoogleの検索結果に表示されることもありますし、YouTubeSEOは、GoogleのSEOを理解している人であれば比較的簡単に攻略できます。

また、YouTube動画をブログ記事に埋め込めば、それだけで独自性の高い情報としてGoogleに評価されます。これからは動画中心の時代になっていくことが予想されており、この点からも動画制作に取り組むメリットは大きいといえます。そのうえでSEOにも取り組んでいれば、さらなる相乗効果を生むことができるでしょう。

関連記事:VSEOとは?YouTubeなど動画のSEO基礎知識と対策のポイント

SEOを成功させるためにはWebマーケティング全体の施策が必要

ここまで、SEOがオワコンではない理由を解説してきましたが、さらにSEOを成功に導くためにはWebマーケティング全体の施策が欠かせません。具体的には以下の3点に留意してください。

・ SEOの目的を再整理する
・ SEOで獲得できない見込み客は他の集客施策で集める
・ SNSでブランディングして指名検索を獲得する

まずは、SEOの目的を再整理します。SEO経由で月間何件のリードを獲得したいのかという数字を明確にすることで、予算組みや外注も実施しやすくなります。

次に、SEOで獲得できない見込み客は、YouTubeなどの動画コンテンツからの集客を目指しましょう。SEOという1つの手段に固執するのではなく、その他のWebマーケティングの施策に同時に取り組むことで相乗効果を期待できます。

最後に、Googleは指名検索数を重要視しているため、企業名や個人名で検索される回数を増やすために、SNSでの発信も強化しましょう。

関連記事:ブランディングの本当の意味を知る!正確に把握して始めよう!

まとめ

本記事では、SEOがオワコンであるかについて解説をしてきました。結論として、SEOはオワコンではありません。ドメインパワーの重要性が上がっており、キーワードによってはかなりの予算が必要であることから、企業体力に乏しい企業には難しい面もあるかもしれません。しかし、ユーザーに役立つコンテンツであればまだまだ上位表示でき、高い集客効果を発揮します。まずは本記事を参考に、SEOの目的の再整理から始めてみてください。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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