「メールマーケティングって聞いたことはあるけど、実際に効果はあるの?」と思っている人は多いのではないでしょうか?最近のマーケティングはSNSなどの新しい手法を使っているものが多くなってきており、メールを用いたマーケティングは本当に効果があるのかと思うのは仕方ないかもしれません。
ですが、メールマーケティングは非常に強い力を持っており、うまく実施できれば、有効的なマーケティング手法となります。実際に医薬品や衛生用品を販売している小林製薬や大手通信会社のNTTもメールマーケティングを成功させて大きな利益を獲得しています。
この記事では、メールマーケティングについて以下のトピックを取り上げて解説します。
・メールマーケティングとは?
・メールマーケティングを活用するメリット4選
・メールマーケティングの注意点
・メールマーケティング成功のポイント
この記事ではメールマーケティングについてどうして根強い力があるのか、活用することでどのようなメリットがあるのかなど徹底的に解説します。メールマーケティングのマーケティング力を知りたい人や、メールマーケティングの概要を知りたい方は是非参考にしてください。
目次
メールマーケティングとは?
近年はSNSの発達によってメールを使うことは少なくなりましたが、未だにメールの利用者は数多く、特にtoBの業界では強い力を持ったマーケティング手法となっています。そのようなメールマーケティングの特徴を解説していきます。
メールマーケティングを活用しやすいビジネス
メールマーケティングはメールを使ったマーケティング手法です。
PCでメールの内容を確認する機会の多い、toBのビジネスに相性が良い手法となっています。実際にPCは、タブレットやスマホと比べて圧倒的なメールのクリック率を誇るというデータが存在します。そのためメールを開く回数が多いPCを普段から使っているtoBのビジネスに向けてメールマーケティングを行うことがおすすめです。
メールマガジンとの違い
メールマガジンとはメールを使って見込み客を育てていく手法のことを指します。一方、メールマーケティングとはメールを使って見込み客に自社や自社の製品のファンになってもらうマーケティング活動です。そのためメールマガジンとはメールマーケティング手法の1つという関係になります。
関連記事:顧客接点を作るために必要なメールマーケティング【初級編】
メールマーケティングを活用するメリット4選
メールマーケティングにはメリットが4つ存在しています。メリットを把握して、メールマーケティングを自社に生かしていきましょう。
コストをあまりかけずにスタートできる
メールマーケティングの大きなメリットはコストがあまりかからない点です。
例えば、広告運用や動画制作、展示会やセミナー開催などのマーケティング手法であれば当然のことながらある程度のコストがかかってしまいます。
一方、メールマーケティングであれば必要なコストはPCとインターネット環境、さらにメールアドレスだけですので非常にコストが低いです。そのため会社を設立して間もなく資金が少ない企業や、マーケティングにあまり資金をかけられない企業には非常におすすめのマーケティング手法です。
ユーザーに合わせたアプローチができる
メールマーケティングはユーザーに合わせたアプローチを実施できます。
メールの内容や配信の頻度などを、ユーザーの属性に合わせて柔軟に調整可能です。不特定多数ではなく、自社で狙っているターゲット層や商品・サービスを利用して欲しい層に充分なアプローチが行えるためとても効果的です。
定期的なアプローチが可能
メールマーケティングは顧客に定期的にアプローチができます。一般的な訪問販売をする場合は顧客の元へ訪れなければならないため、一日に平均して5件回るのが限界でしょう。ですが、メールマーケティングであれば、効果的な内容を考えてメールを送信するだけで多くのユーザーにアプローチが可能となります。一日に数百社、数千社へのアプローチが可能です。
また、訪問販売であれば同じ地域でも再アプローチをかけるのに数週間、数か月ほどかかるのが一般的であるのに対して、メールマーケティングは毎日アプローチをかけることができます。メールマーケティングは顧客を育てるために必要な、定期的なアプローチが簡単に可能なのです。
効果の測定が実施しやすい
メールマーケティングが根強く支持され続けている理由として、効果の測定が容易に出来るという点があります。メールの開封率やクリック率など様々なユーザーリアクションを数値として測定できるため、様々な施策を行っても結果を簡単に知ることができます。そのため、改善を繰り返していくのも容易であり、さらに非常に緻密な修正まで行える万能的なマーケティング手法です。
先ほど紹介したユーザーによってアプローチを変えられる点も、うまく活用すれば最も費用対効果の良いマーケティング手法になり得ます。このような効果測定の容易さから多くの企業がメールマーケティングを使い続けているのです。
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メールマーケティングの注意点
使い方によっては費用対効果の良いマーケティングになり得るメールマーケティングも注意点が存在しています。これから紹介する注意点を把握しておかなければ費用対効果が悪くなる可能性もありますので、注意点を確認したうえでメールマーケティングを活用しましょう。
時間的なコストがかかる
メールマーケティングはすぐに成果に繋がるものではなく、時間的なコストを要します。
修正を何度も繰り返すことによって効果の高いマーケティング手法になるので、最初から効果が出るものではないと考えておいた方が良いでしょう。金銭的なコストは他のマーケティングと比べても少ないものの、時間的なコストはかかってしまいます。このため、会社の経営方針や資金などの状況によってメールマーケティングを行うかどうかを判断しましょう。
PDCAをこまめに行う必要がある
メールマーケティングはPDCAを繰り返すことにより大きな効果を発揮します。そのため、メールを送ってからが本番とも言えます。メールのクリック率、開封率の数値の把握と、どうすれば数値があがるのか、どういったことをすれば顧客は商品を買いたくなるのかなど、状況把握や仮説を立てなければなりません。
PDCAをどれだけこまめに行えたかによって最初の時間的なコストが減ったり、費用対効果の良いマーケティングになったり、効果を高く保ち続けられるようになったりします。
そのため、メールマーケティングの効果を出すにはこまめにPDCAを回す必要があります。
関連記事:PDCAとは?何のためにPDCAサイクルを回すのか?古いと言われる理由とともに解説
メールマーケティング成功のポイント
メールマーケティングを効果の高いものに成功させるには5つのポイントを押さえておく必要があります。成功のポイントを押さえて、効果的なメールマーケティングを実施しましょう。
実施する目的の明確化
メールマーケティングは金銭的なコストは少ないですが、時間的なコストがかかってきます。そのため、どうしてメールマーケティングを行うのか、どのような目的があるのかなどを明確にしておかないと途中で頓挫してしまうことも珍しくありません。
また、具体的な目標、解決したい目標が明確になるとそれに伴ってKGIやKPI、CTR、CVR、開封率などの数値目標が定まってくるでしょう。メールマーケティングを行う前に実施する目的や解決したい課題などを明確にしておくことが大切です。
ペルソナを定める
マーケティングにおいて最も重要であるペルソナを、特にメールマーケティングではしっかり定めましょう。メールマーケティングはアプローチするユーザーによってメールの内容や送信のタイミング、頻度を変えられるメリットがあるため、特にペルソナの設定は明確に行うことが重要です。またメールマーケティングならではのポイントとして、ペルソナをどこまで設定しているかでユーザーアクション率が大きく変わる点があります。効果を左右するからこそ細かくペルソナを設定する必要があります。
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開封率や反応率を必ずチェックする
メールの開封率や反応率をチェックすることはメールマーケティングにおいて成否を分ける大きなポイントです。チェックを行うことにより、PDCAが行え、次の施策を考えられるので非常に重要なポイントです。
そのため、必ず数値のチェックは行いましょう。もっとも、数字にばかり気を取られていると、仮に数値が高くても顧客の購買意欲やロイヤリティがあまり高くないといった方向にいってしまうことも少なくありません。あくまで顧客の満足度向上を意識した上で、数値を見た改善を行っていきましょう。
改善をこまめに行う
メールマーケティングの最も重要なポイントは得た情報から改善を行うことです。
改善を行えば行うほど競合他社との差別化が図れ、さらに効果のあるマーケティング手法に変化する可能性を秘めています。
また、改善をこまめに行うと顧客データやマーケティングのノウハウが溜まっていき、他のマーケティング手法をとる際にも大きな効果を発揮するでしょう。そのため、成果を早く出し、様々な利益を得るためには改善をこまめに行う必要があります。
ツールを導入する
メールマーケティングをより効率的に行うために、ツールを導入する必要があります。ツールを導入すればメールの作成と配信、データの収集や分析など様々なことを自動でやってくれます。業務量は確実に減るでしょう。また、人件費もツールの導入によって押さえることができます。メールマーケティングを早くそして、長く成功させるためにもツールの導入は必須事項です。
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まとめ
メールマーケティングはSNSが発展した今でも圧倒的な効果を持っており、コストもかからないため、多くの企業が行っているマーケティング施策の1つです。しかし、簡単に集客につなげられるという訳でなく、地に足をつけてしっかりと分析と修正を行っていく必要がある忍耐力のいるマーケティングと言えます。
諦めずにしっかりとPDCAを行い続けると最終的には大きな利益に繋がる可能性が高いです。地道な道のりではありますが、会社の利益、ひいては大きな資産としてメールマーケティングを行うことを検討してみてはいかがでしょうか?