パソコンやスマートフォンを使用していると、動作が遅くなったり、ストレージの空き容量が減少したりすることがあります。そのような場合、「キャッシュをクリア(削除)する」と改善されるというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
キャッシュは、ウェブブラウジングやアプリケーションの使用を快適にするための重要な要素です。しかし、その仕組みや管理方法を正しく理解していないと、逆に不便を感じることもあります。
本記事では、このキャッシュについて、その仕組みや、クリアする方法などを詳しく解説していきます。この記事を通じて、キャッシュの基本的な概念から実践的な管理方法まで、幅広く学んでいきましょう。
目次
キャッシュとは?
キャッシュとは、一度アクセスしたWebページの情報を、各ブラウザが一時的に保存しておく仕組みのことです。この仕組みにより、ユーザーが同じWebページを再度訪れた際に、より迅速にページを表示することができます。
キャッシュの主な目的は、Webブラウジングの効率を向上させることにあります。通常、Webページを表示する際には、画像やテキストなど、様々なデータをサーバーからダウンロードする必要があります。しかし、キャッシュを利用することで、これらのデータを再度ダウンロードする必要がなくなり、結果としてページの読み込み時間を大幅に短縮することができます。
キャッシュは、ユーザーが意識することなく自動的に機能します。ブラウザがバックグラウンドで処理を行うため、ユーザーは特別な操作を行う必要がありません。この便利な機能により、インターネット閲覧体験が向上し、ユーザーはスムーズにWeb上の情報にアクセスできるようになります。
ただし、キャッシュには利点だけでなく、いくつかの注意点もあります。例えば、Webページの内容が更新されているにもかかわらず、古いキャッシュが表示されてしまう可能性があります。また、キャッシュデータが蓄積されすぎると、デバイスの動作が遅くなることもあります。これらの問題に対処するため、定期的なキャッシュのクリアや、特定の状況下でのキャッシュの無効化などの方法があります。
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キャッシュがあると表示スピードが上がる
キャッシュがあることによって、一度見たWebページの表示速度が上がります。通常、Webページを表示する際には、画像・テキストの情報など、さまざまなデータをWebページから順次ダウンロードしていくため、ある程度時間がかかるのが難点です。
しかし、端末にキャッシュが保存されている場合は、情報をWebページからダウンロードせず、端末から情報を読み取り、画面に再表示させます。
データをダウンロードして表示する速度よりも、端末のキャッシュを読み取る速度の方が速いので、表示スピードが上がるというわけです。このため、キャッシュを活用することで、ユーザーはより快適にWebサイトを閲覧することができます。
キャッシュと似ている「Cookie」もある
キャッシュと似て非なるものに、「Cookie」があります。
Cookieは、Webページを訪問したユーザーの情報を保存する仕組みです。普段、皆さんも活用しているであろうID・パスワードの入力内容の記憶や、自動ログインなどはこの「Cookie」の影響により行われています。
Cookieは「ユーザーが快適にWebページを見るための仕組み」であることは同じですが、キャッシュはWebページそのものの内容を記録する点、CookieはWebページ内での入力や操作の内容を記録するという点で性質が異なります。両者はともにブラウザに保存される情報ですが、その目的と機能が異なるのです。
キャッシュがWebサイトの表示速度向上を主な目的としているのに対し、Cookieはユーザー体験の向上や個人設定の保存に重点を置いています。例えば、オンラインショッピングサイトでショッピングカートの内容を記憶したり、ユーザーの好みに合わせた商品推奨を行ったりするのもCookieの働きによるものです。
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キャッシュのメリットとデメリット
キャッシュは、Webページの表示スピードを向上させる便利な仕組みですが、明確なメリットとデメリットが存在します。キャッシュを利用することで、ユーザーはより快適なウェブ閲覧体験を得られる一方で、いくつかの課題にも直面する可能性があります。以下では、キャッシュのメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。これらの特性を理解することで、キャッシュの効果的な活用方法や、潜在的な問題への対処法を把握することができます。
キャッシュのメリット1:ページを再表示する際の読み込みが早くなる
キャッシュの保存により、Webページからデータをほとんどダウンロードせず、パソコン・スマホに保存された情報を読み取るため、ページを表示する速度が速くなります。これは、一度閲覧したページを再度表示する際に特に効果を発揮します。例えば、よく利用するニュースサイトやSNSなどのページでは、キャッシュの恩恵を大いに受けることができるでしょう。ユーザーにとっては、ストレスなくスムーズにWebサイトを閲覧できる快適な体験につながります。
キャッシュのメリット2:各ブラウザで勝手に保存してくれる
キャッシュは、ユーザーが特別な設定や操作を行わなくても、各ブラウザが自動的に保存してくれる便利な機能です。この自動保存により、ユーザーは意識することなくWebページの閲覧を快適に行うことができます。ブラウザがバックグラウンドで継続的にキャッシュを管理し、必要に応じて更新や削除を行うため、ユーザーは通常、キャッシュの存在を気にする必要がありません。この自動化された仕組みにより、ユーザーエクスペリエンスが向上し、インターネットブラウジングがよりスムーズになります。
キャッシュのメリット3:通信量の節約が可能
Webページから毎回データをダウンロードする必要がなくなるため、通信量を節約する効果もあります。スマホなどの契約では通信量に応じて料金が加算される契約形態もあるため、通信量が減ることは利用者にとって大きなメリットです。この節約効果は、特に画像や動画などの大容量コンテンツを含むサイトを頻繁に閲覧する場合に顕著となります。結果として、通信料金の削減にも繋がる可能性があります。
キャッシュのデメリット1:古い内容が表示される場合がある
キャッシュが保存されたWebページを表示する際、新しいデータのダウンロードを省略するため、Webページの内容が更新されていても古い情報がそのまま表示されてしまうことがあります。これは、キャッシュの仕組み上避けられない問題です。
この問題を解決するためには、2つの方法があります。1つ目は、キャッシュを使用せずにWebページを再読み込みする「スーパーリロード」機能を利用することです。2つ目は、キャッシュを完全にクリア(削除)することです。これらの方法を使うことで、最新の情報を確実に表示させることができます。
ただし、常にキャッシュを無効にしたり、頻繁にクリアしたりすると、Webページの表示速度が遅くなったり、データ通信量が増加したりする可能性があるため、注意が必要です。
キャッシュのデメリット2:キャッシュが溜まりすぎると端末が重くなることがある
キャッシュそのものの容量が大きくなると、余計な負荷がかかり端末が固まったり、重くなったりすることがあります。
また、特にスマホの場合は容量を圧迫してしまい、必要なデータを保存できないということも起こり得ます。これらを避けるためには、各ブラウザのキャッシュの保存容量に上限を設定するか、クリアする必要があります。
キャッシュのデメリットへの対策
キャッシュのデメリットに対しては、主に3つの対策方法があります。
- 「スーパーリロード」を実行する
- ブラウザごとにキャッシュの容量上限を設定する
- キャッシュをクリア(削除)する
これらの対策を適切に行うことで、キャッシュによる問題を軽減し、快適なブラウジング環境を維持することができます。古い情報の表示や端末の動作の遅さなど、キャッシュに起因する問題が発生した際には、これらの方法を試してみることをおすすめします。
それぞれの対策方法について、詳しく見ていきましょう。
「スーパーリロード」を行う
「スーパーリロード」とは、キャッシュを使わずにWebページの情報を再度読み込む方法です。これにより、キャッシュを保存してから更新があったページの新しい情報を読み込み直すことができます。
スーパーリロードはパソコンでのみ使用可能であるため、スマートフォンの場合はキャッシュのクリアが必要となります。スーパーリロードの実行方法は、使用するOSやブラウザによって異なります。以下に代表的な操作方法を示します:
- Windowsの場合: Ctrlキー + F5キー
- Macの場合: Commandキー + Rキー
- MacでFireFox・Safariを使用する場合: Commandキー + Shiftキー +Rキー
これらのキーボードショートカットを使用することで、簡単にスーパーリロードを実行し、最新のWebページ情報を読み込むことができます。定期的にスーパーリロードを行うことで、常に最新の情報を確認することが可能となります。
キャッシュの容量に上限を設定する
キャッシュの容量の上限設定方法はブラウザによって大きく異なりますが、上限を設定することで自動的に古いキャッシュが削除されるため、動作が遅くなったり、容量を圧迫してデータの保存ができなくなったりすることを防げます。
各ブラウザの設定画面から、キャッシュサイズの上限値を指定することができます。この設定により、キャッシュが一定量を超えた場合に自動的に古いデータから削除され、常に最適な状態を保つことができます。
定期的なメンテナンスの手間を省くことができるため、特に頻繁にウェブブラウジングを行うユーザーにとっては便利な機能といえるでしょう。
キャッシュクリアをする
キャッシュは手動でクリア(削除)することが可能です。キャッシュは自動で保存されてしまうため、2回目を表示することがないWebページの情報もどんどん溜まり、不要な情報も含めたキャッシュにより容量が肥大化してしまうのです。
古いWebページ情報の表示や容量の肥大化を避けるために、キャッシュは定期的に削除することをおすすめします。特に、パソコンやスマートフォンの動作が遅くなってきたと感じた場合や、ストレージの空き容量が少なくなってきた場合には、キャッシュクリアを行うことで改善が期待できます。
ただし、キャッシュクリアを行うと、一時的にWebページの表示速度が遅くなる可能性があるため、重要な作業の直前には避けた方が良いでしょう。また、ログイン情報などが保存されている場合は、再度入力が必要になる場合があるので注意が必要です。
キャッシュクリアの手順
キャッシュのクリアの手順について解説していきます。端末やブラウザによって操作方法が異なりますので、以下の媒体ごとの方法を解説します。
● iPhone・Safariの場合
● Androidスマホの場合
● Windows・Google Chromeの場合
● Windows・Microsoft Edgeの場合
● Macintosh(Mac)の場合
iPhone・Safariの場合
iPhone・Safariの場合のキャッシュのクリアは、以下の手順で実行できます。
1. 「設定」を開く
2. 下へスクロールしていき、「Safari」を選択
3.下へスクロールしていき、青字の「履歴とWebサイトデータを消去」を選択
4.「履歴とデータを消去」を選択
ただし、iPhone・Safariの場合は、キャッシュ単体での削除はできず、閲覧履歴やCookieの情報まで削除されてしまうので注意が必要です。定期的にこの操作を行うことで、ブラウザの動作を快適に保つことができるでしょう。
Androidスマホの場合
Androidスマホはバージョンや端末の種類により表記などが若干異なりますが、おおよその手順は一緒です。
Androidスマホの場合のキャッシュのクリアは、以下の手順で実行できます。
1. 「設定」を開く
2. 「端末容量」や「ストレージ」と表記された項目を選択し、アプリに関する項目を選択
3. 使用しているブラウザアプリを選択し「キャッシュされているデータ」などと表記された項目を選択
4. 「キャッシュされたデータを消去しますか?」と聞かれるので「はい」「OK」などをタップ
Androidの場合、この操作でブラウザだけでなく、他のアプリやゲームのキャッシュデータも一括で削除できる仕組みになっています。そのため、キャッシュ削除直後は普段使用しているアプリを開く際に、通常より多くの通信が発生する可能性があります。キャッシュ削除後しばらくは、Wi-Fi環境下でアプリを使用することをおすすめします。
Windows・Google Chromeの場合
WindowsのPCで使用しているGoogle Chromeのキャッシュのクリアは、以下の手順で実行できます。
1. 右上のメニューを開く(点3個のアイコン)
2. 「その他のツール」を選択
3. 「閲覧履歴を消去」を選択
4. 「期間」のプルダウンを「全期間」に設定
5. 「キャッシュされた画像とファイル」のみにチェックを入れる
6. 青いボタン「データを削除」をクリック
キャッシュとあわせて閲覧履歴やCookieも削除したい場合は、「5.」の操作の際に他の項目にもチェックを入れればOKです。
Windows・Microsoft Edgeの場合
WindowsのPCで使用しているMicrosoft Edgeのキャッシュのクリアは、以下の手順で実行できます。
1. 右上の「・・・」を開く
2. 下の方にある「設定」を選択
3. 「プライバシー、検索、サービス」を選択
4. 白ボタン「クリアするデータの選択」をクリック
5. 「時間の範囲」のプルダウンを「すべての期間」に設定
6. 「キャッシュされた画像とファイル」にのみチェックを入れる
7. 青ボタン「今すぐクリア」をクリック
Google Chromeと同様、Cookieや閲覧履歴を削除したい場合は、これらの項目にもチェックを入れます。
Macintosh(Mac)の場合
Macintosh(Mac)におけるキャッシュクリアの方法は「ブラウザ」「アプリケーション」「システム」があります。
● Safariのキャッシュクリア
● Chromeのキャッシュクリア
● Firefoxのキャッシュクリア
● アプリケーションキャッシュのクリア
● システムキャッシュのクリア
Safariのキャッシュクリア
Safariではショートカット「Command+R」もしくは「Shift+再読込みボタン」でキャッシュを素早くクリアできますが、もしうまくクリアできない場合は以下の方法でクリアします。
1. Safariを起動し、メニューバーより「Safari」をクリックします
2. プルダウンメニューより「環境設定」をクリックします
3. 環境設定画面が表示されますので、上部メニューより歯車アイコン「詳細」をクリックします
4. 詳細画面が表示されますので、最下部の「メニューバーに“開発”メニューを表示」の項目にチェックを入れます
5. 詳細画面を閉じると上部のメニューバーに「開発」というメニューが追加されますのでクリックします
6. プルダウンメニューより「キャッシュを空にする」をクリックするとSafariのキャッシュがクリアされます
Chromeのキャッシュクリア
Chromeではショートカット「Command+R」もしくは「Command+Shift+R」でキャッシュを素早くクリアできますが、もしうまくクリアできない場合は以下の方法でクリアします。
1. Chromeを起動し、メニューバーより「Chrome>環境設定」をクリックします
2. 設定画面が表示されますので「プライバシーとセキュリティ」をクリックします
3. プライバシーとセキュリティの画面が表示されますので「閲覧履歴データの削除」をクリックします
4. 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れ「データを削除」のアイコンボタンをクリックするとChromeのキャッシュがクリアされます
Firefoxのキャッシュクリア
Firefoxではショートカット「Command+Shift+R」でキャッシュを素早くクリアできますが、もしうまくクリアできない場合は以下の方法でクリアします。
1. Firefoxを起動しメニューバーより「Firefox」をクリックします
2. プルダウンメニューより「環境設定」をクリックします
3. 設定画面が表示されますので「プライバシーとセキュリティ」をクリックします
4. プライバシーとセキュリティ画面が表示されますので「Cookieとサイトデータ」の欄の「データを消去…」をクリックします
5. ポップアップ画面が表示されますので「ウェブコンテンツのキャッシュ」にチェックを入れ「消去」ボタンをクリックするとFirefoxのキャッシュがクリアされます
アプリケーションキャッシュのクリア
1. デスクトップ画面下部のDockにある「Finder」をクリックし起動させます。
2. 「Finder」が起動したら上部メニューバーより「移動」をクリックします
3. プルダウンメニューが表示された状態で「Option」キーを押します
4. 「ライブラリ」が表示されますので、クリックすると「Finder」の「ライブラリ」フォルダが表示されます
5. この中より「Caches」フォルダを見つけ出して開きます
6. 「Caches」フォルダの中には、各アプリケーションのキャッシュが格納されていますので、キャッシュクリアしたいフォルダの上にオンマウスし右クリックします
7. プルダウンメニューより「ゴミ箱に入れる」をクリックすると、当該アプリケーションのキャッシュがクリアされます
システムキャッシュのクリア
1. デスクトップ画面下部のDockにある「Finder」をクリックし起動させます
2. 「Finder」が起動したら上部メニューバーより「移動」をクリックします
3. プルダウンメニューより「フォルダへ移動」をクリックします
4. ポップアップ画面が表示されますので検索ボックスに「/Library/Caches/」と入力します
5. 候補一覧より「ライブラリ > Caches」を選択して「Enter」キーを押すと「Finder」の「Caches」フォルダが表示されます
6. この中には各システムのキャッシュが格納されていますので、キャッシュクリアしたいフォルダの上にオンマウスし右クリックします
7. プルダウンメニューより「ゴミ箱に入れる」をクリックすると、当該システムのキャッシュがクリアされます
(システムキャッシュは削除するとシステムに不具合を引き起こしてしまうものもあるため、よく分からない場合は削除しないことをおすすめします)
関連記事:広告ブロックとは?PCやスマホでGoogle Chromeの広告をブロックする方法を解説
キャッシュ削除の注意点
キャッシュのほとんどは時間の経過と共にゴミデータとなるため、定期的に削除することによりシステムを快適に保つ効果が期待できます。
ですが、キャッシュを削除したことによって不具合が出る場合もあるため、削除する時には以下の注意点に留意して行うようにします。
● アプリケーションを停止させる
● 保存期間の過ぎたコンテンツが表示されなくなる
● ページ表示速度の低下が起こる可能性がある
● データ通信量が増加することがある
アプリケーションを停止させる
キャッシュを削除する前に、まずアプリケーションを停止させたかを確認します。特にスマートフォンでは、次回起動時などにアプリケーションが不安定になることもありますので、いちど強制停止を行うなどしてからキャッシュを削除するのが望ましいと言えます。
保存期間の過ぎたコンテンツが表示されなくなる
特にLINEにおいて、当該事案が報告されることもあるためキャッシュを削除する前によく確認しておく必要があります。
LINEではキャッシュを削除しても過去のトーク履歴やコンテンツが消去されることはないと案内していますが、一度も開かれなった動画や画像などコンテンツの一部において、表示されなくなることがあります。
こういった事案にも留意しつつ、キャッシュを削除する前にはバックアップを取るなどの対処法を行うことをおすすめします。
Webページ表示速度の低下が起こる可能性がある
キャッシュはユーザーが一度訪問したWebページの情報をブラウザ内に保存しておき、再訪したときにキャッシュから素早くその情報を読み込みWebページに反映させるといった役割があります。
つまりキャッシュがあることにより高速でWebページが表示されます。そのキャッシュを削除してしまうと再びWebページの全情報を一から読み込む必要があるため、Webページにおける表示速度の低下が起こる可能性があります。
データ通信量が増加することがある
上述に解説した事象に伴って、データ通信量も増加することがあります。キャッシュに保存していた画像などのコンテンツデータを今一度サーバーからダウンロードして読み込む必要があるため、データ通信量が増加する可能性が高くなります。
軽い画像データであれば微増程度で済みますが、重い画像データである場合は通信量増加につながることもあります。
関連記事:検索履歴を使いこなすポイントを徹底解説!履歴を削除する方法も併せて紹介!
まとめ
キャッシュの仕組みやポイントについてまとめると、以下のようになります。
● キャッシュとは「Webページの情報を、ブラウザに一時的に保存しておく」仕組み
● キャッシュの保存により、一度見たWebページの表示が速くなる
● 古い内容のページが表示されたり、端末が重くなったりするデメリットもある
● キャッシュを溜めすぎないために定期的なクリアが必要
非常に便利な仕組みですが、デメリットもあるため、定期的にクリアをして快適な動作ができるように保ちましょう。
よくあるご質問
キャッシュの仕組みは?
キャッシュの仕組みは、以下のとおりです。
1.ユーザーがWebページを閲覧すると、ページ内の情報をダウンロードしてブラウザに保存する
2.再度ユーザーが同じWebページを閲覧したとき、ブラウザに保存した情報を呼び出して表示する
2回目以降の閲覧時にはページ情報をダウンロードせず、保存した情報を呼び出すため、ページの表示スピードが上がります。
キャッシュを削除すると何が消える?
キャッシュを削除すると、ブラウザに一時的に保存されているWebページの画像やテキストが消えます。なお、ログイン情報(IDとパスワード)や、各Webページの設定などはキャッシュに含まれないため消えません。ログイン情報などはCookieで管理しています。そのため、Cookieを削除するとログイン情報などが消えます。
キャッシュはどこに保存される?
キャッシュは各ブラウザの配下にある「Cache」などの名前がついたフォルダに保存されます。Microsoft Edgeであれば設定メニューから「プライバシー、検索、サービス」で閲覧データを確認できます。Safariであれば、ブックマークメニューから時計のアイコンを選択すれば履歴が出てきます。Google Chromeであれば「…」から履歴アイコンを選択します。それぞれの画面で閲覧履歴データを削除すれば、キャッシュを消すことができます。デバイスやブラウザによって保存される場所や確認方法は異なります。