2015年4月にグーグルで実装された「モバイルフレンドリー」は、スマートフォンでの閲覧に適したページであるかを判断するアルゴリズムです。モバイルフレンドリーに対応する方法としてホームページのレスポンシブ化がありますが、「レスポンシブ化」という言葉をはじめて聞く方もいらっしゃると思います。今回は、レスポンシブ化について解説していきます。
レスポンシブ化とは
「レスポンシブ化」とは、ホームページ上に、PCやスマホ、タブレットのデバイスに関係なく同じURL、かつそれぞれのデバイスの幅に合わせて反応よく(レスポンシブに)サイトを表示させるようにすることを意味します。また、このようなサイトを構築する方法をレスポンシブWebデザインといいます。
レスポンシブWebデザインに対するGoogleの評価
レスポンシブWebデザインはGoogleで推奨されており、実際にGoogle ウェブマスター向け公式ブログでも下記のようにメリットが記載されています。(以下引用)
・PC 用のページとモバイル用のページを単一の(同一の) URL とすることができるため、ユーザーにとってはシェアやリンクが容易であり、Google のアルゴリズムにとってはコンテンツを適切にインデックスできるようになります。
・ユーザーエージェントの異なる Googlebot ごとに、ページをクロールする必要がないため、 Google がより効率的にコンテンツを発見することができます。(引用終わり)
参照:https://webmaster-ja.googleblog.com/2012/06/google.html
GoogleはSEO上でメリットがあることを明確に記載しています。
レスポンシブ化のメリット
SEO上でのメリットを含め、レスポンシブ化のメリットは3つあります。
◆ユーザーにとって見やすいデザイン
それぞれのデバイスの幅に合わせてデザインを変えているため、PCやスマホ、タブレットのデバイスに関係なくユーザーにとって見やすい
◆更新やメンテナンスなどの管理がしやすい
1つのホームページですべてのデバイスに対応しているため、それぞれのデバイス毎にページを管理している場合と比較して、コンテンツの更新やメンテナンスなど一元化でき、管理がしやすい
◆SEO対策に効く
デバイスにかかわらずURLが同一となるため、先述のとおり、検索エンジンからの評価が高くなりSEOに有効
このように、ホームページのレスポンシブ化はユーザー・管理・SEO、それぞれにメリットがあります。
レスポンシブ化の注意点
メリットがある一方で、レスポンシブ化にあたっての注意すべき点をまとめましょう。
◆レスポンシブ化にあたってのコスト
レスポンシブ化にはPC・スマホ・タブレット、各デバイスの幅に合わせたデザインやコンテンツを考慮する必要があります。
その結果、制作にあたっての時間やコストが増える可能性が出てきます。
◆表示スピードへ影響
レスポンシブWebデザインは同一URLの表示となり、PCと同様のファイルをスマホが読み込むため、アクセスに負荷がかかりスマホでの表示には遅くなる可能性があります。
コストやユーザビリティに影響するデメリットがあるため、自社ホームページのレスポンシブ化については、十分に検討した上での実施をオススメいたします。
まとめ
◆「レスポンシブ化」とはホームページ上に、PCやスマホ、タブレットのデバイスに関係なく同じURL、かつそれぞれのデバイスの幅に合せてサイトを表示させるようにすること
◆レスポンシブ化は、ユーザーにとって見やすいデザインであるほか、管理上・SEO上にもメリットがある
◆一方で、制作するにあたっての時間・費用がかかること、スマホへの表示スピードへ影響があるため、レスポンシブ化の対応については十分な検討が必要