オウンドメディアを始めるにあたり、リスティングやDSP(広告主が広告配信しやすいよう作られたプラットフォーム)などのWEB広告やSNSマーケティングとはどのような違いがあるのか理解する必要があります。
また、自社のマーケティング課題に対し、オウンドメディアがなにを解決するのかを考え、戦略的に取り組まなくてはなりません。今回は、オウンドメディアの理解を進める上で、そのメリット・デメリットを紹介します。
オウンドメディアのメリット
オウンドメディアとは? マーケティングにおけるメリットとは?
でオウンドメディアのメリットをまとめています。メリットは4点ありますが、再度、ここで紹介します。
◆コンテンツが資産となる
WEB広告などのペイドメディアは短期的・即効性の効果がありますが、WEB広告自体は消費され、資産としては残りません。
対照的にオウンドメディアは長期的、継続的な効果が見込めて、さらに作成したコンテンツはサイト内に蓄積されていき、自社の資産となっていきます。
また、作成したコンテンツはオウンドメディア以外でも、メルマガ配信のネタやダウンロード資料でのリード獲得、商談時の営業資料の場面でも活用できます。
◆広告予算の削減ができる
オウンドメディアのコンテンツを自社のリソースで作成する場合には、実質の費用はかからず、広告予算を削減できます。
また、それまでどの程度の広告費用をかけていたかにもよりますが、仮にコンテンツ作成をアウトソーシングする場合にも、結果的に広告予算を抑えられる可能性があります。
◆戦略的なマーケティングができる
設定したターゲットに対してコンテンツを提供し、PDCAを回しながら戦略的なマーケティングが行えます。
オウンドメディアを通じて、認知・興味関心~情報収集~比較検討~問合せ・資料請求の購買プロセスの各フェーズでターゲットが必要としているコンテンツを提供することで、最終的に問合せ・資料請求のアクションに繋げることができます。
◆顧客のエンゲージメント向上
見込み客となり得るユーザーとのコミュニケーションを図り、自社のエンゲージメント(愛着、興味・関心の強さ)を上げるほか、既存顧客のエンゲージメントを高めていく施策にもなります。
オウンドメディアのデメリット
オウンドメディアのデメリットはどうでしょうか。メリットとあわせてご覧ください。
◆初期費用・ランニングコスト
オウンドメディアの立ち上がりには、ドメイン取得、サーバー設定などWEBサイト構築のために初期費用が発生します。
またオウンドメディアは立ち上げて終わりではなく、継続しての運用が前提のため、サーバー利用などランニングコストもかかります。コンテンツ制作をアウトソーシングする場合は、その追加費用も必要です。
◆SEOの知識が必要
コンテンツ制作に関して、ただ作成するだけではなく、検索結果を上位表示させるために、キーワード選定や内部施策などSEOの知識が必要です。
◆効果が出るまでに一定期間がかかる
SEO効果に即効性はないため、アクセスアップなどの効果が目に見えて出てくるのは、数か月~数年かかります。
実際に、このサイトでコラム掲載を開始した数カ月は大きな変化は見られませんでした。
しかし、数十本程度のコンテンツ数がたまった半年後にアクセス数が劇的に伸び、それ以降は増加傾向にあります。
オウンドメディアのメリットとデメリットについて紹介しました。オウンドメディアを検討している担当者の方の一助になれば幸いに存じます。
まとめ
◆オウンドメディアのメリット
コンテンツが資産となる、広告予算の削減、戦略的なマーケティングの実行、顧客のエンゲージメント向上
◆オウンドメディアのデメリット
初期費用・ランニングコスト、SEOの知識が必要、効果が出るまでに一定期間がかかる