ユーザー集客のためのSEOについてこれまで触れてきました。
しかし、問合せや資料請求など、最終的に望むアクションにつなげるにはSEOだけでは十分ではありません。
UI/ユーザビリティといって、ユーザーが使いやすいサイトであるかという観点が必要になってきます。
今回は、UI/ユーザビリティについて詳しく触れながら、SEOへの影響なども考えていきます。
UI/ユーザビリティ とは
UI(ユーザーインターフェイス)やユーザビリティとは、ユーザーにとって使いやすいサイトかどうかを判断する軸となります。それぞれ意味が異なるので解説します。
▪️UI
UIとはユーザーインターフェイス(User Interface)の略です。
Interfaceとは「(二者間の)境界面、接点」という意味であり、直訳するとUIはユーザーの境界面・接点となります。ユーザーが接する、目に触れるサイトが UIです。
具体的にいうと、デスクトップやスマートフォンに表示されるサイトトップのデザイン、 フォントなど、視覚的な情報すべてがUIです。
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▪️ユーザビリティ
ユーザビリティ(Usability)は、「便利、有用性、使い勝手、使いやすさ」という意味です。
ユーザビリティの要素はさまざまですが、とくにwebサイトについては、その研究の第一人者であるヤコブ・ニールセンが定義した「学習しやすさ」「効率性」「記憶しやすさ」「エラー」「主観的満足度」がわかりやすいです。
また、これらの要素に影響してくるのが、サイトのデザイン、サイト構造や他ページとの導線などです。
ざっくり区別しますと、UIはユーザーの目に見える部分、ユーザビリティはユーザーの手で動かす部分というイメージです。
共通して、訪問したユーザーにとって自社サイトが使いやすいかどうかを判断する軸となります。
UI/ユーザビリティとSEOのそれぞれの役割
UI/ユーザビリティとSEOは自社サイトの効率アップに効果的です。
とくに、それぞれ以下の点で効力を発揮します。
▪️SEO施策でできること……ユーザー集客
▪️UI/ユーザビリティの改善でできること……ユーザーへのコンテンツ提供(サイト内回遊率のアップ)、問合せや資料請求数のアップ
自社サイトへの集客にはSEOが、集客後のサイト内でのアクションに対してはUI/ユーザビリティの改善が効果的です。
UI/ユーザビリティとSEOは両立しないことも!
UI/ユーザビリティとSEOはそれぞれ自社サイトへ効果を発揮しますが、それぞれの施策の効果が相反して働く場合もあり、注意が必要です。
例えばUI/ユーザビリティを改善しようとして自社サイトをシンプルにわかりやすく見せるために、サイト内の情報量を削減した結果、クローラーから情報量が少ないと判断されて、検索結果に影響するといったケースがあります。
逆に、SEO施策を図るためコンテンツを多く掲載しても、サイト内でコンテンツが分類されず乱立した状態となり、UI/ユーザビリティに影響するケースもあります。
UI/ユーザビリティ改善は、自社サイトにユーザーが集客されている前提で行う施策のため、ユーザーが十分に集客できていない場合はSEO対策が優先されるべきです。
ユーザーが集客できた上で、UI/ユーザビリティを考慮するのがよいでしょう。
UI/ユーザビリティにおける「モバイルファーストインデックス」とは
2018年3月27日にGoogleが「モバイルファーストインデックス」への移行を発表し、デスクトップ前提の検索表示から、モバイル前提の検索表示への移行が開始されました。
これは、モバイルユーザーのUI/ユーザビリティがSEOへ影響することを意味します。
今後も、UI/ユーザビリティを考慮した検索エンジンのアルゴリズムの変更は考えられるため、UI/ユーザビリティの改善がSEOに影響する部分は大きくなってくるでしょう。
興味のある方は、こちらもあわせてぜひお読みください。
【2018年度版】SEO対策の基本!モバイルファーストとは?
まとめ
◆UI/ユーザビリティは、訪問したユーザーにとって自社サイトが使いやすいかどうかを判断する軸
◆SEOはユーザー集客、UI/ユーザビリティはユーザーへのコンテンツ提供・問合せなどの最終的なアクションに、それぞれ効果を発揮する
◆モバイルファーストインデックスのように、UI/ユーザビリティの改善がSEOに影響する部分は大きくなる可能性大