ビジネスにインターネットやホームページの活用が欠かせない時代です。
主流となっているのがWordPressですが、専用ホームページを、個人事業主や中小企業が自社で運用するには、知識や予算面でハードルが高いケースもあります。そういった場合に、利用者が多いサービスに「ペライチ」があります。
1ページで完結するホームページなら専門知識不要で、無料、簡単に作成できるなどの特徴があります。
今回の記事では、ペライチの特徴や機能、メリットとデメリットについて解説します。
目次
ペライチとは?
「ペライチ」は、決済や予約などの機能を備えた本格的なホームページが、誰でも簡単に作成できると評判のサービスです。2015年にサービスを開始して以来、登録ユーザー数は40万人以上です。
初心者が簡単にサイトを作成して、ビジネスのポータルサイトにでき、決済や予約対応まで行えます。
■ 様々な業種・用途に対応した豊富なテンプレート
■ シンプルな料金プラン
■ 教室や店舗の予約受付や販売、決済機能
に特徴があります。初めてホームページをつくる人や、副業を含め、起業する人にターゲットをあてたサービスといえます。
ペライチの特徴
ペライチの一番の特徴は、専門知識が不要で、ノーコードで本格的なホームページが作れることです。
用意された素材やテンプレート、デザインやフォント、記号や表を組み合わせるだけで、ホームページが作成できます。Webの知識は全く必要ありません。
「ペライチ」というサービス名のとおり、1ページで完結するWebサイトをつくるのに最も適性があります。
会員登録後、30日間は、予約、決済までできるビジネスプランまでが無料で使え、サイト作成中、作成後も不明点があれば、チャットやZoomによるサポートを受けることができます。
メルマガ配信、SNS連携、アクセス解析ツールといった機能も用意があります。
運営元は国内企業です。後述するWixなどの競合のサイトは、海外企業が運営元である場合も多くあります。
いずれにせよ、運営元がサービスを辞めれば、ホームページ自体も無くなってしまうのはWordPressにないデメリットでしょう。
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ペライチでWebサイトをつくるメリット
①無料で1ページ作成できる
ペライチの一番のメリットは、無料で1ページのWebサイトを仕上げられることです。
無料アカウントで使えるサービスは限られ、ペライチの広告が掲載されますが、簡単なWebサイトであれば十分作成できます。ただし、一度きりなので、注意が必要です。
WordPressだと、サーバー代だけで、月1,000円程度かかります。
1ページで完結できるホームページであれば、まず無料プランで試してみるべきです。
②編集が早く簡単にできる
ペライチでは、ログインするだけで、サイトの編集や修正が簡単に行えます。
サーバーにアクセスして、その都度ダウンロードして編集する手間がいらないので、スピーディーに作業できます。
パソコン1台あれば、すぐに、修正・編集できる環境です。
③テンプレートが豊富
ペライチはテンプレートが豊富です。
企業、業種、サービス内容に合わせた、写真、文字、デザインを入れ込むことができます。
目的や用途、もしくは企業や業種のイメージと合わせたデザインテンプレートを選び、写真も使って見栄えの良いページを作成できます。
サイトを作成するうえで、画像の選択や加工には、かなりの時間を要します。そういった作業も、豊富なテンプレートを見ながら選択するだけで済むのは、非常に効率的です。
パソコンやスマートフォンそれぞれに、対応した画像選択も自動で行ってくれるため、かなり便利といえます。
④日本語のサポートがある
WordPressなどのWebサイト制作サービスには、サポート機能がありません。
そのため、時間をかけて検索サイトで調べてみたり、それでも解決しない場合は、知人やクラウドソーシングサービスなどに頼るしかないのが、現状です。
その点、ペライチでは、日本語のチャット機能があり、ページからすぐログインして、相談ができます。
「インターネットは苦手」「知識が何もない」という利用者も安心して、はじめることができます。
また、ペライチにはサポーター制度があり、ペライチ社と雇用関係のないサポーターから支援を受けることができます。ペライチの活用で困った時には、自分に合った気にかけてくれるサポーターとの縁も大切です。
⑤プログラミングの知識が不要
ペライチでサイトを作成するのに、プログラミングの知識は必要ありません。
ペライチを使えば、プログラミングの知識を身につけることなく、Webサイトを作成できます。Webサイト制作の未経験者にもおすすめでき、スマートフォンからでもサイトを作成できます。
⑥集客から購入まで実現
ペライチでは、予約管理システムからオンライン決済機能まで、兼ね備えています。店舗運営に必要なネットオンライン環境が整います。
ペライチでWebサイトをつくるデメリット
①SEOが難しい
ペライチでWebサイトをつくるデメリットは、SEO(検索エンジン最適化)が難しい点です。
ペライチの基本プランは、少数のページでサイトが完結するため記事数を増やして、ドメインパワーによる優位性を確保することが簡単ではありません。
しかし、プラン変更を行って有効ページ数を増やすことでSEOが行いやすくなります。また、ランディングページ(LP)としての利用やSNSと組み合わせた集客対策のウェブサイトとすることで、ペライチを有効に活用することができます。
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②デザインの自由度が低い
ペライチでは、テンプレートによるサイト制作が基本になるため、自由に、好きなデザインにすることができません。しかし、テンプレート数が豊富でその中から好みのデザインを選択できるため、プログラミングを必要としない気軽なウェブサイト制作が可能となっています。
他サービスとの比較
ペライチと競合するホームページ提供サービスを紹介します。
①Ameba Ownd(アメーバオウンド)
サイバーエージェント社が提供するサービスとして、Ameba Ownd(アメーバオウンド)が存在します。企業サイトやBASEなどのネットショップと連携させて、ネットショップの運営もできます。
Ameba Owndでは設定できない、独自ドメインも無料プランで設定できます。
ただ、無料プランでは、ページ数が10ページまで、画像のアップロード容量が1,024MBまでの制限があります。
②Wix(ウィックス)
Wix(ウィックス)はイスラエルで開発・創業されたサービスですが、2019年には日本法人が事業をスタートさせています。初心者向けの「Wix ADI」。デザインを自由に編集したい人向けの「Wixエディタ」。開発者向けの「Corvid」の3種類があります。日本語のヘルプセンターやサポート機能もあります。
③Jimdo(ジンドゥー)
Jimdo(ジンドゥー)は、KDDIウェブコミュニケーションズが提供しています。ドイツ生まれのサービスですが、日本語にも対応しています。
2019年には、いくつかの質問に答えると、ホームページが作成できる「AIビルダー」という機能をリリースしたりと、進化を続けています。
HTMLやCSS、JavaScriptなどのコードを編集することができる特徴があります。
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ペライチの料金プラン
ペライチには、無料と有料のプランがあります。特徴は次のとおりです。
ペライチの無料プランの機能と使い方
無料プランは、個人事業主や中小企業において1ページで、会社概要などの紹介が、完結する場合に適しています。
また、検索回数が少ないニッチな商品をアフィリエイトブログとして紹介し、検索サイトで上位表示を狙うようなブロガーもいます。
ペライチの有料プランの機能と使い方
ペライチの毎月払いの料金と、ページ数の上限、サービス内容は下記のようになっています。
■スタンダードプラン 無料(1ページ)
■ライトプラン 月額 1,628円(3ページ。税込)
■レギュラープラン 月額 3,278円(5ページ。税込。決済可)
■ビジネスプラン 月額 4,378円(20ページ。税込。決済・予約・メルマガ・セミナー参加可)
■ビジネス+プラン 月額 7,678円(20ページ。税込。決済・複数予約・メルマガ・セミナー参加可)
年額プランによる一括払いの場合は、価格が下がります。
ビジネスに必要な以下の機能が、ビジネスプランの1年契約だと3,940円で使えます。
・決済
・予約
・メール配信
・フォーム
・SNS連携
・ファイルダウンロード
・パスワード保護
また、ネットショップとして利用する場合の決済手数料が売上の3.5%と安いのも特徴です。
他社のネットショップでは、決済手数料のほかに、サービス手数料がかかるショップも多くあります。
予約、決済機能の利用が多いサイトを運営する場合は、ペライチを利用するメリットがあります。
まとめ:ペライチは個人事業主や単独商品のPRがおすすめ
ここまで、ペライチの特徴や料金、使い方などについてまとめてきました。
ペライチは、個人事業主や中小企業においてサイト作成や運営の専任者がいなかったり、手間やコストをなるべく抑えたい場合に、向いているサービスといえます。
また、チャット機能やサポーター制度、セミナーでペライチの使い方や、活用法を学べます。周囲にペライチを使っている知り合いがいなくても、不安なくはじめられる環境です。
Ameba OwndやWix、Jimdoなど競合のサービスやWordPressと比べたうえで、自社の運営に最適な商品を選ぶことが必要です。