BtoBマーケティングでは獲得したリード(見込み客)と定期的なコミュニケーションを取っていく中、自社サービスへのエンゲージメントを高め、最終的に問合せや資料請求のアクションに繋げていく上で、メルマガ配信は最も重要な施策となります。
また、そのメルマガを開封してもらうことは、最終的に望むアクションへの第1ステップとなり、KPIに設定されることがあります。
今回は、メルマガの開封率について触れて行きたいと思います。
関連記事:メルマガとは?配信の目的やメリット、開封率が上がる作り方
メルマガの開封率について
メルマガの開封率は、リードに配信されたメルマガのうち、開封されたメルマガの数を割合として出した数値になります。
メルマガ開封率 = メルマガ開封数 ÷ メルマガ配信数
開封率を計測するには、画像の挿入や文字の加工ができる「HTMLメール」形式で配信をする必要があります。
冒頭で触れたように、マーケティング上のKPI設定の1つに設定され、ほかに、クリック率(CTR)、問合せ件数(CV数)が挙げられます。
関連記事:リードとは?マーケティングにおける意味やリード獲得の具体的なプロセス・施策を解説
業種別のメルマガ開封率 最新データ
メルマガの開封率をKPIとして初めて設定する場合、その値が適切かどうか? 判断しづらいところがありますが、実際の開封率データを参考数値として活用することができます。
グローバルでメールマーケティングツールを提供しているMailChimpがユーザ企業の業種別にデータをまとめたレポートがあります。
BtoB、BtoC含め全44業種のメール開封率、クリック率などがまとめられています。
全体、HR関連、上位業種の開封率を、以下に一部抜粋します。
【全体平均】20.81%
【HR関連業種】
教育・研修 21.80%
採用・人材紹介 19.33%
広告・マーケティング 16.48%
【上位業種】
ホビー 27.35%.
政府 26.52%
芸術・アート 26.03%
上位業種をみると、消費者向け(BtoC)の業種が比較的高い開封率の傾向にあるようですが、競合企業のメルマガ配信が多かったり、サービス訴求が多かったりと、業種ごとにある特徴によって、開封率へ影響してきます。
仮に該当業種のメール開封率よりも自社メルマガの開封率が高いのであれば、今、行っているメルマガの施策は有効的と言えるでしょう。
また、初めてKPIを設定するということであれば、該当業種の開封率を参考に設定する形になるかと思います。
メール開封率を上げるコツ
メール開封率を上げるコツを最後に簡単にご紹介します。
【タイトル】分かりやすく1行30字以内
・「無料」「必見」など目を惹くキーワードや数値を記載
・「採用」「セミナー」などテーマやコンテンツ内容など得られるものを記載
【配信日時】週中の火~木曜日、お昼・夕方の時間帯
【コンテンツ】サービス訴求に寄らず、企業事例や調査データなど役立つ情報を提供
コンテンツはサービス訴求や広告ばかりに寄ってしまうと飽きられてしまい、タイトルや配信日時が良くても、メルマガ自体を開封してもらえなくなるため、役立ち情報とのバランスに注意が必要です。
また、開封率の改善にはこちらのコラムもご参考ください。
BtoB向けのメルマガ(メールマガジン)の開封率、クリック率(CTR)をあげる為に出来ること
まとめ
◆メルマガの開封率は、リードに配信されたメルマガのうち、開封されたメルマガの数を割合として出した数値で、開封率を計測するには「HTMLメール」形式で配信をする必要がある
◆業種別にデータをまとめた最新のレポートでは、全44業種のメルマガ平均開封率は20.81%
◆初めてのKPI設定には、該当業種の開封率を参考に設定するのがおすすめ