SEO対策といえば、GoogleのSEO対策を思いつきますが、Yahoo!やBingなどの他のサーチエンジンのSEO対策を行う選択肢もあります。多くの方は、GoogleでのSEO対策を実施していると思いますが、他のサーチエンジンでのSEO対策も行ったほうがいいのか、気になるものですよね。そこで今回は、検索エンジンのシェアの一つであるBingの検索エンジンの概要とSEO対策をするメリット、具体的な方法をご紹介します。
目次
Bingとは
Bing(ビング)とは、「Microsoft Bing」のことで、Microsoftが提供、運営している検索エンジンです。
検索エンジンといえば、日本ではGoogleとYahoo! Japanをイメージしますが、Bingも利用されています。Bingは、どのブラウザでも利用はできますが、OSのWindows10で標準搭載されているブラウザ「Microsoft Edge」にて、デフォルトとなっている検索エンジンなので、Edgeを利用し始めた際に、検索エンジンの知ったという方も多いのではないでしょうか。またMicrosoftが運営するポータルサイト「MSN Japan」上の検索機能としてBingが使用されています。
Bingのパソコン版トップページイメージ
Bingのスマートフォン版トップページイメージ
Bingのコンセプト
世の中には、ご存知の通り、検索エンジンは複数あり、検索ユーザーは好みの検索エンジンを利用して検索をしています。その検索エンジン選び一つとっても検索結果が変わってきますし、得られる情報が左右されます。よって検索ユーザーにとっても、SEO対策を行う事業者にとっても、検索エンジン選びは重要といえます。その検索エンジンのうち、Bingはどのような特徴があるのでしょうか。
Microsoftによれば、Bingのコンセプトは、ユーザーの意思決定やタスク達成を助ける「ディシジョン エンジン(Decision Engine)」という考え方を持っているといいます。これは、ただ単に「知りたい情報が返ってくる」という基本を少し進化させて、ユーザーが「やりたいこと」を把握して理解したうえで、「もっとやりたいこと」に早く到達できるようにし、タスク・仕事に集中できるようにしていくことを目指しているといいます。
Bingの歴史
Microsoft Bingは、今に始まったことではなく、歴史があります。日本版は2010年7月に正式リリースされました。本家である米国版は2009年6月に正式リリースされています。
この正式リリース以前から、Microsoftが自社開発の検索エンジンを提供していました。最初に提供を行い始めたのは2005年6月でした。これは当時「MSNサーチ」として提供されていた検索サービスです。翌年の2006年9月には「Liveサーチ」に進化しました。これは「Windows Live」というMicrosoftがWindows用ソフトウエアとWebサービスや共通IDに使用していたブランドの他サービスとの連携の強化などに伴う進化で、具体的には、UI(ユーザーインターフェイス)の刷新や検索機能、操作性、カスタマイズ機能などが強化されました。
このとき、ウェブやニュース、画像、地図検索、関連キーワードなどのデータをもとにした情報を提示する「アンサー機能」などが盛り込まれました。
2007年には、検索サービスとして独立し「Microsoft Liveサーチ」と名称が変更されました。
継続的に検索エンジンの質を高めており、既存の検索エンジンに対して、ユーザーがどういう不満を持っているか、検索によって何をしようとしているのか、ということをさらに深く調査した上で改良し、「Bing」な2009年にリリースされたそうです。
このように、Bingはまったく新しい検索エンジンではなく、MSNサーチから始まり、改良が重ねられて進化したものというわけです。
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Bingのシェアはどのくらい?
ところで、検索エンジンは世界でもGoogleやYahoo!など、さまざまなサービスがありますが、Bingはどのくらい使われているのか気になりませんか?
自社ホームページのSEO対策をGoogleだけでなく、Bingについても行うかどうかも検討しているかもしれません。そんなとき、検索エンジンの世界シェアと日本シェア情報はヒントになります。
例えば、「StatCounter」というアイルランド発のアクセス解析ツールのサイトでは、無料でそれらの情報が得られます。よく世界的なブラウザシェアなどの情報元として出典されることが多いため、ある程度、信憑性は高いと思われます。もちろん、他データと同様、確実に正確であるとは言い切れないため、あくまで参考にするのをおすすめします。
さて、StatCounterでは、最新の検索エンジンシェアが、世界と各国ごとに知ることができます。2023年9月現在の最新データは2023年8月現在のデータです。
世界の検索エンジンシェア(2023年8月)
1位 Google 91.85%
2位 Bing 3.02%
3位 YANDNX 1.49%
4位 Yahoo! 1.17%
5位 Baidu 1.06%
6位 DuckDuckGo 0.54%
日本の検索エンジンシェア(2023年8月)
1位 Google 75.34%
2位 Yahoo! 13.83%
3位 Bing 9.8%
4位 DuckDuckGo 0.35%
5位 YANDNX 0.2%
6位 CocCoc 0.19%
世界でも日本でも圧倒的に大きなシェアを持つのが、Googleです。またYahoo!も特に日本で多く使われているようですが、Bingも引けをとりません。Bingは、世界シェアでは2位ですが3%程度に留まっている一方で、日本では3位ではあっても10%ほどです。日本では、世界全体よりも、Bingは利用されているということです。
ここで、「なぜ日本でBingが10%程度も利用されているのか?」と疑問に感じるかもしれません。それは、実際にGoogleとYahoo!のほうが頻繁に利用している印象があるからでしょう。さらに、先述のように、Bingはブラウザ「Microsoft Edge」のデフォルト状態で検索エンジンとして設定されているため、設定を変更しなければ、自然と利用し続けるということも背景にありそうです。
ちなみにMicrosoft Edgeのブラウザシェアは、StatCounterのデータでは5.43%であり、日本では13.87%です。決して少なくない数値といえます。
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BingとGoogleの検索結果の比較
ところで、Bingと言っても、普段から使っていない方は「正直、どんな検索エンジンなのかわからない」と思っているかもしれません。もしかしたら、「だいたいGoogleと同じような検索結果となるのだろう」と考えているかもしれません。たしかにそれは間違いではありません。Googleの検索結果と似たような検索結果が並びます。情報検索を普通に行うにおいては、特に支障はないと考えられます。
しかし、Googleの検索結果とBingの検索結果とでは、出てくる結果が異なるのは事実です。
ここで、BingとGoogleの検索結果はどのくらい違うのかを確認しておきましょう。
「マーケティングとは」で検索した結果
Googleの検索結果画面
Bingの検索結果画面
GoogleとBingの検索結果画面はどのくらい違うのかを確かめるために、「マーケティングとは」というキーワードで検索してみました。大きく異なる点は、まずPC版では右側、スマホ版では上部に表示されるものが異なるということです。Googleの検索結果では、「マーケティング」という言葉を端的に解説しているページのコンテンツが引用されています。また、他の人が質問している内容も表示されており、普通の検索結果一覧が続きます。
Bingの検索結果では、「マーケティング」という単語の辞書上の意味が引用されています。そして「マーケティング」にまつわるニュース記事がいくつか掲載されています。その後に、検索結果の一覧が続きます。
また、検索結果の一覧を見てみると、多少順位が異なります。
このように、GoogleとBingの検索結果の違いで大きいところは、検索キーワードに関連して表示されるコンテンツと、検索結果の順位が異なるところであるといえます。
検索ユーザーにとっては、GoogleとBingの利便性については、それほど差はないといえます。一方で、検索結果に表示されるホームページを制作し、公開している立場としては、大きな違いがあるといえるのではないでしょうか。GoogleのSEO対策を行っている事業者は多いですが、Bingも多少なりとも検索ユーザーがいるため、検索結果の上位に表示されたいものです。
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BingでSEOするメリットとは?
とはいえ、BingでSEO対策(※)を行うとなると、「GoogleのSEO対策だけでも苦労しているのに、Bingもやるなんて大変だ」と感じるケースもあるでしょう。BingのSEO対策を実施するには、ある程度、実施するメリットが必要になります。
そこで、BingでSEO対策を行うメリットや、メリットのあるケースはどんなことなのかを確認しておきましょう。
※SEO対策とは:Search Engine Optimizationの頭文字を取ったもので、検索エンジン最適化と訳されます。特定の検索エンジンによってユーザーに検索された際に、検索結果上に上位の、もしくは多くの露出をはかるために行う一連の対策を実施することを指します。
パソコン初心者を対象とする場合に検索可能性がある
Bingは、日本でMicrosoft Edge利用者に多く利用されている可能性があると予想されています。そしてMicrosoft EdgeはWindows10以降のOSから標準搭載されているため、以降も新規のWindowsユーザーはBingを利用する可能性が大きいといえます。特にパソコン初心者は、ブラウザのデフォルトの検索エンジンの設定を変更できるという事実や変更する方法をなかなか知り得ないと推測されるため、自ずとBingを利用すると考えられます。
もしパソコン初心者をマーケティングのターゲットとする場合には、BingのSEO対策を行い、上位表示をねらうことも有効といえるのではないでしょうか。
海外向けにマーケティングを行う場合
先にご紹介した通り、世界ではBingのシェアはGoogleに次ぐ2位となっています。そのため、海外のBingの利用率が高い国のユーザーをターゲットとする場合には、Bingで上位表示されることはある程度有効と言えるのではないでしょうか。
特にアメリカ合衆国ではBingのシェアは6.58%と高い割合を占めています。世界全体では約3%であったことから考えると、多い割合といえます。
BingにおけるSEO対策において、具体的なメリットが見込めるとすれば、主にこれらのことが挙げられます。この他にも、例えば、GoogleばかりSEO対策をするということの偏った対策に不安のある場合に、Yahoo!やBingにおいてもSEO対策を行っているケースもあります。また、検索結果の順位が異なるということから、より多くのユーザーを呼び込みたいという思いからBingのSEO対策を実施しているケースもあるようです。
自社にとってどのようなメリットが見込めるのか、これらをヒントに確認するのも良いのではないでしょうか。
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BingでSEO対策を行うには?
もしBingでSEO対策を行う場合には、どのような手段で行うことができるのでしょうか。BingのSEO対策の基本をご紹介します。
GoogleのSEO対策と基本は同じ
BingのSEO対策の基本は、GoogleのSEO対策と同じといわれています。
ではGoogleのSEO対策の基本とは何でしょうか。まず近年、いわれている基本のSEO対策としては、闇雲にキーワードを多用すれば良いということではなく、まずユーザーのニーズありきで、ユーザーの利益になるコンテンツを作成することにあるといわれています。
ユーザーが何を求め、何を知りたいのか、そして、その検索行動の先にある、最終的に必要としていることは何なのかを考え、徹底的に調査し、ユーザーの助けとなるコンテンツを作成することが重要です。
また、検索結果に上位表示されたいキーワードを追求し、ユーザーに好まれるコンテンツと検索エンジンに上位表示されやすいページ内部の最適化も重要です。このように、GoogleのSEO対策と同様にBingでも基本を実施することが大切です。
そしてGoogleのSEO対策には欠かせない「Google Search Console」のように、検索結果におけるサイトのパフォーマンス監視や管理を行うためのツールを活用することも重要といえます。
これらの一連の基本のSEO対策を、Bingでも同様に実施することが可能です。Google Search ConsoleのようなツールはBingにも存在します。それは「Bing Webmaster Tools」と呼ばれるものです。概要と使い方は後ほど解説します。
BingのSEO対策の特徴
BingのSEO対策では、基本的にGoogleのSEO対策と同様になるとお伝えしましたが、Bingならではの特徴というところも知っておきたいところです。
実は、Bingは、SNS(ソーシャルネットワークサービス)上の情報も重要視するところがあるといわれています。例えば、SNSの一つであるTwitterであれば「ツイート数」や「リツイート数」なども、検索順位を左右する要因となるといわれているのです。
Bingは、ユーザーにとって有益なホームページであれば、自ずとSNSでも拡散されるものと捉えています。このことから、SNSでの評価やシェア数などが検索順位の決定に影響を与える仕組みとなっていると考えられます。
そうなると、SNSで影響力のあるアカウントを持つことは、自ずとBingのSEO対策となる可能性があります。BingのSEO対策では、SNSにも力を入れてはいかがでしょうか。
「Bing Webmaster Tools」を活用する
先ほど、Bingにも「Google Search Console」のようなツール「Bing Webmaster Tools」があるとお伝えしました。そこでBing Webmaster Toolsの概要と活用方法をご紹介します。
Bing Webmaster Toolsとは
Bing Webmaster Toolsとは、Microsoftが提供するBing検索結果のページランキングを向上させるためのツール群です。ホームページのパフォーマンスデータを取得でき、SEOツールを活用してユーザーのインサイトを分析して、検索結果の最適化を図ることができます。
専用のアカウントを登録し、管理画面からホームページのサイトマップを送るだけで始めることができます。
関連記事:インサイトとは?マーケティングにおける重要性と成功事例3選
Bing Webmaster Toolsの主な機能
Bing Webmaster Toolsで活用できる機能には、さまざまなものがあります。
・接続ページの登録…SNSのアカウントページなどの登録
・Bing Webmaster Tools利用ユーザーの登録と切り替え
・ページ トラフィック…クリック数、表示回数、クリックスルー率、クリック数平均順位、表示回数平均順位などの確認
・キーワード検索…サイト全体のページクリック数、表示回数、クリックスルー率、クリック数平均順位、表示回数平均順位などの確認
・SEOレポート…SEO修正候補の一覧の確認
・モバイル フレンドリ テスト…モバイルフレンドリなページかどうかの確認
・キーワード調査…Bingで実際に検索された数の確認
これらのツールを利用して、BingでのSEO対策をより強化していくことができます。
Bing Webmaster Toolsを始める方法
Bing Webmaster Toolsを導入し、始める手順をご紹介します。
1.「始める」をクリックしてアカウントを登録する
まず、Bing Webmaster Toolsの公式ページから「始める」のボタンをクリックすると以下のウィンドウがポップアップ表示されます。Microsoft・Google・Facebookの中から、登録したいアカウントを選択し、必要事項を入力します。つまり、いずれか3つのアカウントをすでに持っているアカウントを活用できます。
2.ホームページを登録する
続いてBing Webmaster Toolsに登録したいホームページを指定します。「サイト登録」でURLを入力して登録していきます。その他、必要な設定を行います。
3.サイトの所有者を確認する
本当に登録したホームページが自分の所有するサイトなのかの証明が必要なので、次のいずれかの方法で確認を行います。
・XML ファイル…自分の Web サーバーでのXMLファイルのアップロード
・HTMLメタ タグ…自分のサイトの規定のページ/ホームページにメタ タグを追加する。
・CNAME レコードをDNS に追加…手動でCNAMEレコードをドメインネームサーバーに追加
いずれかの方法を選び、「確認」ボタンを押して確認を行います。
最も一般的な方法が、XMLファイルをダウンロードし、自社のWebサーバーに置く方法です。htmlファイルを修正する必要もないため、手軽に行うことができます。
「ページ トラフィック」の確認
Bing Webmaster Toolsに登録し、自社ホームページがBingの検索結果に表示され、上位になったらページ トラフィックツールを確認していきましょう。
Bing Webmaster Toolsを利用する際に、より多く活用することになるのが、このページ トラフィックという項目ではないでしょうか。この項目では、登録したサイトがBingの検索結果で上位に表示されたページについて、クリック数や表示回数、クリックスルー率、クリック数平均順位、表示回数平均順位を知ることができます。
また、上位表示されたページのURLごとに、流入されたキーワードを知ることができます。また、そのキーワードの表示回数やクリックスルー率をチェックすることができます。
これらの情報からは、ユーザーが上位表示されたページに対して何を求めているのかを知ることができます。もし、意図したキーワードと異なるキーワードから流入された場合に、なぜそのキーワードから流入があったのかを検証して、コンテンツを見直すなどして作り直していくことが求められます。
「キーワード検索」の確認
キーワード検索という項目もよく利用することになるでしょう。
先ほどのページ トラフィックは、ページ単位の状況を確認することができました。一方で、キーワード検索では、サイト単位でキーワードの情報を得ることができます。
キーワードごとのクリック数や表示回数、クリックスルー率、クリック数平均順位、表示回数平均順位を確認できます。
また、各キーワードごとに、実際に流入しているページを確認することができます。
これを確認することで、自社ホームページがどのようなキーワードのBing検索流入が多いのかを知ることができます。ねらった検索キーワードで流入されていればSEO対策がうまくいっているということになります。もし狙った検索キーワードで流入されていなければ、Bing Webmaster Toolsで調べた情報をもとにコンテンツを見直し、キーワードを最適化しましょう。
Bing Webmaster Toolsを活用するメリット
Bing Webmaster Toolsを活用することで、どのようなメリットが期待できるのか、確認していきましょう。
1.Bingへインデックスされる
まずホームページを登録し、サイトマップを送信することにより、Bingへのインデックスがされるようになります。これにより、BingへのSEO対策の第一歩数を踏み出すことができます。
2.より早く検索結果に反映される
Bing Webmaster Toolsを使うことで、新しいページを増やした際にも、より早くBingクローラーに拾われるため、検索結果により早く反映されるようになります。
3.解析ツールによりSEO対策が効率化できる
Bing Webmaster Toolsには、ご紹介してきたように、解析するためのツールがそろっていますので、それらを活用することでBingのSEO対策をより効率的に行っていくことができます。
以上のことから、Bing Webmaster Toolsを活用することは、BingのSEO対策を行うのに有効といえます。
関連記事:WebサイトのSEO対策(検索エンジン最適化)とは?初心者でも分かるSEOの基本
BingのSEO対策を行うべきかどうか
Bingの概要から特徴、SEO対策を行うべきかどうか、また具体的な実施方法などをご紹介してきました。事業者にとって、Bingのシェアは決して少なくないことから、SEO対策を実施する理由は存在するといえます。とはいえ、GoogleのSEO対策がきちんとできていなければ、Bingもそれほど期待はできないともいえます。まずはGoogleのSEO対策を実施した後で、さらに検索エンジンで集客したいという場合におすすめです。
また、パソコン初心者や特にアメリカをターゲットとしている場合にもいいでしょう。
実施の際には、ぜひBingの特徴を押さえて、Bing Webmaster Toolsをうまく活用して実施しましょう。
関連記事:検索エンジン上位でなければ選択肢にもならない/B to BビジネスにSEOが必要な理由
BingAIとは
2023年2月、MicrosoftはBingにBingAIというチャット機能(ChatAI)を導入しました。BingAIは、GPTをベースにしたAIモデルを活用したチャットサービスで、最新情報をリアルタイムに取り入れ、より新しい回答を提供します。
このサービスは、人間の文章を理解し、自然な文章でユーザーの質問に答える能力が特長です。質問方法を工夫すれば、情報のまとめだけでなく、小説のプロット構築、文章要約、プログラムのソースコード生成、といった業務も可能です。
従来の検索エンジンでは、適切なキーワードを見つけるために、複数回の検索が必要で、適切な情報源を見つけるために手間がかかりました。しかし、BingAIを使用することで、一度の検索でAIが情報をまとめて提供するため、これらの手続きを短縮できます。また、BingAIの回答には参照したWEBサイトのURLも提供されるため、出典元や引用元の確認が容易です。
BingAIは、人間同士の対話のような自然な文章で回答を提供します。トピックに関する情報が増えるにつれて、AIは学習し、ユーザーに合わせた高精度な回答を提供しやすくなります。
BingAIは、通常の標準的な回答を得るモードだけでなく、クリエイティブな要素を強めた回答や、正確さを優先したモードを選択できます。
関連記事:GPT-4とは?Chat(チャット)GPT-3.5との違いや使い方を解説
まとめ
・Bingとは
Bing(ビング)とは、「Microsoft Bing」のことで、Microsoftが提供、運営している検索エンジンである。Bingのコンセプトは、ユーザーの意思決定やタスク達成を助ける「ディシジョン エンジン(Decision Engine)」である。ユーザーが「やりたいこと」を把握して理解したうえで、「もっとやりたいこと」に早く到達できるようにし、タスク・仕事に集中できるようにしていくことを目指している。
・Bingは、世界の検索エンジンのシェアでは2位だが、3%程度に留まっている一方で、日本では3位ではあっても7%ほどにも上っている。
・BingのSEO対策を行うメリットは、パソコン初心者を対象とする場合に検索可能性があることや、海外向けにマーケティングを行う場合などがある。
・BingでSEO対策を行う基本は、GoogleのSEO対策と同じである。Bingは、SNS(ソーシャルネットワークサービス)上の情報も重要視するところがあるといわれている。例えば、SNSの一つであるTwitterであれば「ツイート数」や「リツイート数」なども、検索順位を左右する要因となるといわれている。
・Bingにも「Google Search Console」のようなツール「Bing Webmaster Tools」がある。Microsoftが提供するBing検索結果のページランキングを向上させるためのツール群。ホームページのパフォーマンスデータを取得でき、SEOツールを活用してユーザーのインサイトを分析して、検索結果の最適化を図ることができる。