「ホームページを作成したがアクセス数が増えない!無料で出来るアクセス集客とは?」では、ホームページのアクセスアップのために無料で出来る施策をご紹介しました。
しかし、そもそも、何のためにホームページを運営しているのか、自社の見込み客となり得るユーザーが来ているのかをきちんと把握していないと、アクセスアップの施策は小手先のテクニックだけで終わってしまい、本来期待している効果(問合せ・売上拡大)につながりません。
今回は、アクセスアップのために、もう一度見直したいホームページの目的とターゲットの分析について考えていきます。
ホームページの目的
弊社で運営しているサイトを例に、ホームページの目的を考えていきます。弊社では大きく4種のホームページがあります。
◆メディアサイト
事業として以下のWEBメディアを運営しています。
・日本最大級の人事ポータルサイト「HRプロ」
・経営・ビジネスの課題解決メディア「経営プロ」
◆コーポレートサイト
事業内容や最新情報など弊社の情報を紹介しています。弊社のコーポレートサイトはこちら
◆採用サイト
募集職種や先輩社員の声など弊社で働くための情報を紹介しています。弊社の採用サイトはこちら
◆ソリューションサイト
弊社で取り扱っている、各種ソリューションを紹介しています。弊社のソリューションサイトはこちら
弊社はメディア事業があるため4種のホームページを持っていますが、事業メディアを除いた3つのホームページが一般的な形かと思います。
いずれのホームページも運営元は弊社ですが、TOPページのアイキャッチやデザイン、コンテンツなどは同じではありません。すべて目的が異なるからです。
「HRプロ」は企業人事向け、「経営プロ」は経営層向けに役立つ情報を提供しながら、最終的には会員登録をゴールとしています。KPIには新規の登録会員数が含まれています。
コーポレートサイトは弊社代表ページとなりますので、会社として全方位に向けた情報を発信しています。一方で、採用サイトは弊社への応募がゴールとなるので、求人情報や、先輩社員の声など、応募してもらえるようなコンテンツを掲載しています。
最後に、ソリューションサイトについては、弊社の商材・サービスを使ったらどんな課題が解決できるのか、見込み客となり得るユーザーに理解してもらえるようなコンテンツを掲載し、問合せ・資料請求のゴールを目指しています。KPIは問合せ・資料請求となります。
このように、情報発信なのか、採用なのか、問合せなのか、ホームページの目的によってターゲットが異なり、メッセージやコンテンツは大きく変わっていきます。
コーポレートサイトに先輩社員の声のみ掲載されていたら、求職者に偏った情報となり、コーポレートサイトの機能としては下がってしまうでしょう。
御社で今、運営しているホームページはどのようなものでしょうか。
アクセスアップを図っていく上で、そのホームページの目的やターゲットがなにか、一度見直すことで、新たな課題や施策が見えてくるかもしれません。
アクセス解析によるターゲット分析
ターゲット設定については「強みを活かす戦略的なターゲットの決め方とは」で詳しく紹介していますが、ホームページへ、どのようなユーザーが訪問しているかどうかをアクセス解析より分析することができ、自社のターゲットと合致しているのか確認することができます。
BtoB向けサイトでは、10、11時台がアクセスのピークで12時には下がり、 夕方16時台で再びアクセス数のピークを迎え、それ以降は減少していきます。
このようなサイトにおいては業務時間内、それも業務開始時に利用が集中していることがわかり、これにより更新情報は始業時間前に掲載しておくといった施策が出てきます。
また、年齢や性別、デバイスなども確認できるので、より具体的なユーザー像を分析しやすくなります。
さらに、BtoB向けサイトであれば、ユーザーのIP アドレスからどんな企業や団体がアクセスしているかを調べ、サイトの運営に活用することもできます。
キーワード検索によるターゲット分析
検索キーワードからのターゲット分析では、ユーザーのモチベーションや、それぞれのモチベーションでのニーズをとらえることができます。
サイト運営者が狙っているキーワードと、ユーザーが検索してきたキーワードにミスマッチがあれば、 ユーザーが期待するコンテンツを提供できてない、または想定ターゲットとは違うユーザーが訪問してきている可能性が高いでしょう。
検索キーワードによる流入ページ、流入ページからのページ遷移、最終的なアクションまでの経路など、これらを組み合わせて分析していくことで、より有効なアクセスアップとコンテンツ提供を行えるでしょう。
まとめ
◆コーポレート、採用、問合せなど、ホームページの目的によって、ターゲットは異なりメッセージやコンテンツも大きく変わる
◆ホームページへ、どのようなユーザーが訪問しているかどうかはアクセス解析より分析でき、自社のターゲットと合致しているのか確認することができる
◆検索キーワードによる流入ページ、流入ページからのページ遷移、最終的なアクションまでの経路など、これらを組み合わせて分析していくことで、より有効なアクセスアップとコンテンツ提供を行える