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Apple Adsとは?運用で押さえておきたい基礎知識や始め方をご紹介

2025.9.11
読了まで約 7

スマートフォンやPCなどのインターネット接続デバイスは、現代の生活において欠かせない存在となっています。これらのデバイスの普及に伴い、アプリケーションの需要も急速に高まっています。多くの企業やマーケターは、このトレンドに着目し、アプリケーションユーザーとの接点を増やすための新たな取り組みを展開しています。

2025年4月以降、「Apple Search Ads」は「Apple Ads(アップル アズ)」として名称変更され、App Store内でアプリ広告を掲出する唯一の公式プラットフォームとなりました。従来の「検索結果」枠に加え、「検索タブ」「Todayタブ」「商品ページ」など複数の露出面に広告を展開できるようになり、ユーザーとの接点が拡大しています。

本記事では、Apple Adsの概要から、その特徴、実際の運用方法まで、詳細に解説していきます。アプリマーケティングに携わる方々にとって、有益な情報となることでしょう。

Apple Adsとは

Apple  Adsは、Appleが提供するApp Store内で広告表示を可能にする革新的なサービスです。主にアプリケーションのインストール促進を目的として、企業やマーケターに活用の場を提供しています。

本サービスの大きな特徴は、iPhone、iPad、Macなどの iOS端末に対応していることです。これらのデバイスを通じて、App Store内でアプリのインストールを促進する広告を効率的に表示することができます。ユーザーが目的を持ってアプリを探す際の検索行動に連動して広告が表示されるため、「検索連動型広告」に分類されます。

一般的な検索連動型広告と比較すると、Apple Adsはアプリケーションのインストールに特化した広告サービスです。確かに広告表示可能なデバイスはiOS端末に限定されますが、国内のスマートフォンユーザーの約半数がiOS端末を使用しているという現状を考慮すると、十分な規模の対象ユーザーが存在します。

このサービスを活用することで、アプリケーションを提供する側は、より多くのポテンシャルユーザーとの接点を効果的に作り出すことができます。同時に、アプリケーションを探すユーザー側にとっても、自身のニーズに合った最適なアプリを発見しやすくなるという利点があります。

つまり、Apple  Adsは、アプリケーションを探す側と届ける側の双方にとって、高い効果を発揮する広告プラットフォームとして機能しているのです。App Storeという巨大なマーケットプレイス内で、効率的かつ効果的なアプリ推奨システムとしての役割を果たしています。

Apple Ads運用における広告表示場所

Apple  Adsを活用すると、広告はApp Store内の検索結果画面上に表示されます。この広告枠は、他の広告媒体からの広告掲載が不可能な、Apple Ads専用の枠となっています。

検索結果画面では、広告枠と自然検索枠が共存しています。つまり、ユーザーには広告と自然検索でヒットしたアプリケーションの検索結果が同じページに表示されることになります。

しかし、広告の存在感が薄れるわけではありません。Apple Adsの広告は、検索結果画面の最も目立つ位置である最上部に表示されます。自然検索の結果よりも上に配置されるため、検索ユーザーに確実にアプローチすることが可能です。

この配置は、リスティング広告と類似した仕組みを持っていますが、Apple  Adsはアプリケーションのインストール促進に特化した広告サービスです。検索連動型広告の一種でありながら、App Store内という限定的な環境で効果を発揮する点が特徴的です。

2025年時点では、広告掲出面が「検索結果」最上部、「検索」タブトップ、「Today」タブ、アプリ商品ページの「あなたにおすすめ」など多様化しています。特に「検索」タブや「Today」タブはユーザーが検索前・ダウンロード前にアプリを認知する有力な接点となっています。

広告主にとっては、アプリケーションを探しているユーザーに直接アプローチできるため、効率的なプロモーションが可能となります。一方、ユーザーにとっても、検索意図に沿ったアプリケーションの広告が表示されるため、有用な情報として受け取られやすいという利点があります。

このように、Apple Adsは広告主とユーザー双方にメリットをもたらす広告表示の仕組みを採用しているのです。

関連記事:
リスティング広告の基礎知識を解説。メリットや特徴とは?
リスティング広告とは何か?ディスプレイ広告との違いや運用するときの注意点も解説

Apple Adsが用意するプラン

Apple  Adsには、広告主のニーズや運用経験に合わせて選択できる2つのプラン「Basic(ベーシック)」と「Advanced(アドバンスト)」があります。Basicはアプリインストール時のみ課金(CPI)、月額1万ドルまでのシンプルな自動運用モデル。Advancedは広告の表示ごとにタップ課金(CPT)、キーワードやターゲット設定、運用レポートなど高度な管理が可能です。

各プランの特徴や機能の違いを理解し、自社のアプリマーケティング戦略に最適なプランを選択することが、Apple Adsを効果的に活用する上で重要です。次のセクションでは、これら2つのプランについて、より詳細に解説していきます。

Basic

Basicプランは、広告運用の知識や経験が少ない方でも簡単に利用できる設計となっています。広告配信地域、インストール単価、予算の3つの基本的な設定のみで広告運用を開始することができます。その他の細かな設定は、Appleのシステムが自動的に最適化を行うため、手間をかけずに効率的な運用が可能です。

このプランの特徴は、複雑な設定や管理を必要とせず、自動化されたプロセスによって広告運用をサポートすることです。そのため、マーケティング担当者の工数や時間、労力を大幅に削減することができます。特に、アプリ開発者や小規模なビジネスオーナーなど、広告運用にリソースを割くことが難しい方々にとって、非常に使いやすいプランといえるでしょう。

また、Basicプランでは、広告のパフォーマンスデータも簡易的に確認することができます。これにより、広告効果の把握や予算管理も容易に行うことが可能となっています。

Advanced

Advancedプランでは、広告配信における詳細な設定をマーケター自身で実施できる特徴があります。このプランを活用することで、ピンポイントで目的のユーザーに広告を表示することが可能となり、広告効果を最大限に高めることができます。

広告表示には複雑な設定が発生する場合が多いですが、マーケター自身が内容を理解し、運用実施にさまざまなギミックを組み合わせることで、広告表示対象とするユーザーへ的確にアプローチすることが可能となります。これにより、広告効果を最大限に引き出すことができるのです。

 Advancedプランは、より高度な広告戦略を立てたい企業や、細かい調整を行いたいマーケター向けに設計されています。このプランを選択することで、キーワードの選定、入札額の設定、オーディエンスのセグメンテーションなど、より詳細な広告運用が可能となります。

Apple Adsで採用される課金方式

Apple Adsでは、選択するプランによって異なる課金方式が採用されています。この課金方式の違いは、広告主の目的や運用スタイルに合わせて選択できるよう設計されています。Apple Adsが提供する2つのプラン、「Basic」と「Advanced」それぞれに適した課金方式が用意されており、広告主はこれらを自社のマーケティング戦略に応じて選択することができます。

課金方式の選択は、広告効果の測定や予算管理に直結する重要な要素です。そのため、各プランの特徴と合わせて、採用されている課金方式についても十分に理解しておくことが、効果的なApple Ads運用につながります。以下では、それぞれのプランで採用されている課金方式について、より詳しく解説していきます。

Basicプランで採用されている課金方式

広告表示における工程で必要とされる各種設定を、比較的簡単におこなえ、扱いやすいとされるBasicプランでは、インストール課金方式といわれるシステムが採用されています。このインストール課金方式は、「cost per install」といわれ、その頭文字をとりCPIとも略されて広告市場では浸透しています。

インストール課金とは、Web利用ユーザーが広告を経由してアプリケーションをインストールした際に、広告費用が発生する仕組みです。実際に、広告が表示されただけでは広告費用が発生することがなく、アプリケーションのインストール時に、はじめて費用が発生するといった大きな特徴があります。インストール課金方式は、アプリケーションのインストールといったように目的が明確化されているため、無駄な広告費の出費を防ぎ費用対効果を高めます。初めてApple  Adsを利用する方や、広告運用に不安があるといった方にも安心して広告運用が可能となる課金方法でしょう。

このような特徴を持つインストール課金方式は、アプリ開発者やマーケターにとって、効率的な広告運用を可能にします。広告表示やクリックだけでなく、実際のインストール数に応じて課金されるため、より具体的な成果に基づいた広告費用の管理が可能となります。また、この方式により、広告主は自社アプリの実際のダウンロード数を直接的に増やすことに注力できるため、アプリのユーザー獲得戦略において非常に有効なツールとなります。

関連記事:CPI(Cost Per Install)とは?アプリ広告の指標をわかりやすく

Advancedで採用されている課金方式

広告配信における詳細な設定をマーケター自身で実施できるといった特徴があるAdvancedでは、タップ課金方式といわれるシステムが採用されています。
タップ課金方式は、「cost per tap」といわれ、その頭文字をとりCPTとも略されています。
タップ課金方式である「CPT」とは、Apple Adsで活用される指標であり、主に広告市場ではクリック課金であるCost Per Click「CPC」として浸透しています。

タップ課金方式はインストール課金方式と同様に、広告が表示されただけでは費用が発生しません。タップ課金方式は、Apple  Adsに広告が表示され、Web利用ユーザーが表示された広告をタップした際にはじめて広告費用が発生する特徴があります。
実際に、広告が何回も表示されたとしても、Web利用ユーザーが広告をタップしない限り費用は発生しないといった利点があります。

ただし、Apple  Adsの広告掲載場所は、各検索結果画面上に1か所しか用意されていません。そのため市場の変化や競合他社の動き次第では、タップ単価は変動し高騰する可能性もあるので運用には注意が必要です。この点は、広告主やマーケターが常に市場動向を把握し、適切な入札戦略を立てることの重要性を示唆しています。

関連記事:CPC(クリック単価)とは? 仕組みやポイントを解説

Apple Adsの始め方

Apple  Adsを始めるには、いくつかの準備と手順が必要です。まず、Apple IDの取得とApp Storeへのアプリケーション登録が前提条件となります。これらの準備が整ったら、次のステップに進むことができます。

Apple  Adsのアカウント作成から広告出稿までの流れは以下の通りです。

  1. アカウント作成
  2. プラン選択(BasicまたはAdvanced)
  3. キャンペーングループとキャンペーンの作成
  4. 広告グループの作成とキーワード設定

各ステップにおいて、適切な設定を行うことが重要です。例えば、アカウント作成時には使用する通貨や地域の設定が必要です。また、キャンペーン作成時には広告を出稿したいアプリケーションを選択します。

広告グループの作成では、ターゲティング設定が重要な役割を果たします。デバイス、年齢層、地域、顧客タイプなど、様々な条件を組み合わせて最適なターゲット層に広告を届けることができます。

キーワード設定は、検索ユーザーの行動を予測し、関連性の高い検索語句を選定することが求められます。適切なキーワード設定により、広告の表示機会を増やし、効果的なアプリケーションのプロモーションが可能となります。

これらのステップを丁寧に進めることで、Apple Adsを活用した効果的な広告運用が実現できます。

事前に準備する項目

Apple  Adsを始めるにあたり、まず2つの重要な準備が必要となります。1つ目は「Apple ID」の取得、2つ目は「App Storeでのアプリケーション登録」です。これらの事前準備を確実に行うことで、Apple  Adsをスムーズに開始することができます。

「Apple ID」は、Apple社が提供する各種サービスを利用する際に必要となる個人アカウントです。Apple  Adsを利用する上で不可欠な要素となりますので、まだ取得していない場合は必ず取得しておきましょう。

「App Store」は、iOSデバイス向けのアプリケーションを提供するプラットフォームです。ここでアプリケーションを登録することで、Apple  Adsを通じて広告を出稿することが可能となります。App Storeでは、アプリケーションのアップロードだけでなく、ダウンロード数やユーザーレビューなどの重要なデータも確認できます。これらのデータは、広告戦略を立てる上で非常に有用な情報源となりますので、App Storeの機能についても十分に理解しておくことをおすすめします。

これら2つの準備を整えることで、Apple  Adsの利用開始への準備が整います。次のステップに進む前に、これらの事前準備を確実に完了させておくことが重要です。

アカウント作成

次に、Apple  Ads のアカウントを作成します。ここで事前に取得したApple IDの使用が必要になります。アカウント作成時には、前述でご説明しました BasicまたはAdvancedのプラン選択が可能です。また、アカウント作成時には以下の項目の設定が必要となります。

  • アカウント名
  • 国や地域
  • 使用する通貨
  • 連絡先情報
  • 支払い方法

これらの情報を正確に入力することで、スムーズにアカウントを作成し、Apple  Adsの利用を開始することができます。アカウント作成後は、ダッシュボードにアクセスして広告キャンペーンの設定や管理を行うことができるようになります。

キャンペーングループとキャンペーンの作成

アカウントの作成が完了したら、次のステップとしてキャンペーングループとキャンペーンの作成を行います。この段階で、実際に広告を出稿したいアプリケーションを選択することができます。キャンペーングループは、複数のキャンペーンをまとめる上位階層として機能し、効率的な管理を可能にします。一方、キャンペーンは個別の広告戦略を実行するための単位となります。アプリケーションの選択に際しては、ターゲットとする顧客層やマーケティング目標を考慮し、慎重に検討することが重要です。また、この段階で予算や期間などの基本的な設定も行うことができるため、全体的な広告戦略を見据えた計画が求められます。

広告グループの作成とキーワードの設定

広告グループの作成では、広告表示対象とするユーザーのターゲティング設定を広告グループ作成に合わせて行います。ターゲティングには配信対象とするデバイス、ターゲット層、場所、顧客タイプなどさまざまなユーザーシグナルを加味したターゲティングが可能となります。また、キーワードの設定には、実際に検索ユーザーが使用する可能性の高い検索キーワードを設定することができます。広告を実施するアプリケーションに関連性の高いキーワードを設定することにより、検索ユーザーの検索に対し広告表示機会が増加し、効果的な広告運用が可能となります。適切なターゲティングとキーワード設定は、広告の効果を最大化し、費用対効果の高い運用につながります。

まとめ

Apple Ads(旧Apple Search Ads)は名称変更と広告面拡大・計測手法の刷新により、アプリ開発者・企業にとってApp Store内で一層有力な顧客接点として進化しています。今後も多面的な改善・強化が続くため、最新情報のキャッチアップは必須です。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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