昨今のBtoBにおける営業では、従来型の電話営業や事前約束のない訪問しての売り込み型、プッシュ型と言われる営業が避けられる傾向にあります(インサイドセールスとは?BtoBビジネスの課題を解決する参照)。
マーケティングでは、プッシュ型をアウトバウンドマーケティング、引き寄せ型、プル型をインバウンドマーケティングと呼びます。
ここ数年、多く聞かれるようになった、コンテンツの発信による集客活動を指す「コンテンツマーケティング」は「インバウンドマーケティング」の一部とされています。
今回は、インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングの違いについて整理をして、今後どのようにマーケティング活動をプランするのが望ましいのかを考えます。
注目されている、インバウンドマーケティング
インターネットやモバイルが普及した現代では、
ユーザーの89%がWebサイトで 製品やサービスの購買を検討している
(https://www.leadplus.net/blog/inbound-and-outbound-marketing.htmlより)
というデータがあるそうです。
従来のアウトバウンドマーケティングでは、自社が提供すべき情報をユーザーに伝えることが難しくなってきています。
この状況下で主流となっていくと考えられているのが、インバウンドマーケティングです。
関連記事:マーケティングとは?基礎から重要ポイントまで初心者にも分かりやすく解説
インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティング
不特定多数の対象に対し、広告出稿や展示会など、売り手から見込み客に対してプッシュのアプローチを行うマーケティング施策が「アウトバウンドマーケティング」です。
一方、オウンドメディア(ホームページ)や、セミナー、ソーシャルメディアなどで有益な情報を発信して、見込み客から主体的に選んでもらう、見つけてもらうマーケティング施策が「インバウンドマーケティング」です。
それぞれの特長としては
◆アウトバウンドマーケティング
・短期間で成果を見込める可能性がある
・予算に対しての成果予測がしやすい
◆インバウンドマーケティング
・低予算でも取り組める
・コンテンツが資産となるため、継続的な成果が見込める場合もある
可能性を秘めたインバウンドマーケティング
インバウンドマーケティング用の統合マーケティングソフトウェアを提供するHubSpot社によると、
インバウンドマーケティングは、アウトバウンドマーケティングに比べて3倍のリードを62%少ないコストで取得できる
(https://www.leadplus.net/blog/inbound-and-outbound-marketing.htmlより)
という調査結果があるそうです。
インバウンドマーケティングの実践のポイントは「見込み顧客に自社のコンテンツを見つけてもらう」ことです。
冒頭で触れたとおり、「インバウンドマーケティング」の一部である、コンテンツの発信による集客活動を指す「コンテンツマーケティング」の考え方が役立ちます。
●ブログ(オウンドメディア)
●ホワイトペーパー(ebook)
●ウェビナー(ウェブとセミナーを組み合わせた造語。Webセミナーやオンラインセミナー)
などのコンテンツを、Facebook、Twitterなどのソーシャルメディアで拡散、SEO対策を強化することで、見込み客に見つけてもらえる環境を作ります。
見込み顧客に「自社のコンテンツを見つけてもらい」、「魅力を感じてもらい」、顧客化までつなげていきます。(リードナーチャリングとは?意味や手法、4つのプロセスを解説参照)
インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティング、それぞれの利点を活かし、両方を組み合わせていくことが必要です。
弊社自身、アウトバウンド型施策とインバウンド型施策をあわせて実践していて、その経験をベースに「HRマーケティング」というサービスをリリースしています。
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まとめ
◆マーケティングでは、売り込み型、プッシュ型をアウトバウンドマーケティング、引き寄せ型、プル型をインバウンドマーケティングと呼ぶ
◆ここ数年、多く聞かれるようになった、コンテンツの発信による集客活動を指す「コンテンツマーケティング」は「インバウンドマーケティング」の一部
◆インバウンドマーケティングの実践のポイントは、見込み顧客に「自社のコンテンツを見つけてもらい」、「魅力を感じてもらう」こと。インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティング、それぞれの利点を活かし、両方を組み合わせていくことが必要