スマートフォンやタブレット端末の普及と並行し、LINEアプリの利用者も日々増加を辿っています。様々なアプリケーションの成長が活発化する現代、InstagramやFacebookといったSNSプラットフォームを利用した、SNS広告の需要も高まり続けています。
そんなSNS広告市場において、日本国内で膨大な利用者率を誇るLINEも広告市場には欠かせない存在となり、日々のアップデートを繰り返し、注目のアプリケーションへと成長を遂げています。LINEは私たちの生活の中に自然と溶け込み、日々のコミュニケーションツールとして生活の一部となっているユーザーも多いのではないでしょうか。幅広い年齢層に親しまれ、無料チャットや無料通話といったサービスの他にも、注目の各種サービスが豊富に取り揃えられているLINEアプリ。毎日、ふと目にするページにもLINE独自の最先端技術の発達によりLINE広告が表示され、マーケターはユーザーの興味関心をくみ取ることでサービスや商品を的確に提供できることを可能にしました。
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ここでは、「LINE広告」とは何かをわかりやすく解説していきながら、LINE広告の特徴や各種サービス内において、どの様に広告が表示され、どのような効果をもたらすのかを紹介します。
目次
LINE広告とは
LINEとはパソコンやスマートフォンなどで、音声通話やチャット機能を無料で利用できるコミュニケーションツールです。多くのユーザーや企業がLINEアプリを利用し、日本国内だけでも月間アクティブユーザー数8,900万を誇る、巨大なプラットフォームへと年々成長を遂げています。LINE広告とはこのようなコミュニケーションアプリ内に、広告を配信できる運用型広告を指します。LINEアプリは月間アクティブユーザー数も多く、広告とユーザーの接触機会の増加が見込めるため、注目度は高まり続けています。
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LINE広告の特徴について
LINE広告の特徴について以下に3点述べて参ります。
幅広いユーザーにリーチが可能
いくつかの調査でLINEはSNS利用者の80%以上の利用者を獲得してていることが分かっています。「年齢・性別・ユーザーの興味関心・地域」などをあらゆるセグメントを活用し、幅広いユーザー層に広告のリーチが可能という特徴があります。TwitterやInstagramなどを利用していないが、LINEは使用しているユーザーが存在するため、今までSNS広告でリーチが難しかったユーザーに対して新規開拓の幅が広がります。
広告の配信先が豊富
LINE広告はタイムライン画面やトーク画面最上部への広告表示が基本となりますが、
他にも「LINE NEWS・LINEマンガ・LINE BLOG・LINEポイントクラブ・LINEショッピング」など数多くの各種サービスに広告を配信することが可能です。
基本となるタイムライン画面の広告配信については、画像や動画、テキストを用いて広告配信が可能となり、女性の利用者が54％と多くを占めている特徴があります。タイムライン画面とトーク画面は特にアクティブ数が多いことから、大規模なプロモーションの期待が見込めます。
出稿費用はオークション形式で決定
LINE広告は運用型広告であるため、広告枠の価格はオークションによって決定されます。
そのため需要の高いユーザー層に広告を配信する場合は競争率が高く、低い金額設定での入札はオークションに勝つことができずに、ターゲット目標となるユーザーに広告を表示させることが難しくなるため注意が必要です。
LINE広告の配信面
実際、どのように広告が配信されるのかを、様々な関連コンテンツを踏まえてご紹介して参ります。
トークリストに広告表示
LINEのトークリストはアプリ内でも核となる部分であり、直近の「友だち」とのトーク履歴や、通話、メッセージの通知を確認できるメインコンテンツであります。リストの最上部に広告を表示することが可能であり、広告をクリックすることでユーザーを目的のページへ遷移させることができます。LINEユーザーであれば毎日、目にする画面であることから、
大勢のユーザーへリーチ拡大が見込めます。
LINE NEWSに広告表示
LINE NEWSは話題のニュースやエンタメ、スポーツ、経済、ファッション、海外情報など様々なジャンルを一度に楽しむことができる人気の高いサービスです。月間アクティブユーザー数は7,500万人を超え、300以上のメディア媒体が記事を掲載しているページに広告を表示することが可能です。ユーザーは最新情報を求めページを観覧することから、新作アイテムや新サービスといった、トレンドコンテンツとの連動制を高めることで広告効果を最大限に生かすことができるでしょう。
LINE BLOGに広告表示
LINE BLOGはLINEが提供するブログサービスで、公式ブロガーは2,500組以上、スポーツ選手、著名人、モデルなど影響力を持った様々な人たちが活用しています。
執筆に加え、写真や動画を使用しブログを作り上げることができるため、観覧ユーザーの期待感は増し、ブログの更新を日々の楽しみとして利用するユーザーも多いことでしょう。
ユーザーの中心層は20代～40代と幅広く、女性ユーザーが全体の約7割を占めている状況です。20代～40代女性に向けた商材やサービスを的確にアピールするには、最適な広告配信場所と言えるでしょう。
LINEショッピングに広告表示
LINEショッピングとはLINEアプリ内からアクセス可能なショッピングサービスです。
ファッションアイテムを中心に、家具や家電など生活雑貨まで豊富な品揃えが魅力的です。最新のファッションスナップ画像や、お得なセール情報などが画像を中心に紹介が行われています。メインユーザー層は20代後半～40代前半の女性であり、トレンドに敏感なユーザー層が集まる傾向があります。広告の表示にも大きな画像が使用されるため、視認性が良く興味を持ったユーザーを目的のページへ遷移させやすい設計になっています。
LINEポイントクラブに広告表示
LINEポイントクラブとは動画の視聴や、買い物、「友だち」への追加の行動を起こしたユーザーへ「1ポイント1円」に還元され、溜まったポイントをアプリ内の買い物やLINE Payで使用できる人気のサービスです。
メインユーザー層は53％以上を占める40代～50代であり、広告も大きな画像で表示されるため視認性も良いという特徴があります。メインユーザー層へ向けたサービスや商材の提供を考えているのであれば広告効果の可能性が高まるでしょう。
LINEマンガに広告表示
LINEマンガはスマートフォン向けに、どこでも人気のマンガを楽しめる電子コミックサービスです。スマートフォン一つで移動中や外出先でも、多くのマンガを気軽に楽しめるため人気が高まりつつあります。利用率は15歳～19歳が全体の27％であり、20代～30代で60％の割合を占めている特徴があります。画像を使用し広告の表示が可能ため、視認性に優れたサービスといえます。
LINE広告の費用
LINE広告は、クレジットカード支払いに対応しており、振り込みや請求書といった面倒な手続きは不要で簡単に運用の開始が可能です。
課金方式はユーザーが広告をクリックした時に料金が発生する「クリック課金」と、操作画面上で動画広告が完全に表示された時に料金が発生する「インプレッション課金」の2種類が存在します。
クリック課金制は、画面上に表示された広告をユーザーがタップして操作を行い、リンク先のページに遷移したタイミングで課金される仕組みとなります。画面上に広告が表示されただけでは費用が発生しないことから、ユーザーへ広告を訴求しやすく集客につながりやすい特徴があります。しかし、クリック単価がオークションで決まるシステムが採用されているため、単価が高騰する可能性もあることから注意が必要となります。
インプレッション課金制は、ユーザーが動画広告を視聴することで課金される仕組みです。動画枠の表示が100％でなければ、「１インプレッション」には換算されない特徴があります。動画を使用することで情報の認知拡大力に優れ、多くのユーザーに広告を見てもらえる可能性は高まりますが、サービスへの関心が低いユーザーも視聴する可能性もあり得るため集客に繋がりにくい傾向があります。
LINE広告のターゲティング機能
LINE広告には独自のターゲティング機能を使用することで、目的のユーザーへ的確に広告を配信ができるサポート能力が備わっています。
では、実際に使用できる代表的なターゲティング機能を以下にご紹介して参ります。
デモグラフィックデータ配信機能
デモグラフィックデータ配信とは、年齢・性別・興味関心・地域などのカテゴリーからアプリ登録データを基にターゲットの絞り込みを行い、ピンポイントで広告の配信が可能となるシステムです。また、各カテゴリーから追加でセグメントを絞り込むことも可能なため、感度の高い想定のあるユーザーへの広告配信が実施できて、費用対効果に優れた広告配信が期待できます。
オーディエンス配信機能
オーディエンス配信機能とは、ユーザーがアプリ内でとった行動履歴や、ユーザーの持つデモグラフィックデータなどのユーザー情報を基に広告の配信を行うシステムです。以前、商品購入をしたユーザーへ再度、購入を促す広告を配信させることが可能です。また、過去に購入した商品を解析し、類似商品やサービスに関する広告を配信することも可能となります。リピーターの獲得や、追加購入を促したい場合に最適な機能であります。
LINE公式アカウントの友だちオーディエンス配信機能
LINE公式アカウントの友だちオーディエンス配信機能とは、LINEアカウントの「友だち」リストを基に、ターゲットとなるユーザーを選び、目標となるユーザーへ広告を配信できる配信機能です。また、配信対象となるユーザーの「友だち」へのブロック状況の有無によって、配信内容を変更し広告を表示させることが可能です。このユーザー情報を使用し、まだ「友だち」に追加行動の無い類似ユーザーへの広告配信機能も備わっているため、新規顧客層の開拓も行うことができる特徴があります。
自動最適化配信機能
自動最適化配信機能とは機械学習を使用し、自動的に入札額を調整する機能です。設定した単価内で最大限のパフォーマンス発揮に向け、自動的に入札額の最適化を行います。マーケターの労力は減少し、広告運用の工数削減にも効果が期待できるでしょう。
類似配信機能
類似配信機能とは、過去に顧客ユーザーがとった行動記録を基に、類似する新たなユーザーへ広告の配信が可能となります。しかし、ユーザーの類似性の強弱により、オーディエンスへの広告効果が変動するといった特徴があります。類似性が高いほどユーザーの反応は大きく現れますが、リーチできる母体数が減少します。一方、類似性が低いほどユーザーの反応は小さくなりますが、リーチできる母体数は増加するため運用には注意が必要です。
まとめ
LINE広告の特徴や、実際に広告配信が可能な各種サービスをお伝えしてきました。LINEアプリは年々、成長を続け無料チャットや通話に留まらず、ユーザーに寄り添う形で人気の各種サービスを提供していることが分かります。ユーザーの年齢層も幅広く、どの層も楽しむことのできるコンテンツや充実の機能がそろっています。特に広告出稿を考えるマーケターにはLINEの膨大なアクティブユーザー数は、魅力的でしょう。今までのSNS広告では接点の無かった年齢層や、ユーザーに対してアプローチ幅が広がります。
LINEが保有するユーザーデータを基に、提供したいサービスや商材に合わせ、様々な配信先を選択できることや、広告の運用スタートが簡単なこともLINE広告の魅力です。マーケターは詳細なセグメント機能を使用すれば、ピンポイントで広告出稿が可能となり、費用対効果は大きく高まることでしょう。
今後も、LINEアプリは更なるアップデートを行い、国内最大級のプラットフォームを構築していくでしょう。LINE広告の利用範囲の拡大が予想されるため、ユーザーは勿論のこと、マーケター自身も目が離せないプラットフォームの一つと言えそうです。
