WordPress(ワードプレス)のインストールの仕方が難しくてできないという声はよく聞かれます。
本記事では、WordPressを簡単にインストールする方法を解説していきます。その他、インストール後に行うべき設定についても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
WordPress(ワードプレス)とは?
まずは、WordPress(ワードプレス)についての解説をしましょう。WordPressとは、誰でも無料で利用ができるCMS(コンテンツ管理システム)のことです。CMSとは、Webサイトのコンテンツや情報などを一元的管理してくれるシステムのことを言います。現在WordPressは、全世界のWebサイトのうちの42%をシェアしており、最も導入実績があるポピュラーなCMSと言えるでしょう。
WordPressの特徴は、以下の4つです。
● 無料で利用ができる
● プログラミングの知識がなくても、Webサイト・ブログの作成ができる
● 簡単な操作で、Webサイトを作成したり、更新したりできる
● テーマやプラグインなど、自分で色々なカスタマイズができる
WordPressの一番の魅力は、無料で利用ができるところです。そもそもWordPressは、ライセンスフリーのオープンソースになります。
オープンソースとは、利用目的を問わず、誰でも利用・修正・頒布ができるソースコードのことです。ソースコードとは、プログラムの設計図のようなものであると言えば良いかもしれません。このようなオープンソースで作成されているため、WordPressは無料で利用できます。
しかし、1つ注意したいところは、WordPressを使用する際には、サーバーやドメインを用意しなければならないことです。レンタルサーバー代とドメイン取得の相場は、だいたい年間10,000円~20,000円になります。
また、WordPressはサイト全体のデザインを決定するテーマや機能拡張をするプラグインなどが数千種類以上用意されており、自分だけのオリジナルWebサイトを作ることも可能です。このようなカスタマイズの豊富さもWordPressが世界中で人気がある理由の1つだと言えるでしょう。
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WordPress(ワードプレス)の簡単インストール方法
ここまで、WordPressの概要を解説しました。ここからは、WordPress(ワードプレス)の簡単なインストール方法をご紹介します。
エックスサーバーを契約
WordPressを簡単にインストールするため、エックスサーバーというレンタルサーバーの「WordPress簡単インストール」を利用します。
まずは、エックスサーバーのサイトから、アカウントの登録・サービスの申し込みをします。「新規お申し込み」で必要事項を記入し、登録を完了させてください。完了後、最大24時間以内にサーバーアカウント設定完了メールが送信されます。
エックスサーバーにログイン
次に、エックスサーバーのサイトにアクセスし、ログイン画面を開きましょう。サーバーアカウント設定完了メールに記載されているアカウント情報を確認し、メールアドレス・パスワードを入力し、ログインしてください。
MySQL(データベース)を設定する
インストールの前に、WordPressで利用するデータベースを作成する必要があります。MySQLとは、データベースのことを意味します。
エックスサーバーにログインしたら、エックスサーバーのサーバーパネルにある「MySQL追加」をクリックし、利用するデータベース名を作成しましょう。データベース名は自動的に「自分のサーバーID_データベース名」になりますので、文字コードを「UTF-8」に設定してください。
その後、「MySQLユーザ追加」をクリックし、ユーザID・パスワードを設定しましょう。ここでのユーザー名も「自分のサーバーID_データベース名」になります。ユーザIDとパスワードを入力したら、「確認画面へ進む」ボタンをクリックし、「追加する」ボタンを選択してください。
最後に、「MySQL一覧」をクリックし、「アクセス権未所有ユーザー」にある「MySQLユーザ」を選択し、「追加」をクリックすればMySQLの設定は完了です。
WordPress簡単インストールをクリック
次に、エックスサーバーのサーバーパネルにある「WordPress簡単インストール」をクリックしてください。
インストール時の各種設定を行う
ここでは、WordPressインストール時の各種設定をします。まずは、サイトURL・ブログ名・ユーザー名・パスワード・メールアドレスを入力しましょう。そして、「キャッシュ自動削除」では「ONにする」を選択してください。
最後の「データベース」では、先ほど作成したMySQL(データベース)を利用するので、「作成済みのデータベースを利用する」にクリックし、該当のデータベース名・データベースユーザー名を選択、データベース用パスワードを入力してください。
インストールをクリック
各種設定での入力・選択が終了したら、「確認画面へ進む」をクリックしましょう。確認して問題がなかったら、「WordPressインストール」をクリックしてください。
最後にインストールができているか確認
最終確認として、WordPressが適切にインストールできているか確認しましょう。インストール完了後に、表示されるリンクをクリックし、WordPressのログイン画面に遷移してください。ログインしたら、管理画面のブログタイトル部分をクリックし、URLが表示されれば無事にインストール完了です。
WordPress(ワードプレス)インストール後に行うべき設定7つ
WordPressのインストールは完了したものの、ログイン後の管理画面のメニューが多過ぎて何をすれば良いか分からない方も多いかもしれません。
ここからは、WordPressインストール後に行うべき設定を7つ紹介していきます。こちらの設定を終えてからWordPressを利用しましょう。
ログイン情報の変更
WordPressは利用者が増えるにつれ、不正アクセスが増加しています。不正ログインを防ぐためにも、インストール時に登録したログイン情報を変更するようにしましょう。ログイン情報とは、ユーザーIDとログインパスワードのことを指します。ユーザーIDの変更は少し手間がかかりますので、ログインパスワードだけでも変更しましょう。
まず、WordPressにログインをします。管理画面の「ユーザー」を選択し、「あなたのプロフィール」をクリックしましょう。その後、「アカウント管理」にある「パスワードを生成」をクリックすると、不正ログインがしにくい強力なパスワードが自動的に作成されます。忘れないように新しく作成されたパスワードをメモし、「プロフィールを更新」をクリックしましょう。
以上で、パスワードの変更は完了です。
テーマの導入
次に、WordPressのテーマを導入しましょう。WordPressにはサイト全体のデザインを設定できるテンプレート、テーマが豊富に用意されています。WordPressテーマは無償・有償のものが数千種類以上あります。
WordPressテーマの導入手順をご説明します。まず、ワードプレスの管理画面にあるメニューの「外観」をクリックし、「テーマ」を表示します。そこで「新規追加」をクリックすると、選択可能なテーマが表示されるでしょう。
その後、自社(自分)の予算・コンセプト・好みに応じてデザインテーマを選択し、「インストール」をクリックしましょう。「インストール済」という表示が出たら、左下に表示される「有効化」をクリックします。
以上で、テーマの導入は完了です。
関連記事:WordPress(ワードプレス)テーマのおすすめ5選のご紹介!有料と無料の違いも解説
プラグインの導入・設定
次に、プラグインの導入・設定を行います。プラグインとは、WordPressの機能を拡張するためのツールのことです。
プラグインの導入・設定手順を説明します。まずは、管理画面の「プラグイン」の「新規追加」をクリックしてください。すると、プラグインの検索画面が出てくるので、キーワード入力欄に追加したいプラグイン名かキーワードを入力して、「プラグインの検索」をクリックします。
クリック後、該当するプラグインが表示されるので、その中から自分の目当てのプラグインを選択し、「今すぐインストール」をクリックしてインストールしましょう。
インストールが完了すると「今すぐインストール」ボタンの部分が「有効化」という表示になりますので、「有効化」のボタンをクリックして、「プラグインを有効化しました。」という表示を確認してください。
以上で、プラグインの導入・設定は完了です。
関連記事:WordPress(ワードプレス)で作ったサイトに最初に入れておきたいおすすめプラグインのご紹介
SSL化
次に、作成したWordPressサイトをSSL化しましょう。SSL化とは、分かりやすく言うと、サイトの通信を高度なセキュリティを持ったものにすることを指します。SSL化はGoogleも推奨しているため、SEO対策としても必ず行うようにしましょう。
エックスサーバーでインストールすると、SSL設定が標準で追加されるので、SSL化のための作業はする必要がありませんが、念のためにご説明します。
エックスサーバーのサーバーパネルから「SSL設定」をクリックし、SSL化をしたいドメインを選択してください。「独自SSL設定追加」をクリックして、設定対象ドメインが間違っていないか確認し、確認画面で「追加する」を選択します。
以上で、SSL化は完了です。
関連記事:常時SSL化って大事なの?今からでも遅くないSSL化について徹底解説!
パーマリンク設定
次に、パーマリンクの設定をしましょう。パーマリンクとは、Webサイトのページ毎に設定されたURLのことです。パーマリンクは最初に設定しないと、不具合が出る可能性がありますので、パーマリンクの設定は最初の段階で必ず行ってください。
ここでは、パーマリンクをポストネーム(投稿名)で設定します。WordPressの管理画面の「設定」を選択し、「パーマリンク設定」ボタンをクリックします。そして、表示された項目の中から「投稿名」にチェックを入れ、「変更を保存」をクリックしましょう。
この段階ではまだ日本語の記事タイトルがURLになっています。日本語のままだと文字化けしたような意味不明のURLに変換されてしまうので、記事投稿の際に、右側に表示される「パーマリンク」をクリックして、表記を英語表記にすることを忘れないようにしてください。
サイトコンセプトの決定
次に、サイトコンセプトの決定をしましょう。サイトコンセプトの決定とは、何を伝えるサイトにするか決めることと言い換えられます。サイトコンセプトが決定していないと、記事コンテンツをどう書いていくか、ターゲットの選定はどうするかということをうまく行うことができません。
サイトコンセプトの中で最も大事な部分は、ドメイン名の決定です。ドメイン名とは、インターネット上の住所にあたります。ドメイン名は、サイトのコンセプトを最も反映した要素と言えるでしょう。
サイトコンセプトから導き出されたターゲット層に対し、分かりやすく、覚えやすいドメイン名にしましょう。たとえば、屋号やサービス名などは一般的に使用されがちなドメイン名です。サイトコンセプトに沿ったドメイン名が決まったら、ご希望のドメインを取得してください。
以上で、サイトコンセプトの決定は完了です。
メタ情報・サンプルページの削除
最後に、メタ情報とサンプルページを削除しましょう。メタ情報は初期の設定で入力されているものですが、第三者にログインURLなどが分かってしまう恐れがあります。セキュリティ上の懸念を払拭するためにも、メタ情報は削除することが望ましいです。
メタ情報を削除する手順をご説明します。管理画面のメニューにある「外観」の「ウィジェット」をクリックしてください。画面の右に使用中のウィジェットが表示されるので、「メタ情報」を選択しましょう。
次に、インストール時にデフォルトで投稿されているサンプルページを削除する手順です。サンプルページは存在する必要性がないため、削除するようにします。管理画面のメニュー「投稿」にある「投稿一覧」をクリックしてください。そして、「Hello world!」というタイトルを選択し、「ゴミ箱」をクリックしましょう。
以上で、メタ情報・サンプルページの削除は完了です。
まとめ:WordPress(ワードプレス)を簡単にインストールしましょう
WordPressの簡単なインストール方法、インストール後に行うべき設定について解説いたしました。WordPressは世界中で広く使用されているCMSであり、コンテンツマーケティングや企業ホームページを作るには最適だと言えます。
まずは、本記事の手順を適切に踏むながらWordPressをインストールし、実際に運用を開始してみてはいかがでしょうか。