SEOを用いたサイトを運営している場合、キーワードの月間検索ボリュームを調べる、関連キーワードの検索を行うなどして検索ワードを定め、コンテンツを作成していくことになります。その際に活用できるのが「キーワードプランナー」です。
本記事では、キーワードプランナーの概要や登録方法、活用方法や情報の活かし方についてご紹介します。SEO施策を成功させるためにもぜひ参考にしてください。
目次
Googleキーワードプランナーの概要
Googleキーワードプランナーは、SEO施策を実施する際に使用されるキーワードツールの1つです。主な用途は下記のとおりです。
● 入札単価や競合サイトの確認
● キーワードの月間検索ボリュームを調べる
● 新しいキーワードや関連キーワードの検索
Googleキーワードプランナーを使用することで、よく検索されているキーワードや他社競合サイトの調査をできるため、SEO施策に役立つ情報を手に入れられます。
キーワードプランナーは無料?
結論から申し上げると、Googleキーワードプランナーは「Google広告を使って配信しようと考えている方」「現在、Google広告を用いて広告配信している方」は、無料で利用できます。もちろん、Google広告を使用していない方もキーワードプランナーを利用可能ですが、ある程度の広告費を支払わないとキーワードごとの詳しい情報を手に入れられない仕組みとなっています。
また、2020年7月時点で、約1,000円の広告費を支払っても詳細データが見られないという情報がありました。必要になる広告費は明確ではないものの、ある程度の金額が必要なことが分かります。広告費を支払いたくない場合は、他ツールを使用するべきとも言えるでしょう。
新しいキーワードを発見できる
Googleキーワードプランナーでは、新しいキーワードを発見できます。求めている新しいキーワード情報や新しいキーワードごとの検索ボリュームも確認できるため、コンテンツ作成の幅が広がるでしょう。また、SEOで伸び悩んでいる場合や、サイトに訪問するユーザー層の幅を広げたい場合は、新しいキーワードを発見することが打開策となります。
関連キーワードを発見できる
Googleキーワードプランナーでは、関連キーワードも発見できます。新しいキーワードの検索時と同時に表示され、関連キーワードも含めてSEO施策を行うことで、検索エンジンに網羅的に対策されたコンテンツであることを伝えられます。また、ユーザーに訪問して良かったと思ってもらえるようなコンテンツ作りには、検索意図を満たすためにも関連キーワードの発見が非常に重要です。
同時に、関連キーワードでは検索ボリュームや入札単価など、詳細な情報を簡単に把握することができます。キーワードに付随した情報も得られるため、SEO施策を行う上でのキーワード選定にも役立てることが可能です。
キーワードプランナーの登録方法
ここまで、Googleキーワードプランナーの概要についてご紹介しました。次にキーワードプランナーの登録方法について下記の順序で解説します。
1. Googleアカウントを作成
2. 広告を出稿
3. エキスパートモードに変更
1つずつ見ていきましょう。
Googleアカウント・Google広告アカウントを作成
Googleキーワードプランナーを使用するには、キーワードプランナー用のGoogleアカウントの作成が必要になります。キーワードプランナーの表示画面からGoogle広告にログインする必要があるため、Googleアカウントのメールアドレスやパスワードは忘れないようにしましょう。
Googleアカウントを作成した後、Google広告のWebサイトへアクセスします。
「今すぐ開始」より、画面に表示される内容に従い情報登録を進めていき、Google広告アカウントを作成します。
広告を出稿
広告を出稿するには、いくつかの順序を踏まなくてはいけません。順序は下記のとおりです。
1. 広告の目標を設定する。目的に合わせて選ぶ必要があるが「Webサイトでの商品購入や申し込みを増やす」を選択
2. ビジネスの説明ページでサイト名とWebサイトのURLを入力
3. サイトのターゲットとするユーザーの所在地を設定
4. キーワードのテーマ設定
5. 広告の作成に移り、見出しやサイト説明文を入力
6. 予算を設定する。広告を配信する場合、設定金額がキーワードプランナーを使うために消費されることから、できるだけ低い金額に設定
7. キャンペーン設定の確認ページが出るが、入力は不要
8. お支払い情報を設定
9. 全ての設定が問題なく、行われると広告の出稿が可能に
広告を出稿させるためには、数多くの順序を踏む必要があり設定も大変ではあるものの、一度設定すれば使い回すことができます。
関連記事:Google広告の予算管理~抑えるべき9つのポイントとは
関連記事:Google広告の自動入札機能とは?メリットや注意したいポイント
エキスパートモードに変更
広告の出稿後、Googleキーワードプランナーの設定は簡易版のスマートモードになっています。その場合、キーワードプランナーの使用ができなくなるため、エキスパートモードに変更する必要があります。
エキスパートモードは、右上の設定アイコンをクリックしてメニューから「エキスパートモードに変更する」を選択することで変更可能です。
キーワードプランナーの活用方法
ここまで、キーワードプランナーの登録方法を解説しました。次に、キーワードプランナーの効率的な活用方法について下記の5つに分けてご紹介します。
● 新規キーワードの発見
● Webサイトから開始
● キーワードから開始
● 新規キーワード発見の結果の見方
● 検索ボリュームの確認
これらを知っておくことで、キーワードプランナーを効率的に活用できます。1つずつ見ていきましょう。
新規キーワードの発見
活用方法の1つ目は、新規キーワードの発見です。新規キーワードの発見を活用することで、キーワード情報を詳しく確認できます。
新規キーワードの発見方法は下記のとおりです。
● 左上の「キーワードを見つける」をクリックする
● 検索画面で、知りたい情報のキーワードを選択する
● 複数のキーワードを選択できるため、同じジャンルで知りたい場合はまとめて行う
● 入力後に知りたいキーワード情報が表示される
新規キーワードの発見を活用することで、関連キーワードについても調べられます。新規キーワードの発見を効率的に活用し、SEO施策を行うキーワードの幅を広げましょう。
Webサイトから開始
活用方法の2つ目は、Webサイトからの開始です。キーワードプランナーでは、キーワードを調べるためにWebサイトを利用でき、他社競合サイトの調査が可能になります。Webサイトの活用方法は、先ほどの新しいキーワード発見をクリックし、Webサイトから開始を選択します。その後、URLのサイト全体を指定するか、指定したURLのページのみを指定するかを選択することで、他社競合サイトの調査ができます。Webサイトから開始を活用し、他社競合サイトとの差別化を図りましょう。
キーワードから開始
活用方法の3つ目は、キーワードから開始です。キーワードから開始では、最大10個のキーワードを入力することができるため、効率的なキーワード検索が可能になります。また、関連性の低いキーワードをブロックしたい場合、ドメインをフィルタとして追加することで、サイトに掲載されているコンテンツに関するキーワードのみの絞り込みができます。
キーワードから開始を効率的に活用することで、知りたいキーワード情報のみを手に入れられるでしょう。
新規キーワード発見の結果の見方
活用方法の4つ目は、新規キーワード発見の結果の見方です。1つ目にご紹介した新規キーワードの発見を行うことで、キーワードの詳しいデータを見ることができます。表示項目から知りたい項目を設定することができるため、知りたい情報のみを確認できます。しかし、インデックス値やオーガニック検索のインプレッションシェア、平均検索順位は項目から設定できないため注意が必要です。新規キーワードの詳しい情報を知りたい方は、表示項目を活用しましょう。
検索ボリュームの確認
活用方法の最後は、検索ボリュームの確認です。キーワードプランナーでは検索ボリュームを確認することができ、SEO施策では必須の情報と言えます。検索ボリュームの確認方法は下記のとおりです。
● ホーム画面の右上で「検索ボリュームの予測のデータを確認する」を選択
● 検索ボリュームを知りたいキーワードを入力
● 検索結果では、クリック数や表示回数、費用等のデータが表示される
検索ボリュームを調べることで、コンテンツの内容が決まったり、サイトの方向性が定まったりと様々なメリットを得られます。検索ボリュームを調べて、SEOに強いサイトを作成しましょう。
キーワードプランナーの情報の活かし方
ここまで、キーワードプランナーの活用方法をご紹介しました。キーワードプランナーを使うには、活用方法だけではなく、情報の活かし方を知ることが重要です。なぜなら、情報の活かし方を知ることで目的に応じた活用方法を見つけられるためです。キーワードプランナーの情報の活かし方は下記になります。
● SEOコンテンツの新規キーワードの発見
● 競合レベルの調査
● 配信シミュレーション
1つずつ見ていきましょう。
SEOコンテンツの新規キーワード発見
SEOコンテンツの新規キーワードを発見することで、コンテンツの質やSEO順位を上げられます。新規キーワードを発見する際に重要なことは、戦略を練りながらキーワードを調べることです。
SEOコンテンツのキーワードを探すコツは、サイトの規模やジャンルに合わせてキーワードを選択することです。キーワードには、検索ボリュームが100~1,000以下の「スモールキーワード」、1,000~1万以下の「ミドルキーワード」、1万以上の「ビックキーワード」に分けられます。サイトに合わせてキーワードの種類を使い分けることで、効率的にSEOで結果を出せるようになるでしょう。
競合レベルの調査
キーワードプランナーでは、競合レベルの調査が可能です。調査方法は、新規キーワード発見でWebサイトから開始を選択し、競合サイトのURLを貼り付けます。そうすることで、競合サイトが狙っているキーワードを調査できます。
また、フィルタ機能でキーワードを絞ることができるため、効率的に競合レベルの調査が可能です。競合レベルの調査をし、自社サイトでも勝てる分野にてSEOコンテンツを作成しましょう。
配信シミュレーション
キーワードプランナーでは、配信シミュレーションができます。配信シミュレーションは、Google広告に関する知識がない場合やSEOのイメージがしにくい場合に有用です。配信シミュレーションの方法は、新しいキーワードを見つけるから出稿を検討しているサイトのURLを張り付けるのみとなります。
検索結果のキーワードを確認することで、簡単にキーワードの広げ方のシミュレーションが可能です。また、自社サイトと関係がありそうな他社競合サイトを調べてみることも有用であるため、配信シミュレーションを活用し、サイトの運営をスムーズに進めることを推奨します。
まとめ:キーワードプランナーを効果的に活用しましょう
本記事では、キーワードプランナーの概要や登録方法、活用方法や情報の活かし方についてご紹介してきました。キーワードプランナーは、SEOを用いたサイトの場合、必要になるツールの1つです。SEO施策を成功させるためにも、自社サイトのキーワードや、競合分析を行えるキーワードプランナーを今日から活用しましょう。