これまでDSPの様々な情報について触れてきましたが、今回は実際にどんな流れでDSPベンダー(配信事業者)とどのようなやり取りがあるか。
またその結果を受けての活用方法についてを解説させて頂きます。
DSPを提案~実施・実施後までの流れ
【提案時】
以前の解説の中でも少し触れていますが、DSP業者からの提案の中で効果を最大化するために以下の事が必要です。
・配信層:自社のリーチしたいターゲットに当てる事が出来るか
・課金方式と課金額:DSPとなるとCPM(表示回数ごとの課金)がほとんどですが、CPC(クリックごとの課金)でも出来る所もあります。その中での課金額が適切かどうか
・配信の時間帯や曜日:配信したいターゲットに合わせた曜日や時間帯を選べるか
・セグメント詳細:どのようなデータを活用して提案セグメントを実現しているか(所有しているデータによって広告効果が変わるため)
・運用面:サポート体制、レポート報告等、効果を最大限に活かすための支援はどうか
【実施前】
提案内容や予算が合い、実施確定となった際に必要な事前準備があります。
・リターゲティング用のタグ設置:来訪者をリターゲティングするためにタグを設置
・コンバージョンタグの設置:DSP経由でコンバージョンしたかどうかを判別するタグを設置
・管理画面の設定:DSPによっては管理画面で進捗を確認するのでその設定が必要
細かい作業はこれ以外にも色々とありますが、上記が完了すれば最低限配信は出来るようになります。
【実施中~実施後】
DSP配信が開始されると管理画面が使えるようになります。
または配信報告をパワーポイントやエクセル等でレポートとして提出してもらう形になります。
ここで大事なポイントとして適時の改善要求を出すことが挙げられます。
これはCPAを合わせるために必要なアクションで、よっぽど合っている層でない限り最初からCPAが合うことは無いからです。
ただ、配信をして結果ダメでしたでは勿体無いですし、DSP業者としても最初からCPAを合わせられる提案は難しいです。
運用する上で大事な事は、結果が出てからどうすれば良いかを検討する必要があります。
また検討する上で、提案時にポイントとした部分との合致度や乖離度などを考えます。
そうした中で最大限効果が得られるように検討・実施を繰り返す事が必要です。
さらに実際に合わせるにはどうすればいいかを並走してくれる業者と出会えることが、大事なのではないかと思います。
まとめ
◆DSPの実施に当たっては提案前~実施・実施後と様々なフローを踏んで開始となる。
◆実施中や実施後にCPAをしっかりと合わせようとすると定点でしっかりPDCAを回していきDSP業者と並走してやれるとよい。