description(ディスクリプション)とは、メタディスクリプションともいい、検索結果のタイトル下部に表示される、コンテンツの中身を説明する文章のことです。この記事を読むあなたも、メタディスクリプションがSEOに重要であると、耳にしたことがあるのではないでしょうか。
そこで本記事では、メタディスクリプションのSEO効果や最適な文字数を解説するとともに、基本的な書き方をご説明します。また、メタディスクリプションに関して悩みがちなポイントをQ&A形式でまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
目次
メタディスクリプションとは
メタディスクリプションとは、検索結果のタイトル下部に表示されるコンテンツの説明文のことで、HTML形式のメタタグの1つになります。メタディスクリプションを記述する目的としては、検索エンジンに向けられたもの、ユーザーに向けられたもので若干異なります。
検索エンジンに向けた目的としては、ページの中に格納されているコンテンツの内容を判断するロボットに、正しく情報を伝えることになります。検索エンジンのロボットは「HTMLテキスト」を中心にコンテンツの内容を判断するため、ディスクリプションがキーワードに合わせて最適化されていることで、内容を適切に判断しやすくなるということです。
ユーザーに向けた目的としては、クリック率の向上が挙げられます。タイトル下のディスクリプションに、ユーザーが求める情報が書かれている内容であることが記されていることで、クリック率の向上に繋がるということです。
つまり、メタディスクリプションは、検索エンジンとユーザーの双方に最適化させることが大切です。
関連記事:ディスクリプション (description)とは。SEO対策に必要な文字量や書きかた
メタディスクリプションのSEO効果
ここからは、メタディスクリプションのSEO効果を2つご説明します。
● CTR(クリック率)に関係する
● 間接的にプラスの影響をもたらす
それぞれ順番に見ていきましょう。
CTR(クリック率)に関係する
まず、メタディスクリプションが最適化されていることで、CTR(クリック率)が高まります。なぜなら、ユーザーは検索結果に表示されたコンテンツからどれをクリックするかを、タイトルとメタディスクリプションで判断しているためです。
ユーザーは、タイトルとディスクリプションを見て、潜在的に「どのコンテンツが自分の悩みを解決してくれそうか」を判断しています。つまり、メタディスクリプションを最適化することで、ユーザーの悩みを解決できることに繋がり、結果的にCTRが向上するということです。
また、CTRの向上は、検索順位にもプラスの影響をもたらすとされています。クリックされる記事というのは、それだけユーザーに求められている記事であると検索エンジンが判断するためです。
間接的にSEOにプラスの影響をもたらす
上述した内容と重複する部分がありますが、対象のページのCTR(クリック率)が向上すると、間接的にSEOにプラスの影響をもたらします。メタディスクリプション自体に直接的なSEO効果はないものの、クリック率が高まることで検索順位も高まります。
実際、メタディスクリプションを改善したことでクリック率が高まり、検索順位が上がった事例もあります。つまり、SEO対策を強化していきたいのであれば、メタディスクリプションは無視できないほど重要な項目であり、コンテンツ毎に最適化することが大切です。
メタディスクリプションの基本的な書き方
ここからは、メタディスクリプションの基本的な書き方をご説明します。ポイントは5つあり、それが下記のとおりです。
1. コンテンツで狙っているSEOキーワードを含める
2. コンテンツを読むメリットを伝える
3. ベネフィットを含める
4. 競合記事との差別化を図る
5. ターゲットに最適化した文章にする
それぞれのポイントを順番に解説します。
コンテンツで狙っているSEOキーワードを含める
まずは、コンテンツで狙っているSEOキーワードをディスクリプションに含めましょう。なぜなら、ユーザーが検索したクエリ(キーワード)がディスクリプションに含まれていると、その部分が太字になって表示されるためです。
太字になるということは、視覚的にユーザーに訴えかけられるということなので、結果的にクリック率が向上することに繋がります。
また、今後コンテンツのリライトをする際に、Google Search Console等で検索クエリを確認したら、そのクエリをディスクリプションに含めるようにしましょう。
コンテンツを読むメリットを伝える
次に、ディスクリプションにコンテンツのメリットを伝えることも必要です。ユーザーは、ディスクリプションから「悩みを解決してくれそうかどうか」を判断しています。つまり、「本記事を読むメリットは〇〇」ですなどのように記載することで、クリック率の向上が見込めます。
ベネフィットを含める
次に、コンテンツのベネフィットも含めるようにしましょう。ベネフィットとは、記事を読んだ後の「未来」と捉えるとわかりやすいかもしれません。ベネフィットが未来であることに対して、上述したメリットは、あくまで「特徴」になります。
美容品や化粧品にたとえると、メリットは化粧品の「成分」や「料金」であり、ベネフィットは「化粧品を使うことで肌がきれいになる」といったことが挙げられます。
つまり、記事を読むことでユーザーがどうなるかを記載することで、ユーザーが悩みを解決した先の未来を想像してくれるため、クリック率を大きく向上できることに繋がるでしょう。
競合記事との差別化を図る
次に、競合記事との差別化も図りましょう。コンテンツを作成する前に、上位10記事の内容を確認するかと思います。その際に、メタディスクリプションの内容も確認し、どのようなことが書かれているかを事前に洗い出しておきましょう。
たとえば、競合記事がポジティブな要素を訴求しているのであれば、自社はあえてネガティブな要素を訴求するなどです。競合記事とは異なるメタディスクリプションが書かれていれば、ユーザーの興味を惹けるようになるでしょう。
ターゲットに最適化した文章にする
最後に、ターゲットに最適な文章にすることも心がけましょう。代表的なものを挙げるとすると、男性向けの文章と、女性向けの文章は異なることが分かるかと思います。また、年齢に応じて、文章も最適化する必要があるでしょう。
このように、コンテンツを作成する際に設定したターゲットに合わせてディスクリプションも記載する必要があり、それが結果的にクリック率を向上させることに繋がります。
メタディスクリプションの最適な文字数とは
ここまで、メタディスクリプションの基本的な書き方を解説してきました。しかし、上述したものをすべてディスクリプションに含めてしまうと、どうしても文字数が多くなってしまうでしょう。では、メタディスクリプションの最適な文字数は何文字なのでしょうか。
結論から申し上げると、メタディスクリプションは70文字〜120文字前後が望ましいです。文字数に幅があるのは、ユーザーが検索している媒体や、キーワードによって表示される文字数が異なるためです。
ただし、諸説あるものの、基本的には70文字前後であれば問題ありません。なぜなら、スマートフォン、PC、タブレットとどの媒体で検索した場合でも、多くのケースで70文字前後しか表示されないためです。
とはいえ、検索エンジンもメタディスクリプションの内容は確認しますので、検索エンジンによりコンテンツの内容を適切に伝えるためにも、最大で120文字前後にはおさめるようにしましょう。
メタディスクリプションのQ&A
最後に、メタディスクリプションを設定する際に抱えがちな疑問にお答えます。
● どこに記述する?
● なぜ表示されない?
それぞれ順番に見ていきましょう。
どこに記述する?
まず、メタディスクリプションは「headタグ内」に挿入します。
<meta name=”description” content=”〇〇”>
上記の〇〇の部分に、ディスクリプションを記述する形で問題ありません。ただし、WordPressで運営されている場合、SEO対策用のプラグインを導入しているケースがほとんどだと思います。それであれば、SEO対策用のプラグインにディスクリプションを記載できる欄がありますので、そこに記載する形を推奨します。
HTMLを挿入する形でも問題はないものの、万が一WordPressのデータが飛んでしまったら取り返しが付かないため、プラグイン内で対応するのが望ましいでしょう。
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なぜ表示されない?
メタディスクリプションは、検索キーワードによっては表示されないケースがあります。加えて、予め設定したメタディスクリプションではなく、検索エンジンが自動的にコンテンツ内のテキストを抽出し、検索結果に反映されるケースもあります。
つまり、コンテンツに何も問題がない場合でも、メタディスクリプションが表示されない場合があるということです。このあたりに関しては、コンテンツをリライトすることで表示される内容が変わる可能性もありますので、どうしても設定した文章を表示させたいのであれば、コンテンツをリライトする方法で対処するしかないでしょう。
まとめ:メタディスクリプションでクリック率を高めましょう
メタディスクリプションの概要や、基本的な書き方を解説してきました。メタディスクリプションは、ユーザーのクリック率に関わる重要な項目であり、間接的にSEOに影響をもたらします。
まずは、本記事で解説した基本的な事項を理解し、実際にメタディスクリプションを書くことから始めてみてはいかがでしょうか。