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アドネットワークとDSP広告の違いと比較~メリット、デメリットについて

2017.11.27
読了まで約 3

 

これまでDSPについて仕組みや様々な配信方法、各ベンダーが提供しているデータ・セグメントについて解説をしてきました。

【関連する記事】

SSPとDSP、RTBの基本的な仕組みについて
DSPの差別化とは?自社の強みを活かすポイント

今回は、DSPの話になるとよく使われるアドネットワークやアドエクスチェンジについて、違いやそれぞれの配信方法によるメリットを解説します。

 

DSPとアドネットワークの違い

まずは基本的なDSPとアドネットワークの違いをみていきましょう。

DSPとは?

DSPは「複数のアドネットワークへの配信を一元的に管理できるツール」と定義されます。

以前にも少し解説しましたが、DSPの先にSSP(Supply SidePlatform)という仕組みとつながっていて、その先に複数のアドネットワークやアドエクスチェンジと接続されています。

DSPは非常に効率的に配信できる配信手法となっています。

※DSPについては下記のコラムが参考になります。

DSP広告を徹底解説!基本的な仕組みと効果的な運用方法とは

初心者にも分かるDSP広告(人事向け)の種類と選び方

 

アドネットワークとは?

アドネットワーク「幾つかのサイトや検索エンジンを横断的にネットワーク化した配信方法」と定義されます。

DSPのように横断的な配信ではなくメディアやネットワークを限定して配信していく際には、アドネットワークを使います。

ちなみにアドエクスチェンジとは、複数のメディアやアドネットワークを横断した入札・購入の仕組み(広告枠取引)です。

アドネットワークは配信するネットワーク全体への入札であるのに対して、アドエクスチェンジは特定の各広告枠を対象とした入札になります。

 

 

DSPとアドネットワークのメリット・デメリット

次にDSPとアドネットワークのメリット、デメリットをみていきましょう。

DSPのメリット

  • DSP各社の独自のアルゴリズムによる自動配信なので運用負荷がかからない
  • 効率的に各ネットワークを横断して配信することが出来る
  • DMPとの連携などにより広告効果の最適化を図ることが出来る
  • データを使ってより絞ったセグメントがかけられるので特定の業種の特定の「人」に配信をする場合に有効である
  • 配信ネットワークが非常に膨大なので配信したい「人」に対し仮説を立て、ピンポイントのセグメントでもある程度のインプレッション(広告の配信回数)を出すことが出来る

DSPのデメリット

  • DSPは非常に広いネットワークの中で運用をしてかなければならないので管理が難しい
  • 各ベンダーで配信面が多いからこそ各要件に対して精度を出していくのが難しい

 

アドネットワークのメリット

  • アドエクスチェンジを含め、特定の配信枠とネットワーク内の管理になるので、ある程度の経験と知識があれば運用しやすい

アドネットワークのデメリット

  • 出稿媒体を選べないので、ターゲットではないサイトに出稿される事がある
  • アドネットワークごとに入札方法や課金方法、ターゲティング設定が異なるため、各アドネットワークに合わせた運用を行わなければいけない

 

DSPとアドネットワークの課金方法の違い

DSPとアドネットワークには課金方法の違いがあります。

DSPはCPM課金(表示回数ごとの課金)が主流であるのに対して、アドネットワークはクリック課金(クリックごとの課金)であることが多くなっています。

CPM課金(表示回数ごとの課金)よりクリック課金(クリックごとの課金)の方がメリットがあるように感じられますが、そのロジックを知っておく必要があります。

 

CPM課金とクリック課金の配信ロジック

・CPM課金・・・インプレッション数が最大になるように配信

・クリック課金・・・クリック数が最大になるように配信

 

CPM課金とクリック課金のメリット

新商品の発売や社名を知ってもらいたいなど、沢山の人に広告を見てもらいたい時
→広告を表示することが重要なのでCPM課金にメリットがあります

この場合にクリック課金にしてしまうと、クリックしてくれそうなユーザーに配信している為、配信量が増えずにより多くの人に見てもらえないという事が考えられます。

実際にサイトに訪れてお問い合わせや購入などアクションをして欲しい時
→サイトに訪れてもらうことが重要なのでクリック課金にメリットがあります

この場合にCPM課金に設定してしまうと、沢山の人に表示するように配信している為、インプレッションが増え支払う金額は増えるのに、クリック率があがらないという事が考えられます。

つまり上記のように、まずは広告の目的に合った設定が必要になるわけです。

 

 

DSPとアドネットワークの運用方法

最後におすすめの運用方法についてお伝えします。

それはDSPとアドネットワークを併用して運用してみる事です。

それぞれのCPC(クリックあたりの単価)やCPA(コンバージョンに対しての費用)が自社の評価指標に対してどの程度貢献しているかを検証しながら最終的に施策を絞り込む事をおすすめします。

また配信面は継続していく内に疲弊するので、配信面は常に新しいものを探し続けて試す事が大切です。

 

まとめ

◆アドネットワークとDSPは広義に意味合いが異なる

◆アドネットワークのほかにアドエクスチェンジという配信方法もある

◆アドネットワークとDSPのそれぞれでメリット・デメリットがあるがそれぞれの特徴を把握しつつCPCやCPAの合う施策を精査する事が大切

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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