ProFutureマーケティングソリューション|マーケトランク

ProFutureマーケティングソリューションマーケトランクはリードジェネレーションを中心としたソリューションです。HRプロや経営プロを中心としたマーケティング、人事データを活用したDSP、SEOに強いコンテンツマーケティングなどのマーケティングソリューションと情報を提供しています。

CRMとは何か?知っておきたいSFAとの違いやCRMツール導入の注意点まで徹底解説

2025.6.18
読了まで約 7

近年、多様化する顧客と企業が良好な関係を築いていく上で、欠かせない存在となっている「CRM」。
顧客の情報を管理するシステムとしてシェアが急速に拡大し、マーケティング担当者の戦略的な施策づくりに役立てられていますが、多くの企業がCRMを重視する一方で、「自社に必要なものなのか」と、効果を測りかねている企業も多いでしょう。
CRMとは、具体的にどういったシーンで活用され、導入するとどのようなことが実現できるのでしょうか。
CRMという言葉が持つ意味から基本的な役割まで、また、押さえておきたいSFAとの違いについても、わかりやすく解説します。

CRM(Customer Relationship Management)は、顧客との関係性を適切に管理し、ビジネスの成長を促進するための重要なツールです。CRMシステムを導入することで、企業は顧客データを効率的に収集・分析し、顧客ニーズに合わせたサービスを提供することができます。これにより、顧客満足度の向上や売上の増加につながる可能性が高まります。

CRMの主な機能には、顧客情報の一元管理、営業活動の追跡、マーケティングキャンペーンの管理などがあります。これらの機能を活用することで、企業は顧客とのコミュニケーションを改善し、より効果的な営業戦略を立てることができます。

また、CRMはSFA(Sales Force Automation)と混同されることがありますが、両者には明確な違いがあります。CRMが顧客との関係性全般を管理するのに対し、SFAは主に営業活動の効率化に焦点を当てています。CRMとSFAを適切に組み合わせることで、より包括的な顧客管理と営業支援が可能となります。

CRMツールを導入する際は、自社のニーズや目標を明確にし、適切なツールを選択することが重要です。また、CRMの効果を最大限に引き出すためには、社内での適切な運用体制の構築や、定期的なデータ分析と戦略の見直しが不可欠です。

CRMを効果的に活用することで、企業は顧客との長期的な関係を構築し、持続的な成長を実現することができるでしょう。

関連資料:CMS+MAツール「Switch Plus」がSalesforceと連携開始!営業効率最大化が可能に

CRMとは何か?

企業がマーケティング活動を行う上で重要となる「CRM」。
CRMとは「Customer Relationship Management」の略称で「顧客関係管理」を意味し、企業と顧客がより良い関係を構築していくためのマネジメント全体を指しています。

CRMは、単なるデータ管理にとどまらず、集めた顧客情報をもとに「見込み顧客や優良顧客を育てること」「顧客満足度を高めて信頼関係を築くこと」などに役立てられているのが特徴です。CRMシステムを活用することで、企業は顧客との接点を効果的に管理し、長期的な関係構築を目指すことができます。

顧客と企業の相互関係の向上を目指す活動自体をCRMと表現することもあれば、CRMシステムというITツールや、そのITツールで実現できることを指す場合もあります。
CRMという言葉には、顧客管理の概念からITシステムまで、幅広い意味があることを理解しておきましょう。

●CRMの歴史
CRMシステムが世界で初めて誕生したのは1990年代。米国でその概念が生まれ、日本にもCRMシステムが提唱されました。
CRM誕生の背景には、情報化社会へ突入し消費者が多様化する中で、これまでと同じ戦略では大きな成果が見込めなくなったこと、顧客視点でニーズに沿った商品を提供する必要に迫られたこと、などが挙げられます。

1990年代後半には、もともとあった顧客管理の概念がいっそう大切なものになり、競合他社に打ち勝つための「One to Oneマーケティング戦略(一人ひとりに合わせたマーケティング戦略)」で、自社が持つ顧客情報をよりいっそう活用していこうという考え方に注目が集まり始めました。

2000年代前半には、日本でも大企業を中心にCRMシステム導入が拡大。この頃から顧客情報を収集・分析・管理して、企業利益の最大化を目指す活動が主流になってきたといえるでしょう。

●CRMシステムの仕組み
CRMシステムとは必要な情報を収集・管理して、効果的な顧客アプローチを分析する仕組みです。
例えば、CRMシステムで顧客の名前・性別・年齢・居住地などの詳細なプロフィール情報を収集。B to Bであれば会社の規模や担当者・決済者・役職などもリスト化し、その消費特性や傾向について分析します。
わかりやすくいえば、どのような顧客が自社の商品を好み、どういったきっかけ・シーンで購入を決定しているかなどを正しく把握するためのシステムです。顧客と企業のあらゆる接点をすべて管理し、動向履歴や営業進捗についてリアルタイムでセグメント化(グループ分け)できることが特徴になります。

具体的には、データを活用して「見込みの高い顧客順にアプローチが行えること」「定期的なアフターフォローや顧客の掘り起こし作業を効率よく行えること」がポイントです。
CRMシステムを活用して最新の情報を共有すれば、顧客からの問い合わせにも組織全体でスムーズに対応でき、ビジネスのタイミングを逃しません。
常に質の高いサービスを提供することができれば、ブランドへの評価も高まり、顧客ロイヤルティ(Customer Loyalty:ブランドに抱く信頼感や愛着心)の向上にも期待が持てます。自社のブランド力が上がれば、社内にもよりいっそう「顧客満足度を向上させる空気」が生まれやすくなるでしょう。

企業の規模が大きくなればなるほど、ビジネスを顧客単位で捉えることが重要といわれています。多様化する新規顧客を獲得するための活動はもとより、「顧客維持(Customer Retention)」にも注力し、すでに顧客となっている層の「顧客満足度(Customer Satisfaction)」向上を目指すことが大切です。
顧客と常に良好な関係を築くことができれば、同商品の再購入や自社が提供する他商品の購入にも期待が持てます。CRMシステムの顧客情報を活用すれば、企業が長期的に収益を得るための施策を打ち出すことができるでしょう。

関連記事:福田康隆氏に聞くB2B SaaSの最新トレンドと日本企業を成功に導く道筋

CRMで実現できることとは?

CRMとは顧客情報を収集・分析・管理するマネジメントを指し、企業利益の最大化を目指すためのマーケティング手法ですが、実際にITシステムを導入すると、企業ではどのようなことが実現できるのでしょうか。
CRMツールに搭載されている基本機能と活用例は以下になります。

●データベースの管理(顧客情報・案件情報)
CRMツールを活用すれば、集客から見込み顧客のフォロー、セールスのタイミング、購入日や購入商品・金額などの履歴まで、データベースで一元管理することができます。
顧客情報を蓄積するだけでは、自社にどのくらいの見込み顧客がいるのか、正確に把握することができません。営業担当者まかせの活動ではなく、まずはターゲットを絞るために顧客情報をリスト化すること、次にデータに基づいた施策を立ててPDCAを回し、効率よく利益につなげることが大切です。

●プロモーション機能(キャンペーン管理)
CRMツールのプロモーション機能では、適切なタイミング・時間帯・内容でターゲットを絞り込んだメール配信が自動で行えます。配信後のクリック率や開封率も管理・分析が可能です。Webサイト(ホームページ)へのアクセス解析やセミナーなどイベント情報の作成・配信・管理もできます。自社へのファン化を促す施策として、SNSアカウントとの連携機能なども活用しましょう。CRMを活用したプロモーションにより、顧客との関係性を深め、ロイヤルティを高めることができます。

●レポート機能(データ分析・作業の効率化)
レポート機能を設定すれば、CRMシステムが蓄積されたデータを抽出し、分析した結果をレポートとして自動作成します。
営業担当者ごとの収益レポートや組織全体の成果レポート、キャンペーンごとの効果を比較したレポートなどでリアルタイムの実績を把握し、必要に応じた施策を打ち出せることがポイントです。CRMのレポート機能を活用することで、データドリブンな意思決定が可能となり、ビジネスの成長を加速させることができます。

代表的なCRMツールには「Oracle CRM」「Microsoft Dynamics 365」「Salesforce Sales Cloud」「SATORI」「kintone」「Zoho CRM」などが挙げられます。これらのCRMツールを活用することで、顧客管理の効率化、マーケティング施策の最適化、そして顧客満足度の向上を実現することができます。CRMシステムの導入は、企業の競争力を高め、持続的な成長を支援する重要な戦略となるでしょう。

SFAとの違いは?

CRMとは何かを学ぶ際に、同じく企業が活用するITツールとして耳にすることが多い「SFA」。
SFAとは「Sales Force Automation」の略称で、日本語では「営業支援システム」と訳します。
CRMとSFAはよく比較されますが、押さえておきたい大きな違いは両者の役割です。
CRMシステムが「顧客管理」に特化したツールであるのに比べ、SFAシステムは「営業支援」の方向に特化、セールス部署や担当者の業務を効率化するためのツールとなっています。
以下でSFAの主な機能を見ていきましょう。

●顧客データの管理
顧客情報から商談の内容すべてをSFAデータベースで管理。ツールによっては名刺管理機能で該当の顧客と自社の接触履歴を確認できます。営業担当者の異動や退職後も、顧客情報や過去のトラブルなどをもれなく引き継ぎ、共有できることがポイントです。CRMが顧客との長期的な関係構築を目指すのに対し、SFAは主に営業活動に焦点を当てています。

●案件ごとの進捗管理
営業活動の内容や数値を可視化。SFAで目標値と現状を比較しながら、適切なタイミングで上司から部下にアドバイスやフォローを行えます。営業成績をリアルタイムで確認し、成功している担当者の活動を参考に、社内で情報交換することも可能です。これにより、営業プロセスの最適化とCRMとの連携が可能になります。

●営業活動の支援
SFAのレポート管理機能や売り上げ管理機能などを活用すれば、営業活動の記録(日報)や報告書などの自動作成が行えます。テンプレートの中から最適なレイアウト表示を選べ、部署内でデータを共有したり戦略を練ったりするための資料作りもスムーズです。これまで負担となっていた営業担当者のデスクワークが軽減され、本来の役割に集中しやすくなることがポイントになります。CRMとSFAを適切に連携させることで、より効果的な顧客管理と営業活動が実現できます。

SFAとはまさに、営業を成功させるためのためのシステムといえるでしょう。
代表的なSFAツールには「Sales Cloud」「Dynamics 365 sales」「cyzen」「eセールスマネージャー」「ちきゅう」などが挙げられます。CRMとSFAを組み合わせることで、顧客管理から営業活動まで一貫した戦略を立てることができ、企業の競争力向上につながります。

CRM導入の注意点とは?

CRMとは顧客情報を収集・分析・管理し、収益拡大を図るマネジメント手法ですが、ITツールを導入するだけでは、自社の収益拡大に結びつきません。
大切なのは、CRMツールで収集・分析したデータを企業がどのように活用していくかということです。これまでの課題をCRMで解消すべく、データに基づいた施策から、顧客との良好な関係を築いていくことがポイントになります。
また、費用をかけてCRMツールを導入しても、すぐに効果が表れるわけではないことを理解しておきましょう。まずは必要なデータを蓄積しながら、徐々に収益を最大化するためのプロセスを分析・実現していくことが重要です。

CRM導入時には、以下の点に注意が必要です。

●明確な目標設定: CRM導入の目的を明確にし、具体的な数値目標を設定することが重要です。例えば、顧客満足度の向上や売上増加などの目標を定めましょう。
●社内の理解と協力: CRMの導入には全社的な取り組みが必要です。経営陣から現場の従業員まで、CRMの重要性を理解し、積極的に活用する姿勢が求められます。
●データの質と整備: CRMの効果を最大化するには、正確で最新の顧客データが不可欠です。データの入力ルールを統一し、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。
●段階的な導入: 一度にすべての機能を導入するのではなく、優先度の高い機能から段階的に導入することで、スムーズな運用が可能になります。
●継続的な改善: CRMは導入して終わりではありません。定期的に効果を測定し、必要に応じて改善を行う継続的なPDCAサイクルが重要です。

CRMを効果的に活用するには、これらの注意点を踏まえつつ、自社の状況に合わせた戦略的な導入と運用が求められます。顧客との関係性を強化し、長期的な収益拡大につなげるためのツールとして、CRMを最大限に活用しましょう。

まとめ

CRMは、多様化する顧客の情報を一元管理し、より良い関係性を構築するための重要なマネジメント手法です。顧客満足度や顧客ロイヤルティを向上させる施策づくりに欠かせない存在となっており、多くの企業がCRMシステムを導入しています。CRMとは何か、またSFAとの違いを理解し、自社に最適なCRMツールを選択することが重要です。

企業の成長を加速させるためには、顧客とどのような関係を構築していくかというビジョンを明確にする必要があります。そのビジョン実現に向け、CRMで収集・分析したデータを各企業がどのように活用していくかが大きなポイントになるでしょう。

CRMを効果的に活用するためには、単にツールを導入するだけでなく、組織全体でCRMの重要性を理解し、データドリブンな意思決定を行う文化を醸成することが大切です。また、CRMシステムを通じて得られた顧客インサイトを、製品開発やマーケティング戦略、カスタマーサポートの改善など、ビジネスの様々な側面に活かしていくことで、真の顧客中心主義を実現できます。

最後に、CRMは継続的な改善が必要なプロセスであることを忘れずに、常に顧客のニーズや市場トレンドに合わせて戦略を最適化していくことが、長期的な成功につながる重要な要素となります。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

メルマガ会員登録で最新マーケティング情報やトレンド情報、
セミナーイベント情報をチェック!

メールマガジンのサンプルはこちら

リード獲得などBtoBマーケティングにお困りではありませんか?
マーケティング施策に関するお問い合わせはこちら

アクセスランキング

  • 2025.2.14

    X(Twitter)をブラウザ版で開くには?アプリにはない機能も解説

  • 2025.2.4

    ピクトグラムとは?その意味や歴史、作り方、無料での利用方法を解説

  • 2025.5.14

    Google画像検索のやり方!スマホ(iPhone・android)とPC別に解説

  • WEBマーケティングカテゴリの
    おすすめ記事

    マーケティングカテゴリの
    おすすめ記事

    SEOカテゴリの
    おすすめ記事

    おすすめ記事

    PAGE TOP
    閉じる
    2024.10.16

    マーケティング担当者必見!資料無料ダウンロード

    図解でわかる!Webマーケティングの仕事内容

    こんな方にオススメ!
    ・社内に詳しい人材がいないため何をしたらよいか分からない…
    ・Webマーケティングのどこから手を付けていいかわからない…

    マーケティングお役⽴ち資料資料ダウンロード