EC・通販運営を「情報収集」「外注先選定」から支援するECのミカタは、2020年10月27日~29日の期間、「EC通販消費者動向調査2020」を実施。
全国の10~60代以上の男女4,800人を対象に、直近1年間で購入したことがあるECモールやネットショップで商品を購入するきっかけ、ネットショッピングをする際に使うデバイスなどについてのインターネット調査を行い、集計・分析結果を発表した。
参照元:【コロナ下の時流を捉える】ECのミカタリサーチ「EC通販消費者動向調査2020」|ECのミカタ
直近1年間で購入経験があるネットショッピングモール、全体1位は「楽天市場」
本調査によると、調査対象者にメーカー直販サイトを含まないネットショッピングモールの直近1年間の購入経験を尋ねたところ、「楽天市場」での購入経験があると回答した人の割合が全体の73.7%に上り、最多となった。以下、「Amazon」が72.3%、「Yahoo!ショッピング」が46.4%、「ヨドバシ・ドット・コム」が17.3%、「PayPayモール」が13.5%と続いている。
性別ごとに見ると、女性では「楽天市場」が76.0%、「Amazon」が70.6%、「Yahoo!ショッピング」が46.3%となっており、トップスリーは全体と一致していた。一方、男性では「Amazon」が74.0%、「楽天市場」が71.5%、「Yahoo!ショッピング」が46.5%となっており、「Amazon」が「楽天市場」を上回っていた。
年代別に見ると、「楽天市場」での購入経験は、10代が53.1%、20代が69.1%、30代が75.9%、40代が80.3%、50代が81.5%、60~70代が82.5%と、年代が上がるにつれて高まっていた。一方、「Amazon」での購入経験は、10代が69.8%、20代が73.4%、30代が72.0%、40代が73.5%、50代が73.3%、60~70代が71.8%と、どの年代でも7割前後であった。
参照元:【コロナ下の時流を捉える】ECのミカタリサーチ「EC通販消費者動向調査2020」|ECのミカタ
ネットショップで商品を購入するきっかけ、全体1位は「検索エンジン」
調査対象者にネットショップで商品を購入するきっかけを尋ねたところ、「検索エンジンで見つけて」と回答した人の割合が全体の41.8%に上り、最も多かった。以下、「日常的に消費するため」が28.7%、「webメディアで見て」が19.9%、「テレビで見て」が19.2%、「リアルショップで見つけて」が17.0%と続いている。
なお、今注目を集めているSNSに限ってみると、「YouTubeで見て」は12.0%、「Twitterで見て」と「Instagramで見て」はそれぞれ8.4%、「Facebookで見て」は3.3%と、全体的に高いとは言えなかった。
ただし、「YouTubeで見て」は男性10代では22.0%、男性20代では21.0%、「Instagramで見て」は女性10代では21.8%、女性20代では25.5%と比較的高かった。
ECのミカタは、YouTubeの購入きっかけは全体的に若年層が多いが、本格的なライブコマースの時代に向けて、性別や世代がどう広がっていくか注目されると見解を述べている。
参照元:【コロナ下の時流を捉える】ECのミカタリサーチ「EC通販消費者動向調査2020」|ECのミカタ
ネットショッピングをする際に使用するデバイス、全体1位は「PC」
調査対象者がネットショッピングをする際に使用するデバイスは、「PC」が全体の63.4%に上り、最多となった。以下、「スマホ」が59.4%、「タブレット」が11.3%、「電話」が2.9%、「ガラケー」が1.2%と続いている。
性別ごとに見てみると、男性では71.2%が「PC」、55.1%が「スマホ」と回答していたのに対し、女性では63.7%が「スマホ」、55.6%が「PC」と回答していた。このことから、男性は「PC」、女性は「スマホ」を利用してネットショッピングをする傾向にあることが窺える。
年代別に見てみると、10代では75.6%、20代では79.4%、30代では70.5%が「スマホ」と回答し、「PC」と回答した人の割合は10代では47.4%、20代では43.9%、30代では56.1%に止まっている。一方、50代では77.9%、60~70代では88.0%が「PC」と回答し、「スマホ」と回答した人の割合は50代では43.3%、60~70代では27.0%に止まっている。これらのデータから、若い世代は「スマホ」、中高年世代は「PC」を利用してネットショッピングをする傾向があることが窺える。
ECのミカタは、スマホからの流入は今後も伸びることが予想されるものの、PCユーザーも無視できない数字となっているため、改めてPCページのブラッシュアップを考えさせられる結果となったと分析している。