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SEOで注意したいゼロクリック検索〜流入を増やすポイントとは

2021.4.23
読了まで約 3

Google検索に代表される検索エンジンの機能向上とともに、Webマーケティングにおいては「ゼロクリック検索」に注意する必要性が生じています。ユーザーが検索結果に表示された情報のみで満足した場合、ウェブサイトはクリックされず中身のコンテンツを見てもらうことができません。マーケターにとっては悩ましい問題であるゼロクリック検索とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。

この記事では、ゼロクリック検索がマーケティングに及ぼす影響とともに、ゼロクリック検索に対応しながら流入を増やすポイントをご紹介します。

ゼロクリック検索とは

ゼロクリック検索とは、検索エンジンを利用するユーザーが検索結果画面に表示されたコンテンツをクリックせずに、そのまま離脱してしまう現象をいいます。ゼロクリック検索が発生する理由は、検索エンジンの機能が向上したことで、コンテンツを表示しなくても検索結果画面だけでユーザーの知りたい情報を得られるようになったからです。

たとえば、検索エンジンで「東京 天気」と検索すると、現時点での東京の天気が検索結果画面に表示されます。これに「明日」を加えれば明日の天気、「明後日」を加えれば明後日の天気というように、検索キーワードに知りたい日にちを追加すれば該当する日にちの天気が表示されます。天気を知りたいユーザーが検索結果画面に表示された情報だけで満足すれば、わざわざ他のコンテンツにアクセスすることはないでしょう。

手元のスマートフォンでいつでもどこでも検索できる現在のユーザーは、知りたい情報はすぐに手に入れられることを期待しています。こうしたユーザーの期待に応えるべく検索エンジンも進化し、コンテンツの中身が検索結果画面に表示されユーザーはクリックせずとも知りたい情報を得られるようになったのです。

関連記事:SEOとは?SEO対策の基礎知識と具体的な方法を詳しく解説

ゼロクリック検索がWebマーケティングに及ぼす影響

すぐに情報を得たいユーザーにとって、検索結果画面だけで答えがわかるゼロクリック検索は便利なものです。しかし、ウェブサイトの制作者やマーケターにとっては、ユーザーにコンテンツを見てもらえず自社の商品やサービスを認知してもらう機会がなくなります。ユーザー満足度やSEOを施したコンテンツを制作しても、ユーザーに見てもらわないことには意味がありません。ゼロクリック検索の発生によりページビュー数やセッション数が減少し、商品の購入やサービスの申し込みといったサイト側が求めるコンバージョン数も減ってしまう懸念があります。

しかし、検索結果画面である程度の情報が得られるにもかかわらず、それでもコンテンツにアクセスするユーザーは意識が高く、コンバージョンにつながりやすいユーザーといえます。検索結果画面だけで満足したユーザーは何もアクションを起こさずにそのまま離脱するため、それ以上の情報を求めるモチベーションの高いユーザーだけがコンテンツにアクセスすると考えられるからです。よって、ゼロクリック検索が生じたとしても、コンバージョン率にはさほど影響が及ばないという見方もできるでしょう。

ゼロクリック検索に対応し流入を増やすポイント

ゼロクリック検索に対応しながらユーザーの流入を増やすには、コンテンツ外の情報を適正化する必要があります。コンテンツの中身に注力することはもちろん大切ですが、ゼロクリック検索が増えている現在においては、検索結果画面に掲載される情報を意識したサイト作りが求められるでしょう。

自社コンテンツへの流入を増やすために、サイト制作者やマーケターが意識したい要素は次のとおりです。

●強調スニペット
強調スニペットとは、ユーザーが検索したキーワードの答えが検索結果画面の上部に表示される仕組みです。目立つ位置に表示される強調スニペットはユーザーの目にとまりやすく、流入につながる可能性が高まります。強調スニペットに選ばれるのはユーザーの検索キーワードに対して的確に回答している部分なため、他のサイトよりもコンテンツの精度を高めることが大切です。

●ナレッジパネル
ナレッジパネルとはGoogleマイビジネスで利用できる機能であり、検索結果画面にビジネスの基本的な情報(住所、電話番号、営業時間など)を表示する仕組みです。定期的に掲載内容を更新することで、ユーザーに役立つ情報を発信できます。

●コンテンツのタイトル
ゼロクリック検索の対策としては、ユーザーの興味をひくタイトルをつけることも考えられます。ユーザーは求める答えをすぐに手に入れたいため、記事の内容が自分に役立つとひと目で認識できるよう、簡潔でわかりやすいタイトルをつけるのがポイントです。

まとめ

◆ゼロクリック検索とは、検索エンジンを利用するユーザーが検索結果画面に表示されたコンテンツをクリックせずに、そのまま離脱してしまう現象をいう。

◆ゼロクリック検索の発生によりページビュー数やセッション数が減少し、サイト側が求めるコンバージョン数も減ってしまう懸念がある。

◆ゼロクリック検索によってモチベーションの高いユーザーのみが流入することで、結果的にコンバージョン率が高まるという見方もできる。

◆自社コンテンツへの流入を増やすには、コンテンツの内容やタイトルの付け方に注力しつつ、強調スニペットやナレッジパネルといったサイト外の要素を意識する必要がある。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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