TikTokをはじめとするクリエイティブノウハウと最先端のデジタルマーケティングを提供するTORIHADAは、2021年2月24日~3月1日の期間、「TikTokをきっかけとする商品/サービスの購買行動調査」を実施。
TikTokを利用している10~50代の男女1,035人から得た有効回答を集計・分析し、その結果を発表した。
参照元:「TikTokをきっかけとする商品/サービスの購買行動調査」を実施!TikTokユーザーの3人に1人がTikTokきっかけで購買経験あり!?
TikTokをきっかけとした購買経験がある人は全体の約34%、世代別では30代が最多
本調査によると、調査対象者のうち、TikTokの投稿をきっかけとして実際に商品/サービスの購入/申込を行ったことがある人の割合は、34.01%に上った。
世代別に見ると、10代では33%、20代では35%、30代では43%、40代では35%、50代以上では18%がTikTokの投稿をきっかけに購買行動を起こしたことがあると回答しており、30代の比率が最も高かった。
一方、Glossomによる「スマートフォンでの情報収集に関する定点調査2020」によると、2020年時点の世代別TikTok利用率は、10代では29%、20代では8%、30代では4%、40代では3%、50代では2%となっており、10代の比率が最も高かった。
これらの調査結果から、TikTokをきっかけとした購買行動率とTikTokの利用率との間に相関関係はないことが窺える。
TikTok利用率が高くても、学生である割合が高く、自由に使える金銭が少ない10代は購買行動を起こしにくく、TikTok利用率が低くても、働き盛りで自由に使える金銭が多い30代は購買行動を起こしやすいのだろう。
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TikTokがきっかけで購入/利用した商品/サービス、最多は「アプリ/ゲーム」
調査対象者がTikTokの投稿をきっかけとして購入/利用した商品/サービスのうち、最も多かったカテゴリは、34.38%の「アプリ/ゲーム」だった。以下、33.52%の「食料品」、32.1%の「スキンケア用品(プチプラ)」、31.25%の「メイク用品(プチプラ)」、30.68%の「日用品」、30.11%の「生活雑貨」、26.14%の「アパレル」が続いている。
また、調査対象者のうち、51.42%が「Web」、26.14%が「Web・店舗どちらも」、23.3%が「店舗」でTikTokをきっかけとした商品/サービスの購入/申込を行っていた。
TikTokをきっかけに購入/利用されやすい商品/サービスは、気軽に購入/利用しやすい価格帯のものや、Web上で購入/利用できるものが大半を占めているようである。
なお、TORIHADAは、「アプリ/ゲーム」が最も多かった理由について、コロナ禍でおうち時間が増えたことにより、TikTok内のアプリ/ゲームの広告屋投稿を見て購買へと繋がったのではないかと分析している。
購買行動を喚起するTikTokの機能は「おすすめフィード」
調査対象者が商品/サービスを購入/申込する際に参考にするTikTokの機能として最も多くの支持を集めていたのは、71.59%の「おすすめフィード」だった。以下、46.88%の「ハッシュタグ」、42.61%の「フォロー中フィード」、28.69%の「検索」が続いている。
「おすすめフィード」は、ユーザーひとりひとりの興味・関心にマッチする動画を厳選して表示する機能であり、レコメンドの精度が高い。そのため、他の機能よりも購買意欲をかきたてやすいようである。
なお、調査対象者が商品/サービスを購入/申込する際に参考にするTikTokのアカウントは、「自分の興味や好みに合う一般人」が58.81%で最多だった。以下、「フォロワーの多い一般人(有名インフルエンサー)」が55.11%、「フォロワーの多い芸能人等の有名人」が53.69%と続いている。
この結果からは、多くのユーザーがより身近で価値観が合う一般人のリアルな声に影響を受けやすいことが窺えよう。
また、調査対象者が商品/サービスを購入/申込する際に参考にする要素は、「動画の内容」が83.5%で最多だった。以下、「コメントの内容」が66.5%、「コメント数」が36.6%、「いいね数」が30.4%と続いている。
この結果について、TORIHADAは、他ユーザーがどう評価しているかをコメント内容で確認することは、ECサイトにおける口コミに近い感覚のようだと分析している。
最も購買意欲をかきたてるSNSのコンテンツは「短尺の動画(1分以内)」
TikTokに限らず、SNSで商品/サービスを購入/申込する際に参考にする投稿として最も多くの支持を得ていたのは、59.32%の「短尺の動画(1分以内)」だった。以下、29.86%の「画像」、29.66%の「長尺の動画(1分以上)」が続いている。
テキストと比べ、動画や画像は一瞬で得られる情報量が多い。そのため、より効率的に情報収集をしたいと考えている多くのユーザーが、テキストよりも動画や画像を参考にしているようである。
TORIHADAは、短尺動画で知りたい情報だけを手軽に手に入れたいという風潮がTikTokをきっかけとした購買行動に繋がっているのかもしれないと分析している。
参照元: 「TikTokをきっかけとする商品/サービスの購買行動調査」を実施!TikTokユーザーの3人に1人がTikTokきっかけで購買経験あり!?