あらゆる顧客との窓口となるWebサイトは、近年の企業活動にとって、非常に重要な情報発信ツールとなっている。サイトに訪問したユーザーに自社の製品やサービスを深く知ってもらい、疑問を解消することで、見込み顧客を獲得したり売り上げにつなげたりなど、大きなメリットが生まれる可能性があるからだ。
しかし、自社のサイトをどのようにつくり、運営していくべきなのか、課題としている企業も多いようだ。
本記事では、企業のWebサイトづくりでやってしまいがちな失敗とその原因について、解決策とともに、詳しく紹介する。
参照元:ウェブサイトでやりがちな8つの「失敗あるある」–ferret One担当者が解決策を紹介
Webサイトでよくある企業の課題とは?
インターネットやスマートフォンの普及により、Webサイトの必要性はますます高まり、多様なニーズに向けて情報を発信する上で、必要不可欠なツールとなっている。
しかしながら、せっかく立ち上げたWebサイトの運営に悩み、大きな課題とする企業は多いようだ。
Webサイトづくりでやってしまいがちな失敗や注意点とは具体的にどのようなものなのか。 具体例を挙げて見ていこう。
Webサイトづくりの「あるある」事例
Webサイトづくりで「あるある」な失敗例や、担当者が注意したいポイントは以下である。
●改修しても顧客からの問い合わせがない
せっかくサイトをリニューアルしたのに「顧客からの問い合わせがまったくない」といったケースもあるだろう。考えられる原因は大きく分けて3つである。
(1)リニューアルの目的からずれてしまった
(2)ペルソナ設定があいまい
(3)サイトの内容が伝わりにくい
サイトをつくる上で一番の目的は何なのか、その目的に向かったデザインや設計になっているのかを徹底的に見直そう。ペルソナがなんとなくあいまいな場合も、方向性が見えにくいサイトになってしまう場合があるだろう。
サイトの内容が伝わりにくい原因には、ファーストビューでペルソナが必要とする情報が掲載されていないことが考えられる。わかりやすく読みやすいサイトになっているか、文字の大小などデザインの視認性をチェックすることも重要だ。
●他社と内容が重なりがち
成功している他社を参考にするあまり、似通ったサイトが出来上がってしまうことがある。 配色のバランスやテキストの内容まで、本当に自社のターゲットに合わせたものになっているか、第三者を含めて検討するとよいだろう。
●離脱率を気にしすぎる
離脱率を下げようとしすぎて、検証を繰り返し、サイトのデザインなどをあれこれいじった結果、バランスが悪いものになってしまうことも考えられる。よほど悪いファーストビューでない限り、離脱率よりもCVR(Conversion Rate:最終的な成果まで至った率)の向上に注力するなど、重要なページに顧客を遷移する施策を中心に考えよう。
●セッション数やコンバージョンのみを追っている
コンテンツのセッション数を追うあまり、話題のキーワードを羅列した記事が並び、本来重要視したいコンバージョンにほとんど関係のないテキストばかりが出来上がってしまうことがある。また、コンバージョンだけを追いかけていても、ユーザーが求める情報とは異なるサイトとなってしまうことがあるだろう。
例えば「無料キャンペーン」などでCVが大きく改善したとしても、そのほとんどが売り上げにつながらなかったというケースもあるようだ。CVの増加の後には商談率との結びつきはどうだったか、必ず検証しよう。そこで分析した結果をサイトづくりに活用するとよいだろう。
まとめ
Webサイトづくりで重要なのは、自社のターゲットに沿った情報発信を行い、立ち上げの目的を達成させることである。
サイトの設計に凝りすぎたことで、導線が増えすぎて重要な要素が埋もれてしまったり、ファーストビューに情報を盛り込みすぎてしまったりしないように、全体的なバランスを考えながら整理していくとよいだろう。