新型コロナウイルス感染症の拡大により、ますます複雑化している市場において、有効なマーケティング施策を打ち出すことが課題となっている。
近年、多くの企業から注目されているのが動画マーケティングだ。
B to Bにとっても効果的だといわれる動画マーケティングとは、どのようなものなのか。
需要が高まっている理由や知っておきたいメリット・デメリットについて、また、動画マーケティングを活用したいシーンもあわせて分析・解説する。
B to Bに必要な動画マーケティングとは？
顧客への認知を向上させたり、自社のブランディングを行ったりする上でも欠かせない動画コンテンツによるマーケティング。
B to B広告にとって重要な「情報のわかりやすさ」や「顧客に根付くような記憶の定着」に対応できることがポイントだ。
Webの場合、たった60秒の動画の中に、3600ページほどの情報量が含まれるといわれている。これは、映像化された小説が、文字で読むよりもごく自然に頭に入るのと同様の仕組みである。より多くの人に情報をわかりやすく伝達でき、商品やサービスのメリットを記憶にとどめてもらえることが特徴だ。
リアリティーのある映像でアピールすれば、競合との選択の際に自社を思い出してもらいやすく、購買というアクションにも期待が持てる。セールス面に課題がある企業にとって、アポイントの前段階で顧客側に多くの情報が伝わっていることは大きなアドバンテージになるだろう。
参照元：BtoB企業に動画マーケティングをおすすめする理由４つと、具体的な活用シーン５例
デメリットも存在する？
メリットの多い動画コンテンツだが、デメリットとして以下の内容が挙げられる。
●費用の増加
従来のテキストと比較すると、制作費用の増加は避けられない。動画コンテンツにおける制作費には、専門的なスキルを持つ人材の確保や使用するソフトの購入なども含まれる。
しかしながら、費用対効果を考えた場合、利益が上がる可能性が十分あることから、すべてを動画化するのではなく、投資したい商品・サービスに絞り込んで進めるとよいだろう。
●期間・時間の増加
広告を打ち出す前の期間・時間がかかることもデメリットの一つになるだろう。
動画制作には、シナリオづくりから出演する人物の設定、撮影、編集まで、あらゆる工程が存在し、関わる人材も多くなる場合がある。
テキスト制作と比べるとかかる時間は増加するため、上述した費用の項目と同じく、投資すべき商品・サービスに絞って展開することが大切だ。
●コンテンツの見極めが必要
テキストと動画コンテンツ、それぞれの特徴を深く理解し、どちらの訴求方法がより適切かを見極める必要もあるだろう。何度も内容を確認したいものならば振り返りのしやすいテキストを、わかりやすく全体の雰囲気を伝えるには動画コンテンツを、というように、顧客の利便性などに重点を置き、選択することがポイントだ。
参照元：BtoB企業に動画マーケティングをおすすめする理由４つと、具体的な活用シーン５例
動画を活用したいシーンとは？
動画コンテンツは、テキストだけでは難しい「雰囲気」や「複雑な情報」を伝えるのに適している。
例えば、クラウド型のサービスを展開している企業であれば、ツールの使用法などを動画にし、使用感や操作の方法などについてデモンステトレーションをしてもらう。顧客は動画によって実際に操作しているイメージが湧きやすくなるだろう。
また、SNS広告の反響が少ないと感じている場合においても、競合と差をつけるような目立つ動画広告への取り組みを進めるべきだ。動画コンテンツの強みである記憶の定着化にフォーカスした動画コンテンツで、自社を印象づけることがポイントである。
リード獲得に向けて主流となっているのがウェビナー配信だ。動画にはリアルタイムと録画（見逃し配信含む）がある。これまでオフラインで実施していた展示会や企業セミナーなどをオンライン化し、動画コンテンツを取り入れていく。
オンラインでは、セールスの第一歩であるリードの獲得を狙い、オフラインの商談先では、アピール力の高い動画で説明するなど、さまざまな状況で動画コンテンツを活用できるだろう。
参照元：BtoB企業に動画マーケティングをおすすめする理由４つと、具体的な活用シーン５例
まとめ
近年、テキストだけでは伝えにくい情報を伝達するのに必要不可欠となっている動画マーケティング。メリットやデメリットを理解し、テキストとの使い分けに注意しながら、どのコンテンツを動画にして訴求するか、正しい選択を行うことがポイントだ。
