さまざまな企業がマーケティングによって選び出したターゲット層と接点を持ち、自社の見込み顧客を増やすための活動を行っている。
主なマーケティング手法は、「インバウンドマーケティング」と「アウトバウンドマーケティング」の2種類だ。それぞれの特徴を生かし、売り上げを最大化させたいと考えているマーケティング担当者は多いだろう。
本記事では、それぞれのメリットやデメリットなどを含めた相違点を挙げ、マーケティング活動を成功させるために取り組むべき戦略について、分析・解説する。
参照元:アウトバウンドマーケティングとは?インバウンドマーケティングとの違い、BtoB企業が取るべき戦略を解説
インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングの相違点
マーケターなら理解しておきたいインバウンドとアウトバウンド活動の特徴。自社の売り上げを増加させるためには、それぞれの違いを正確に知ることが大切だ。
まず、大きな違いとして、インバウンドは「プル型」アウトバウンドは「プッシュ型」の戦略であることが挙げられる。
「プル型」とは、すなはち、オウンドメディアや自社公式のSNSを運営するなど、顧客側から接点を持ってもらえるようなコンテンツをつくっていくマーケティング手法のことである。 一方「プッシュ型」は、従来の営業活動に多いといえる、TVCMやテレマーケティング、ダイレクトメールなどを通して企業側から顧客へアプローチしていく手法だ。
インバウンドマーケティングは低予算でスタートできること、作成したコンテンツに魅力があれば自社の資産となり、継続的なアプローチの効果に期待が持てること、などが特徴である。
対照的に、アウトバウンドは、多数の顧客に自社製品・サービスを知ってもらえる可能性はあるものの、そのぶん費用が高くなりがちなこと、また、広告に関心がない層からはネガティブに捉えられる可能性があること、などの特徴が挙げられるだろう。
関連記事:マーケティングとは?基礎から重要ポイントまで初心者にも分かりやすく解説
アウトバウンドマーケティングの傾向
近年、スマートフォンの急速な普及により、顧客があらゆる情報を独自に探し出すことが容易になったことで、アウトバウンドマーケティングが衰退の傾向にあるといわれている。
これまで主流となっていた情報の提供手段であるテレマーケティングやダイレクトメールの必要性が問われていること。
また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でアウトバウンドの一つである展示会やイベントなどが軒並み延期や中止になっていることなどが要因だ。
B to Bにおいては、約70%の顧客が、Webサイトからの情報で製品やサービスの購入を決めているという調査結果も発表された。
営業が直接会って商談をする前の段階で、商品認知から購買決定までのプロセスが完了しているため、アウトバウンドマーケティングを行う必要性が徐々に薄れてきている状況なのである。
参照元:アウトバウンドマーケティングとは?インバウンドマーケティングとの違い、BtoB企業が取るべき戦略を解説
これからインバウンドマーケティングを成功させるためには
アウトバウンドが衰退の傾向にある現在において、対極にあるインバウンドマーケティングに、担当者からの注目が集まっている。
従来はアウトバウンド中心だった企業も、積極的にインバウンドを取り入れ、自社と顧客の接点づくりを行う必要があるだろう。
インバウンドマーケティングで重要なのは、コンテンツを作成することである。
自社のターゲット層とする顧客がどのような悩みを持ち、何に関心があるのかをマーケティングし、オウンドメディアやSNS・口コミサイトなどで関連する内容を発信していくことがポイントだ。
顧客がコンテンツに魅力を感じ、価値が高いと判断されれば、自社のファン(見込み顧客)として、長期的な接点を維持できるだろう。
参照元:アウトバウンドマーケティングとは?インバウンドマーケティングとの違い、BtoB企業が取るべき戦略を解説
まとめ
企業が今後も取り組んでいくべきインバウンドマーケティングでは、価値のあるコンテンツづくりに注視し、オウンドメディア・SNS・口コミサイトなどで情報の発信を続けることが重要だ。ニーズを的確に捉えるマーケティング活動を行い、自社の見込み顧客を増加させる取り組みを行おう。