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マーケ業務の効率化を図るZapierとは?手間な事務作業を自動化

2021.3.2
読了まで約 3

マーケティングの業務は非常に幅広く、そして、膨大な量の作業が必要とされます。また、クラウドサービスを複数使うことも多く、かつ、それぞれが独立しているために、データの集計や転記は手作業であることもしばしば起こりえます。

今回はそのような手間な事務作業を自動化できるZapiarについて詳しく解説していきます。

Zapierとは?

マーケティング業務はターゲットや自社サイト、広告などあらゆるデータ収集と分析、そして施策の改善など、その範囲は非常に幅広く、時として、膨大な量の事務作業が求められます。また、自社サイトはGoogle Analytics、リスティング広告はGoogle広告、SNSには各SNSの管理画面で、データ収集および分析に様々なクラウドサービスを活用しているのが現状です。

また、各ツールに収集されたデータを社内で共有する、施策改善を検討するにあたっては、データから取り出しまとめるなどの作業が別途必要です。その際に役立つのが、ZapierというIPaaSです。IPaasはIntegration Platform as a Service の略で、サービスとしての統合プラットフォームです。クラウドだけではなくオンプレミスも含め、多様なサービスを連携させて、個々のサービス利用の手間を省くことができます。

Zapierは2012年にリリースされ、現在は2000種類以上のサービスを連携することができるツールです。Google Analyticsや、Google広告はもちろん、Facebook・TwitterなどのSNS、Slack・Chatworkのビジネスチャットなど、マーケティング業務で活用する主なサービスは網羅されています。プログラミング言語でコードはまったく書かずにノーコードで、非エンジニアも利用することができます。

無料で利用することができ、月額の利用量によって有償プランが必要となります。しかし、後述するタスクが動いた数でカウントされ、そのタスク数は無料プランでは月100回までとなっているため、簡易的なワークフローであれば無料プランで十分に活用できます。

マーケティングで自動化できる作業

Zapierを活用して自動化できるマーケティング業務の一例としては下記の通りです。

・HubSpotのフォームで問い合わせや資料ダウンロードをSlack・チャットワークに通知する
・HubSpotのフォームで問い合わせや資料ダウンロードの内容をスプレッドシートへ転記する
・Salesforceで作成したコンタクト情報をマルケトにもアップデートする*有料プラン
・WordPressで投稿された記事をFacebookやTwitterなどのSNSへ投稿する
・Googleアナリティクスの特定のコンバージョンをスプレッドシートへ転記する
・Google広告で新たなキャンペーンが設定された場合にSlack・チャットワークに通知する
・Google 広告へのコンバージョン データのインポートを自動化する
https://support.google.com/google-ads/answer/9707540?hl=ja

ほかにもあらゆる組み合わせが考えられます。今、目の前にある作業をどのようにしたいのか描くことで、業務の効率化を図っていくことができます。

Zapiarの使い方

Zapierはまずアカウントを作成することから始めます。

1つのワークフローをZapといい、アカウントを作成後は、まず新規でZapを作ることから始めてみましょう。Zapは4つの項目を覚えれば、だれでも簡単に操作ができます。

①Trigger(トリガー)
まず、ワークフローのトリガーを設定します。トリガーはワークフローの開始となるきっかけのことです。例えば、Googleカレンダーに設定したミーティング日時をSlackで共有する場合には、トリガーはGoogleカレンダーへミーティング日時を設定することになります。

Triggerではアプリと、アプリ内でのアクションを選択します。先ほどの例でいうと、アプリはGoogleカレンダーを選択し、アクションは新しいイベントの生成を選択します。その後、アカウントの設定をしますが、初めて選択するアプリにはアカウントへのログインが求められます。そして、アプリ内の詳細なアクションを設定し、テストを行い完了です。

②Action(アクション)
トリガーを設定したら、次にアクションを設定します。①でGoogleカレンダーへミーティング日時を設定したトリガーに対し、ミーティング日時のSlackへの共有をアクションで設定する形です。

①のトリガーの設定と同様に、アプリと、アプリ内のアクションを選択し、アカウントの設定を行います。そして、アプリ内のアクションの詳細を設定し、テストを行い完了です。

基本的にZapier内に表示されている項目に従って設定していくので、簡単に設定完了することができます。

③Actionでのオプション設定*有料プラン
Actionではアプリ内のアクションを設定するほかに、以下の4つのオプションが設定可能です。 ● Path ルールごとに異なるステップを作成する ● Filer 特定の条件を満たした場合のみ続行する ● Forma 取得したデータのフォーマットを変える ● Delayアクションを一定の時間、一時停止をする

④Run(ラン)
Zapが行ったアクション履歴を確認できるのが、HistoryのRunになります。もし、設定したワークフローが稼働していないとき、もしくは、設定したワークフローと意図としない稼働が起きているときに、過去の履歴を確認して原因を探すことができます。

まとめ

● Zapierは2012年にリリースされた、2000種類以上のクラウドサービスと連携することができるツール

● Zapierでどのようにしたいのか描くことで、業務の効率化を図っていく

● 1つのワークフローを指すZapは、Trigger、Action、オプション設定、Runの4つの項目を覚えれば、だれでも簡単に操作ができる

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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