ニューノーマル時代における、新たな販売戦略として注目の「ライブコマース」。
ライブコマースとは「ECの未来が変わる」ともいわれる、オンライン上でのライブ配信サービスである。従来のECにはなかった「消費者と配信者の双方向でリアルタイムのコミュニケーションを行えること」が特徴だ。
本記事では、今ライブコマースが多くの企業から期待されている理由について、また、企業が取り組む際のメリット・デメリットや、成功させるポイントもあわせて解説する。
参照元:ライブコマースのメリットを解説!ECサービスの未来が変わる?!
購入への悩みをその場で解消
近年、取り組む企業が増加しているライブコマースとは、配信者が消費者に向けてオンラインでライブ配信を行い、リアルタイムで商品が購入できるサービスである。
ECの特性を生かしつつ、消費者がコメントや質問をリアルタイムで行える新サービスに注目が集まっている。
これまでのECにない双方向のコミュニケーションを活用し、商品購入への悩み・質問をその場で解消することで、消費者の納得感が引き出され、買い物に対する気持ちの盛り上がりなどが生じやすくなるのだろう。
特に「限定」などの希少価値がある商品は消費者の購買意欲を高め、リアルタイムで在庫数を確認することによって、商品の人気度がダイレクトに伝わることもポイントだ。
参照元:ライブコマースのメリットを解説!ECサービスの未来が変わる?!
ライブコマースのさまざまなメリット
消費者にとって、商品への疑問をすぐに解消できること、欲しいと感じたらすぐに購入できること、などがメリットとなるライブコマース。
企業側にとっても、消費者に商品の良さをしっかり伝えられること、それによって認知度が上がることなど、多くのメリットが挙げられる。
中でも「爆発的に売り上げを伸ばせる可能性がある」ことは、大きな魅力だといえるだろう。いち早く始めた世界では、一度のライブコマースで数千万円単位の売り上げを記録することも珍しくないという。
しかし、売り上げを伸ばすためにはまず、視聴してもらうことが前提だ。自社のライブコマースにどれだけ集客できるかが課題となるのである。
視聴者を増やすために、有名なインフルエンサーやキーオピニオンリーダー(KOL)、芸能人などを起用して注目を集めるなど、ライブコマースを見てもらうためにあらゆる施策が練られている状況だ。
デメリットも把握する
ライブコマースには、注意しておきたいデメリットも存在する。
先述した集客のための施策により、インフルエンサーや芸能人を起用した結果、ライブコマースにかかる費用が大きくなりすぎてしまうことが考えられるのだ。
とはいえ、自社のスタッフのみで配信した場合は大規模な集客は望みにくく、結果として売り上げの最大化にはつながらないことが予測される。
「商品を徹底して認知してもらうこと」「消費者との双方向のやりとりで親しみを持ってもらうこと(ブランド力向上)」などに的を絞れば、自社のスタッフのみで配信を行ってもよいだろう。しかしながら、集客がほとんどない場合においては、なんらかの施策で視聴者を集めること、多くの消費者にまずは見てもらうことを第一に考えるべきである。
まとめ
企業がライブコマースを行う理由には、商品の特性を深く知ってもらうことで大きな売り上げが期待できること、自社のファンを獲得しブランド力を高められること、などが挙げられる。
今までになかった新しいマーケティング活動として日本市場に浸透すれば、ECの未来を変える可能性を秘めた戦略的販売チャネルとなるだろう。
成功させるためには、目標を明確に設定し、視聴者数(自社のファン)を増やすことが大切だ。