スマートフォンが普及したことにより、企業と顧客が接点を持つ場が多様化し、顧客心理をデジタルマーケティングで深く把握することは、もはや欠かせない時代となっている。
デジタルデータを利用したマーケティングは、さまざまな顧客の情報を収集・分析すること、自社ブランドをアピールすることに有効だ。
今後も発達していくと予想されるデジタルマーケティングの種類には、どのようなものがあるのか。Webマーケティングとの違いや、デジタルマーケティングの具体的な種類・施策について分析・解説する。
デジタルマーケティングの種類と施策
ユーザーが商品・サービスを購入するまでに、企業が行うプロモーションなどの取り組みがデジタルマーケティングである。さまざまなデジタルデータにより、顧客の行動や心理を解析し、それぞれのユーザーに合ったアプローチを行っていく。
Webに特化したマーケティング活動がWebマーケティングと呼ばれるものであり、デジタルマーケティングの一種である。オフラインの施策を含まず、Web上での顧客情報を収集・分析し、集客・接客・継続などに活用する活動だ。
では、デジタルマーケティングにおける施策の種類にはどのようなものがあるのか。以下で、その広告の種類やそれぞれの特徴について紹介する。
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デジタルマーケティングの種類
データをマーケティングに活用するデジタルマーケティングの種類は大きく分けて7つである。
●SEO
自社のWebサイトをより多くの人に見てもらうために行うSEOへの対策も大きなポイントだ。英語では「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」といい、サーチ(検索)で自社サイトが上位に表示されるために必要な施策である。
●Webサイトの作成
自社ブランドを多くのユーザーにアプローチするために必要なWebサイト。商品やサービス購入を後押しできるような内容やコンテンツが重要である。ユーザーの興味や知りたいことにフォーカスするのがポイントだ。
●オウンドメディア・ブログ
コンテンツマーケティングと呼ばれる手法で、価値のある情報を発信して顧客を呼び込み、見込み顧客へと育成。購買へと促していく活動である。企業のメッセージを発信するのに最適なメディアだといえるだろう。
●デジタル広告
コンテンツマーケティングなどのオーガニックマーケティング(費用なし)と比べ、予算を立てて素早く成果を狙うのがデジタル広告である。
検索に連動したリスティング広告、クリックに連動されるPPC(Pay Per Click)広告、タグやcookieを利用するリターゲティング広告、成果報酬型のアフィリエイト広告などが挙げられるだろう。
●メールマガジン
会員登録済みの顧客に有効な施策がメールマガジンだ。
接点のある顧客との良好な関係を築くために、ステップごとの内容をあらかじめ決めて順番に配信していく「ステップメール」などは、購買意欲の向上に役立つだろう。
●MEO対策
企業が実店舗を運営している場合、MEO対策も必要だ。英語では「Map Engine Optimization」といい、日本ではローカルSEOと呼ばれるGoogle地図エンジンを最適化する対策である。地名と商品・サービスを同時に検索した場合の対策であり、顧客獲得に重要な要素となっている。
●SNS
ユーザーと企業の接点を設けたり、顧客のニーズを把握したりするために必要な、企業の公式SNS。自社のブランド力を向上させ、ファンを獲得するのに有効なツールといえるだろう。
参照元:デジタルマーケティングとは?7つの施策の種類や、資格までまとめて紹介
まとめ
デジタルマーケティングで打ち出せる施策は数多くあるだろう。効率よく顧客情報を収集し、分析を重ね、打ち出した施策がどのような成果をもたらしたかをさらに解析する。
目標達成に向け、自社に有効となる種類のデジタルマーケティングを取り入れよう。