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SEOにも効く!Web制作で意識したいWebアクセシビリティとは

2025.11.25
読了まで約 5

近年のビジネスにおいて、Webサイトの存在は不可欠です。企業情報の発信はもちろん、顧客との接点としても重要な役割を担っています。しかし、Webサイトが訪問者にとって利用しにくいものであった場合、機会損失に繋がるだけでなく、企業のイメージを損なう可能性さえあります。より多くの人に情報を届け、ビジネスチャンスを広げるためには、Webアクセシビリティへの配慮が不可欠です。本記事では、Webアクセシビリティの基本から、それがSEOにどのように貢献するのか、そして具体的な改善策について解説します。

Webアクセシビリティとは、単にウェブサイトのデザインや見やすさだけでなく、高齢者や障害を持つ人々を含む、すべての人が情報やサービス、機能に容易にアクセスできる状態を指します。これには、多様なデバイス(パソコン、スマートフォン、タブレットなど)からのアクセスしやすさも含まれます。日本では、JIS(日本産業規格)によりWebアクセシビリティのガイドラインが定められており、国際標準であるW3Cの「WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)」に準拠しています。これらの規格に沿ったWebアクセシビリティの向上は、結果としてSEO対策にも繋がり、検索エンジンの評価を高めることが期待できます。SEOの観点からも、サイト構造の最適化やコンテンツの充実といったWebアクセシビリティの向上策は、検索エンジンが情報を正確に理解し、インデックスしやすくする助けとなります。

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Webアクセシビリティとは?

Webアクセシビリティ(Web accessibility)とは、Webの各種技術の標準化を推進するために設立された標準化団体、World Wide Web Consortium(W3C)が提唱した「Webへのアクセスのしやすさ」に関わる概念です。もともとは「障害を持つ人々がWebを利用できること」を指していましたが、現在では「高齢者や障害者だけでなく、Webを利用するすべての人々が、年齢、身体、精神、利用環境、ネットワーク環境などに関わらず、Web上の情報やサービス、機能に公平にアクセスし、利用できること」と広く解釈されています。この考え方は、デジタルインクルージョンの実現にも不可欠です。

Webアクセシビリティは、単にWebページのデザインや見やすさだけでなく、多様化するインターネットへアクセスするデバイス(パソコン、スマートホン、タブレット、ゲーム機など)や、利用者の状況(例えば、手元にマウスがない、音声での操作が必要など)においても、等しく快適に情報にアクセスできることを意味します。

日本では、JIS(日本産業規格)によってWebアクセシビリティのガイドラインが制定されており、2004年に初めて「高齢者・障害者等配慮設計指針」として「JIS X 8341-3:2004」(ウェブアクセシビリティ規格)が制定されました。その後、2016年には「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(障害者差別解消法)の施行を受け、「JIS X 8341-3:2016」に改正されました。これは世界標準であるW3Cの「WCAG 2.0」や、国際規格である「ISO/IEC 40500:2012」と同じ内容であり、この規格に準拠することで、国や地域、言語が異なる場合でも、あるいは、多様なユーザーが利用しやすいWebサイトを構築することが可能となります。

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Webアクセシビリティを向上させる方法

では具体的にWebアクセシビリティを向上させ、誰にでも見やすいWebサイトを構築するためにはどのようなことに留意してWebを制作すればよいのでしょうか?「JIS X 8341-3:2016」にはさまざまなことが定義されていますが、その多くは高齢者や障害を持つ人だけでなく、一般の人にとってもWebを見やすくする工夫となっています。以下は、Webアクセシビリティを向上させるための具体的な施策例です。これらの施策は、SEOにも間接的に貢献する可能性があります。

:

  • 色覚障害者を想定し、コントラスト比を高く保ちます。色だけに頼ったデザインは避け、情報伝達の多様性を確保しましょう。
  • テキストおよび画像化された文字の視覚的な表現には、少なくとも4.5:1のコントラスト比が必要です。また、サイズの大きなテキストおよびサイズの大きな画像化された文字には、3:1のコントラスト比が求められます。※背景とテキストの色コードを用いて、コントラストチェッカーでチェックすることで、これらの基準を満たしているか確認できます。

文字:

  • 機種依存文字や半角カタカナは使用せず、普遍的な文字コードを使用します。外字(特殊な漢字)は、代替となる文字に変更するか、使用を避けるべきです。
  • 文字サイズが16px以下の場合は、太字にすることで可読性を高め、背景とのコントラストを明確にします。
  • ユーザーが任意で文字サイズを拡大・縮小できる機能を提供することで、視認性の向上に繋がります。これはユニバーサルデザインの観点からも重要です。
  • ボタンなどの操作要素は、特にスマートフォンでの利用を考慮し、59px×59px程度の十分な領域を確保することで、誤タップを防ぎ、操作性を向上させます。

画像:

  • 音声読み上げブラウザ(スクリーンリーダー)を利用するユーザーのために、画像の内容を説明する代替テキスト(alt属性)を必ず付与します。これは、画像SEOの観点からも有効です。
  • 必要に応じて、画像の内容を補足するテキストによる説明を併記することも検討しましょう。

サイト構造、表示形式:

  • ユーザーがサイト内のどこにいるのかを把握しやすくするために、階層構造を示すパンくずリストを各ページに表示します。パンくずリストは、クローラーがサイト構造を理解する助けにもなります。
  • 各ページには、その内容を正確に反映した適切なタイトル(<title>タグ)を付与します。これは、検索結果での表示にも影響するため、SEOにおいて非常に重要です。
  • ユーザーが目的の情報にたどり着きやすくするために、サイト全体の見取り図となるサイトマップと、キーワードで情報を検索できる検索窓を、各ページに分かりやすく配置します。
  • ページレイアウトやリンク、ボタンなどのデザインや配置は、ユーザーが直感的に理解でき、操作しやすいように一貫性を持たせて統一します。これにより、サイト全体のユーザビリティが向上します。

上記はWebアクセシビリティを向上させるための施策のほんの一例ですが、これらの実践は、Webサイトをより多くの人々にとって利用しやすい環境へと整えることに繋がります。これらの改善は、結果として検索エンジンからの評価にも繋がり、SEO効果を期待できます。

Webアクセシビリティを向上させるメリット

Webアクセシビリティを向上させることは、単に「誰にでも優しいウェブサイト」を作るというだけでなく、ビジネスに直結する様々なメリットをもたらします。

より多くのユーザーが貴社のWebサイトを利用できるようになる

高齢者や視覚・聴覚・身体に何らかの制約を持つ人々など、これまで情報へのアクセスが難しかった層にもリーチできるようになります。これにより、潜在顧客層が広がり、ウェブサイトへのアクセス数増加に繋がります。これは、ユニバーサルデザインの考え方をウェブサイトに適用することの直接的な効果と言えるでしょう。

多様化する利用環境に対応できる

スマートフォン、タブレット、スマートスピーカーなど、インターネットへのアクセスデバイスは多様化しています。アクセシビリティを考慮した設計は、これらの異なるデバイスや画面サイズでも、ユーザーが情報を見つけやすく、操作しやすいように配慮されており、結果としてユーザー体験(UX)の向上に貢献します。

SEOに効果がある

アクセシビリティの向上施策、例えばalt属性による画像の説明追加や、構造化されたマークアップ見出しタグの適切な使用などは、検索エンジンのクローラー(検索ロボット)がコンテンツの内容を理解しやすくなるため、検索エンジン最適化(SEO)において非常に有利に働きます。コンテンツが検索エンジンに評価されやすくなり、検索結果での表示順位向上に繋がる可能性があります。これは、コンテンツSEOの観点からも重要です。ユーザビリティの向上は、直接的なSEO効果だけでなく、サイト滞在時間の向上や直帰率の低下といった間接的なSEO効果も期待できます。

企業としての信頼性が向上する

Webアクセシビリティへの配慮は、社会的責任(CSR)を果たす企業としての姿勢を示すものです。すべての人々への配慮は、顧客からの信頼獲得に繋がり、ブランディングにおいてもポジティブな影響を与えます。これは、デジタルマーケティング戦略の一環としても、企業の評判を高める上で非常に有効です。

まとめ

Webアクセシビリティとは、高齢者や障害者だけでなく、Webを利用するすべての人がWeb上の情報やサービス、機能を利用できることを指します。これは、単にデザインの視認性だけでなく、多様なデバイスからのアクセスしやすさも含まれます。日本ではJIS(日本産業規格)によってWebアクセシビリティのガイドラインが制定されており、国際標準であるWCAG 2.0(ISO/IEC 40500:2012)に準拠することで、国や地域、言語が異なる場合でもWebアクセシビリティが確保できるようになっています。

Webアクセシビリティを向上させるための具体的な施策には、色覚多様性への配慮、適切な文字サイズやコントラストの設定、代替テキスト(alt属性)の付加、分かりやすいサイト構造の構築などが挙げられます。これらの施策は、アクセシビリティ SEO の観点からも重要です。

Webアクセシビリティを向上させることのメリットは多岐にわたります。まず、より多くのユーザーが貴社のWebサイトを利用できるようになることで、潜在顧客層の拡大につながります。次に、多様化する利用環境に対応できるため、様々なデバイスからのアクセスが増加します。

さらに、アクセシビリティ SEO に効果がある点も大きなメリットです。コンテンツの充実やサイト構造の最適化は、検索エンジン(クローラー)がWebサイトを理解しやすく、インデックスしやすくなるため、検索順位の向上に寄与します。これは、Webサイト アクセシビリティ の向上とSEO 効果 が密接に関連していることを示しています。

最後に、Webアクセシビリティへの配慮は、企業としての信頼性が向上することにもつながります。心身の機能に制約のある人を含め、Webを利用するすべての人への配慮は、優良企業としての評価を高め、ブランディングにも貢献します。ウェブアクセシビリティ への取り組みは、単なる技術的な対応に留まらず、企業の社会的責任(CSR)としても重要視されています。アクセシビリティ テスト を実施し、継続的な改善を行うことも、より良いWebサイト運営には不可欠です。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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