SEO対策を実施する際、役立つのがSEO対策に必要な情報が得られるツールです。そうしたツールを活用することで、よりスピーディーかつ効率的に成果を出すことができます。
今回はそのSEO対策ツールの中でも、多数の情報を得ることができる無料ツール「SEOチェキ！」をご紹介します。特徴や使い方、活用法などを見ていきましょう。
SEOチェキ！とは
「SEOチェキ！（せおちぇき！）」は、無料で手軽に使える初心者におすすめのSEOツールです。ソフトウェアをインストールする必要もなく、Webサイト上で利用できます。
URLを入力するだけで、そのホームページの内部の情報や、キーワードごとの順位計測、など、SEO対策に役立つ情報が多数取得できます。
無料で利用できますが、1IPアドレスあたり、1日200回までと利用回数に制限があります。通常であれば、1日200回調査することは少ないため、十分でしょう。
関連記事：SEOとは？SEO対策の基礎知識と具体的な方法を詳しく解説
SEOチェキ！の特徴
SEOチェキ！を実際に使用してみる前に、まずはSEOチェキ！の特徴を押さえておきましょう。
●手軽に簡単に利用できる
SEOチェキ！は、ホームページのURLを入力するだけで、SEOに関するあらゆるデータを取得できるツールです。SEO初心者にとって必要な情報が簡単に取得できるので、入門ツールとしてもおすすめです。
●多くのデータを取得できる
サイト内部の情報のほか、検索順位チェックやキーワード出現頻度など、SEOに役立つ多くの情報を得ることができます。
●ブックマークレットが用意されている
SEOチェキ！には、ブックマークレットが用意されています。ブックマークレットとは、ブックマークから起動したときに、ブラウザ上で簡単な処理を行ってくれるプログラムのことです。調べたいサイトを開いた状態でブックマークからSEOチェキ！にアクセスすると、そのサイトの調査を自動的に始めてくれます。わざわざURLを入力する必要がなく便利です。競合サイトを分析・比較するのに役立ちます。詳しい使い方は、後ほど解説します。
SEOチェキ！の使い方
続いて、SEOチェキ！の使い方をご紹介します。非常に簡単です。
●基本的な使い方
トップページ「https://seocheki.net/」に訪れると、「サイトSEOチェック」が行えるページが表示されます。
調査したいページのURLを検索ボックスに入力し「チェック！」を押すと、結果が表示されます。
また、他にもタイトル下にタブメニューが用意されており、「検索順位チェック」「キーワード出現頻度」「発リンク」「Whois情報」があります。これらのタブをそれぞれクリックすると、「サイトSEOチェック」と同じ要領で、URLを検索ボックスに入力して「チェック！」を押すと結果が表示されます。
●ブックマークレットの使い方
ブックマークレットの使い方も知っておきましょう。
まず、サイトSEOチェックのページ、つまりトップページから、URLを入力して「チェック！」を押します。すると、結果ページの右下のほうに下図のブックマークレットの説明とリンクのあるものが表示されます。
「SEOチェキ！」というリンク文字列を右クリックして、ブックマークやお気に入りに追加するか、ブックマークバーにドラッグ＆ドロップして追加するかなどして、ブラウザのブックマークに登録します。
以下の例は、Google Chromeのブックマークバーに追加した状態です。
そして、他のサイトにアクセスしてみてください。その状態で、先ほどブックマークに追加した「SEOチェキ！」を選びます。ブックマークバーに追加した場合は、「SEOチェキ！」の箇所をクリックします。
すると新規ウインドウが開き、自動的にSEOチェキ！の「サイトSEOチェック」にかけてくれ、結果が表示されます。
SEOチェキ！で調べられる項目
続いて、SEOチェキ！で調べられる項目を一つずつ、詳しく解説していきます。
SEOチェキ！では、主に次の5つの情報を取得することができます。それぞれ見ていきましょう。
1. サイトSEOチェック
2. 検索順位チェック
3. キーワード出現頻度
4. 発リンク
5. Whois情報
1. サイトSEOチェック
サイトSEOチェックでは、次の「基本チェック項目」と「追加チェック項目」の情報が取得できます。
●基本チェック項目
・title・meta description・meta keywords・h1タグ
・発リンク数（内部リンク・外部リンク）
・最終更新日時・ファイルサイズ・読込時間
・Alexaランキング ・Google・Yahoo!のインデックス数
・利用ホスト
・ドメインの登録年月日
・Facebookの「いいね！」の数
・ソーシャルブックマーク登録数
●追加チェック項目
・検索順位
・キーワード出現頻度
・発リンク一覧
・Whois情報
・HTTPヘッダ情報
●基本チェック項目
・title・meta description・meta keywords・h1タグ
titleはページタイトル、meta descriptionは検索結果に表示されるページ概要文、meta keywordsはそのページに関連するキーワード、h1タグは最も重要な見出しです。すべてHTMLソースに記述されている情報ですが、SEOチェキ！ではHTMLソースを見ずに確認できます。
以前はmeta descriptionとmeta keywordsは SEOに関係していましたが、現在はSEOの評価には影響しません。ただ、meta descriptionは検索結果に表示されるものなので、ユーザーが訪問するかどうかの判断材料になります。そのため、非常に重要な文章であるため、客観的に確認することは必須といえます。
・発リンク数（内部リンク・外部リンク）
入力したURLのサイト全体のページの中で、「内部リンク」つまりサイト内のページへのリンクと「外部リンク」、つまり外部サイトへのリンクの数がそれぞれ表示されます。リンクの数をSEOに役立てたい場合に素早く確認できて便利です。
数字の横にある「全ての発リンクを見る」のリンク文字をクリックすると、発リンク一覧の結果を見ることができます。詳しくは発リンク一覧の箇所でご説明します。
・最終更新日時・ファイルサイズ・読込時間
「最終更新日時」はmeta dateというmetaタグを使用して記述されている場合に表示されるようです。記述されていない場合には、「HTTPヘッダを見る」のリンク文字をクリックすれば、HTTPヘッダ情報を見るページへ飛び、Dateの欄で最終更新日時を確認できます。
「読込時間」は特に重要です。あまりに時間がかかるようなら問題です。Googleはページ読込時間も検索結果の評価に含めていると公表しているためです。一般的に3秒以上であれば検討が必要といわれています。
・Alexaランキング
Alexa（アレクサ）ランキングは、Amazonの小会社が全世界のWebサイトのトラフィックデータを集計し、アクセスの多い順にランキングしたものです。そのホームページが世界で何位に順位付けされているのかを知ることができます。SEOに直接関係はありませんが、順位が高ければアクセスが多いサイトということになります。
・Google・Yahoo!の被リンク数・インデックス数
GoogleとYahoo!の検索エンジンの「被リンク数」と「インデックス数」という見出しが立てられていますが、被リンク数の表示機能は終了しています。インデックス数は、検索エンジンにインデックス登録されているページ数のことです。
・利用ホストとドメインの登録年月日
「利用ホスト」と「ドメインの登録年月日」については、結果表示画面では「サーバ・ドメイン」という見出しの箇所に表示されます。ホームページが設置されているサーバーのIPアドレスとドメイン取得年月日が分かります。「Whois」の文字リンクがあり、クリックすると、「Whois情報」の結果ページへ飛びます。「Whois情報」の結果については、後ほど解説します。
・Facebookの「いいね！」の数とソーシャルブックマーク登録数
Facebookの「いいね！」の数、Twitterのシェア数、はてなブックマークのブックマーク数が分かります。どのくらいそのページがSNSで人気があり、どのくらいシェアされているかを知ることができます。
●追加チェック項目
追加チェック項目の下記4項目の解説は、後述します。
・検索順位
・キーワード出現頻度
・発リンク一覧
・Whois情報
・HTTPヘッダ情報
「HTTPヘッダ情報」では、サーバーからのHTTPレスポンスヘッダ情報を表示してくれます。HTTPのプロトコルのバージョンや、サーバーソフトウェアの種類、ページの最終更新日時、文字コードなどのHTTPヘッダ情報を知ることができます。
2. 検索順位チェック
検索順位チェックは、SEO対策を日常的に実施していく場合に便利な項目です。GoogleとYahoo!の現時点での検索順位を、キーワードごとに知ることができます。1度に3つまで、キーワードの順位が確認できるので便利です。
例えば、Googleでは「●位」か「圏外」と表示され、Yahoo!は10位までしか表示されませんので、10位以内であれば「●位」、10位以内でなければ「11位以下」と表示されます。指定のキーワードで上位を狙うときに頻繁にチェックすることになるでしょう。
「●位」と順位が数字で表示された文字列リンクをクリックすると、GoogleとYahoo!それぞれの実際の検索結果ページへ飛ぶことができます。
3. キーワード出現頻度
指定したURLのページに含まれる単語の数とその比率を表示してくれます。例えばこの例では、「マーケティング」は「60回」、同ページに掲載されており、比率は全体の「7.72％」を占めていることが分かります。
出現頻度が高いからといって良いわけではありません。闇雲にキーワード出現頻度を増やすことはSEOにおいて逆効果になることがあります。狙ったキーワードが思ったより少ないという場合に増やしてみてはいかがでしょうか。また「共起語」つまり重要なキーワードに関連性のあるワードが一覧に出てきているかも確認しておきましょう。
4. 発リンク
発リンクチェックは、指定したURLのページからの発リンクをすべて一覧で表示します。外部リンク数、内部リンク数、nofollowリンク数も数字で表示されます。太字は外部リンク、細字は内部リンク、緑文字はnofollowリンクとなります。
nofollowリンクとは、そのリンクに「nofollow」というメタタグがついているリンクのことです。これはページ運営者が意図的につけたもので、検索エンジンのクローラーに「このページのリンクをたどらないでください」ということを知らせるためのタグです。つまりSEOしたくないページに対してつけるのがnofollowとなります。クローラーは、サイトを訪問したときにそのリンクはなかったこととしてスルーしてくれるのです。
nofollowを利用するケースとしては、信頼できないコンテンツにリンクする場合や、SEOの必要のないページを効率的に省きたい場合などがあります。
5. Whois情報
Whois情報では、指定したURLのドメインのWhois情報を表示します。ドメインの登録者名や組織名、登録年月日、有効期限など、ドメインについての詳細な情報を確認することができます。
SEOチェキ！の活用法
SEOチェキ！ではこのようにさまざまな情報を取得することができます。では、実際にどのようなことに活用することができるのでしょうか。参考までにSEOチェキ！の活用法の例をご紹介します。
●「サイトSEOチェック」の結果をSEOの内部対策に役立てる
サイトSEOチェックで得られる情報のうち、特に「title」「h1」については重視する必要があります。上位表示したいキーワードがtitleやh1に含まれているかどうかを確認するのをおすすめします。そもそもh1を使っていない場合もあります。h1だけでなく、h1～h6の見出しタグを駆使して見出しをマークアップし、検索エンジンに認識されやすいHTML構造にするのが良いとされています。このように、SEOの内部施策に役立てることができます。
●「検索順位チェック」を効果検証に役立てる
効果検証を行うときに役立つのがSEOチェキ！の「検索順位チェック」です。自社ホームページの各ページごとに設定している上位表示したいキーワードで検索したときに、実際に何位に表示されているかを確認します。上位になっていない倍には、その要因を自社ホームページから探り、改善をしていくことが順位を上げるためには欠かせません。
●「キーワード出現頻度」を重要なキーワードのSEO施策に役立てる
キーワード出現頻度のデータを見て、重要視しているキーワードの出現頻度は、予想通りだったでしょうか。重要なキーワードの出現頻度があまりにも低いという場合は、頻度を上げることが必要でしょう。先述の通り、闇雲に出現頻度を上げることは逆効果になってしまい、過剰にキーワードをちりばめることはペナルティを受ける恐れがありますし、読み手にとって読みにくいので、おすすめしません。
重要なキーワードの出現頻度を上げつつ、同時に、検索ユーザーの検索意図を考慮しながら、タイトルやコンテンツ内容を見直して改善をし、質の高いコンテンツを目指しましょう。
●「発リンクチェック」を活用してリンクの質を高める
発リンクチェックを行い、発リンクの数を知ったら、そのアンカーテキストとリンク先ページの内容が合っているか、適切に表現されているかなどを確認することで、発リンクの質を高めていくのに役立てられます。キーワードの精査だけでなく、SEO内部施策も、SEO効果を出す一つのアプローチ方法となります。
●「Whois情報」でドメイン年齢をチェックする
「Whois情報」で得られる情報のうち、ドメイン年齢を確認することで、SEOに役立てられます。そのドメインがどの程度の期間運用されているかが表示されるので、逆算することでドメイン年齢を知ることができます。
例えば、当サイトのドメイン登録年月日は、「Registered Date」に表示されている「2015年3月25日」なので、この日から現在までを逆算すると、ドメイン年齢は「5年10ヶ月」だとわかります。
ドメイン年齢は、Googleの公式発表では検索順位に関係がないとされていますが、SEOの専門家たちの中では、「多少は関係する」という見方がされています。できたばかりの新しいドメインのサイトよりも、2年以上運用されているサイトのほうが評価が上がりやすいといわれています。
競合サイトのドメイン年齢をチェックして、それらのサイトのドメインがどの程度強いのかを知ることも有効です。
SEOチェキ！でデータを取得した後に次につなげるには？
SEOチェキ！でデータを取得したものの、なかなか自分たちの力では有効な施策につなげられない、その知識がないというケースもあるでしょう。次にどうつなげればよいか分からなければ、せっかく得たデータも宝の持ち腐れになってしまいます。
ProFutureではオウンドメディア構築、コーポレートサイト構築~内部対策、コンテンツ制作を含めたSEO対策を中心とした「HR SEO」をはじめ総合的なWebマーケティング支援ソリューションを提供していますが、SEOチェキ！で取得できるようなデータをはじめ、それ以外にもあらゆる方法で必要なデータを取得し、それらを用いながら、次のような方面から支援しています。
●SEOのためのサイト構成の改善
検索エンジンで上位表示されるために、サイト構成の改善を行っています。現状のホームページの状態を踏まえて、例えば、レスポンシブデザイン化、SSL化、Wordpress化、ブログ・コラムの設置などを行います。また、上記のように構築時における推奨されている代表的な構成は実現しつつこれ以外にも必要な構成、技術的な対応を実施していきます。
●高品質なコンテンツの提供・リライト
コンテンツの質を高めて検索順位を上げるコンテンツSEOは、現在のSEOの中核となるものです。流入させたいキーワードを調査・選定し、テーマに合ったユーザー目線の高品質なコンテンツの提供や既存コンテンツのリライトを行います。コンテンツを作るだけでなく適正なキーワードに対して提供・公開後も適正な対策を実施することでコンテンツ1本の持っているポテンシャルを最大限に活かします。
●アクセス解析レポート提出・PDCAによる効果の高い施策の実施
アクセス解析を行い、アクセス数やキーワードごとの流入数などあらゆるデータをもとに、施策の結果を振り返り、次なる施策を提案、実施していきます。このようにPDCAサイクルを繰り返し、効果の高い施策を実施します。
●サイトの保守管理
構築したホームページは、その保守管理もすべて一括して対応しています。サーバーやドメインの管理やメンテナンス、ホームページが表示されないなどのアクシデントにも対応します。
SEOチェキ！で得られたデータから自社ホームページの弱点や改善点を知り得たものの、なかなか自社では活かしきれないという場合には、弊社の「HR SEO」を利用して、プロフェッショナルに任せるのも一つの方法です。
「HR SEO」とは？
ここで、「HR SEO」では何を実施してくれるのか、もう少し詳しく知りたいという方もいるのではないでしょうか。そこで「HR SEO」の概要をご説明します。
「HR SEO」は、弊社がメディア運営のコンテンツ作成で幅広く培った情報を基に、ホームページやオウンドメディアなどに対し、SEO対策を中心とした総合的なWebマーケティング支援を行うアウトソーシングサービスです。検索キーワードでの上位表示をはじめ、ホームページやオウンドメディア自体へのアクセス増を目指します。
また、運用だけでなく、構築時における構成~デザインとBtoBの知見や経験を活かしたクオリティの高いオウンドメディアやホームページの構築をご支援しております。
「HR SEO」では、大きく分けて2つの領域「SEO対策・記事制作」「オウンドメディア」から支援します。
1. 「SEO対策・記事制作」支援
SEO対策では、これまで培ったHR領域のトップランナーとしての幅広い情報をもとに、人事・採用部門に特化したホームページの改善アドバイスと貴社ホームページの状況に合わせたSEO施策を行います。検索キーワードでの上位表示により、アクセス数・問い合わせ数UPなどの効果が期待できます。
記事制作では「HRプロ」を運営しているProFutureだからこそ、採用・人事の最新のトレンド情報（HRテック・採用・人材育成・メンタルヘルスなど）のコンテンツをご提供可能です。また人事領域に関する調査・研究機関である「HR総研」のデータに基づいた記事もご提供できます。
定期的に有益な記事の更新が可能となり、リピーター数UP、リード（見込み客）獲得といった効果が期待できます。
2. 「オウンドメディア構築」支援
オウンドメディアを立ち上げたものの、SEO対策の仕方がわからない、なかなか検索上位に上がっていかないというお悩みはよく聞きます。
そうした課題を解決するお手伝いをするのが、オウンドメディア構築支援です。企画・制作から運用までトータルで支援します。オウンドメディアを一から構築したいものの、初期費用はなるべく抑えたいという方もいるでしょう。その場合には、「HRプロ」内に貴社オウンドメディアを公開できるようにしています。HRプロのドメインパワーで初動の流入やページビューにも貢献できます。
サーバー準備も不要で、制作期間は約3～4ヶ月でオウンドメディアを公開し、SEOに強いメディアを構築します。
また、オウンドメディア自体はHRプロのドメインパワーを使わずともお客様のドメインやホームページ配下で構築することも可能なサービスになっております。
構築においては、お客様の指定のCMSやプラットフォームやマーケティングの施策上、必要な処理や技術的な対処が必要になるかと思いますが最適な形でご提案し対応します。
まとめ
◆「SEOチェキ！（せおちぇき！）」は、無料で手軽に使えるSEOツール。URLを入力するだけで、そのホームページの内部の情報や、キーワードごとの順位など、SEO対策に役立つ情報を多数取得できる。
◆SEOチェキ！の特徴は、手軽に簡単に利用できる点、多くのデータを取得できる点、ブックマークレットが用意されている点が挙げられる。
◆SEOチェキ！で調べられる項目は、大きく5つに分かれる。1.サイトSEOチェック、2.検索順位チェック、3.キーワード出現頻度、4.発リンク、5.Whois情報がある。
HR SEOの詳しい情報はこちら
https://www.profuture.co.jp/mk/solution/3040
