企業マーケティングに欠かせない存在となっている「AI(人工知能)」。SNSやウェブサイト、検索エンジンなど、インターネット上のあらゆるデジタルツールを活用して、顧客のニーズをリアルタイムで捉え、自社成長を遂げるためには、必須のテクノロジーといえるだろう。
しかし、デジタルマーケティングを行う上で、「AIを取り入れるとどう変わるのか」「AIで何ができるのか」など、どのように活用すべきか悩むマーケターも少なくない状況だ。
本文では、マーケティング活動において、マーケターが知っておきたい「AIの得意分野」から有効な活用方法まで、具体事例を挙げて、詳しく解説する。
AIとは?
デジタルマーケティングにおいて、必須ともいえるAI活用。そもそも「AI」とは、その言葉の意味が持つ範囲が膨大であるものの、基本的には人間が持っている感覚・知覚といった知的能力を、テクノロジー技術などを用いて模倣するものである。
「人工知能」であるAIはさまざまな分野で活用されている。例えば、「検索エンジン」で、ユーザーの心理や意図を正確にくみ取っていくのもAIの得意分野だ。ユーザーの検索キーワードにその単語が含まれていなくても、本当に必要としている情報を、適切な検索結果として提供するシステムである。
さまざまな企業マーケティングにおいて、AIを活用すればどのようなことができるのか。 以下で、その事例を紹介する。
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AIができること/得意分野
AIマーケティングを行う上で、マーケターが知っておきたいAIの得意分野とその活用方法は以下である。
●分析と予測
AIは、収集したさまざまなデータを特徴ごとに分けたり、一定の法則で分類したりすることができる。例えば、ある特定の商品といっしょに買われている商品は何か、その商品を買っている顧客の情報(属性)やその他に購入している商品、また、買い替え時期のサイクル予測などを割り出すことも可能である。
また、AI分析は、SNSやソーシャルメディアで自社がどのように表現されているかなど、ブランドイメージの可視化にも欠かせない。「好意的な投稿」と「否定的な投稿」に分類し、全体的な評価や部分的なポジ・ネガ分析を割り出すことで、どの属性の顧客にどのような傾向があるのかを分析・予測。リアルタイムで見直し・改善を行って、新たな施策として打ち出すことも可能になるのだ。
従来はマーケターの経験則によって行われてきたマーケティング活動を、正確なデータをもとに最適なアクションを自動設計し、提案してくれるのがAIシステムである。
●推薦と最適化
AIによって、高い精度の予測を行ったとしても、アクションを起こさない限り、そのデータの価値は低いものとなってしまう。情報を予測し、推薦(レコメンデーション)するのもAIの重要な役割だ。収集した顧客の情報をもとに、「次に打つべき最適な施策」としてAIがマーケターに戦略を推薦し示唆する。マーケターはAIが正確なデータ処理をしている間に、本来行うべきだったクリエーティブな業務に取り組むことができるのだ。
マーケティング活動を行う際に重要な、「最適で最大の結果」を導くのもAIの得意分野といえるだろう。
例えば、顧客へメールを配信する場合、そのメールが開封されると思われる「タイミング」を従来のデータをもとに予測・解析。顧客一人一人に合わせたそれぞれの時間帯にメールを送信し、開封率を高めるといった「最適で最大の結果」を生み出す施策も行っている。
●認識
デジタルマーケティングの普及により、企業が得られるデータは膨大なものとなった。
それによりマーケターが「分析すべきデータ」は飛躍的に増え、AIを用いた情報処理は急務となっていくだろう。
例えば、SNSやソーシャルメディアコンテンツに、自社の顧客がどのような画像を投稿しているかを解析し、インサイトを分析するというマーケティングもAIで行うことができる。自社の「商品」や「ロゴ」がどのような場面に登場し、どのように思われているのかを知ることで、顧客の購買行動を読み取り、「リアルな生の声」を把握することができるのだ。
まとめ
限られた費用やリソースの中で、「最大の結果を出すこと」を目的とする企業マーケティング。マーケターは今後もできる限り、デジタルテクノロジーを活用して、顧客との接点を持つべきだろう。AIを用いて、顧客に「最適な施策とクリエーティブ」を打ち出すことがポイントだ。