SNS広告を出稿する企業が増えているが、実際にSNSを多く利用している若年層(Z世代とミレニアム世代)はそれらの広告にどのような意識を持っているのだろうか?
若年層マーケティングアーカイブメディア「SORENA(ソレナ)」(運営:株式会社Quarktokyo)は、若年層のWeb広告への意識や反応について調査した。
その結果、SNS広告のインプレッションが約50%前後しかないこと、SNSの種類によってユーザーの反応に違いがあることが明らかになった。
参照元:マーケティングリサーチ第8弾|若年層(Z世代とミレニアム世代)のSNS広告への意識とは|SNS広告のリアル
行われた調査の概要
調査に協力してもらったのはZ世代・ミレニアム世代に該当する15〜24歳の男女800人だ。対象となった代表的なSNSは以下の8種類だった。
・YouTube
・Twitter
・Facebook
・Instagram
・TikTok
・LINE
また、調査した項目は下記の通りだった。
・インプレッション…表示されていることは認識するが、きちんと見ていない
・視聴…画像や動画をしっかり見た
・エンゲージメント…いいね/コメント/シェアをした
・クリック…広告をクリックした
・コンバージョン…サイトやアプリストアを訪れた
・購入…商品・サービスを購入した
・見たことがない
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広告を認識している人は約半数のみ…
まず、SNS広告のインプレッションについて調査した結果が下のグラフの通りだ。
対象となった全SNSにおいて、インプレッションは約半数だった。つまり、残りの半数近い人々は、利用中のSNSに広告が表示されていても特に意識に上がらなかったということになる。
最初のインプレッションの段階で半数しか意識されていないという結果は意外に感じる人が多いのではないだろうか。ちなみにインプレッション率が最も高かったのはTwitterの54.4%だったが、ほとんど僅差だった。
項目ごとに行動割合が高いSNSに差。コンバージョン・購入ではInstagramがトップ。
調査項目によって、行動割合が高いSNSは異なっていた。その結果が下の通りだ。
SNSの特性によって行動割合が高い項目に違いが生じていることがわかる。
「視聴」についてはYouTube、TikTokが上位になった。動画メディアの広告ほど視聴されやすい傾向がある。「クリック」率はLINEだけが少ない傾向にあることがわかった。「コンバージョン」「購入」はともにInstagramがトップだった。
LINEについてはほとんどが最下位という結果であり、広告効果はあまり高くないことがわかる。チャットに使われることがほとんどのため、広告に興味が持たれにくいのかも知れない。
まとめ
それぞれのSNSには特性があり、誘発しやすい反応に違いがあることがうかがえる。また、SNSには商品・サービスとの相性や、ターゲット顧客との相性もあるだろう。このような各SNSの特徴を押さえた上で、最も効果的なものを選択し、広告出稿していくことが必要になりそうだ。