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テレワーク意識調査〜コロナ禍における働き方の変化について

2020.12.22
読了まで約 3

新型コロナウイルス感染症対策として、政府は企業に対しテレワークの導入を推進しています。コロナ禍で急速に普及したテレワークは、人々の意識や行動にどう影響したのでしょうか。

Googleは2020年7月初旬から中旬にかけてテレワーク の意識調査を実施し、約2,000人のテレワーク 経験者の回答を得ました。緊急事態宣言が解除された5月末から、各地で少しずつ感染が増え始めた7月までの約1ヶ月間で、テレワーク経験者の働き方に変化はあったのでしょうか。

この記事では、Googleが実施したテレワーク意識調査の結果から、コロナ禍における働き方の変化を紐解いていきます。

7月時点におけるテレワークの継続と今後の希望

Googleの調査によると、4月時点でテレワークをしていた人のうち、55.5%が7月時点でもテレワークを継続していたことがわかりました。さらに、そのうちの44.2%が今後もテレワークを続けたいと回答、テレワークをやめたいと答えた人はわずか4.2%でした。

出典:Google社 『テレワークかオフィス勤務の2択ではない:3000人に聞いた今・これからの働き方』

一方、4月時点ではテレワークをしていても、7月時点ですでにやめていた人の割合は44.5%でした。しかし、そのうちの20.1%がまたテレワークをしたいと回答、このままテレワークをしたくないと答えた10.7%を大幅に上回る結果となりました。7月時点でテレワークをやめていても、今後またテレワークに取り組みたいと考える人が多いようです。

さらに、7月時点でもテレワークを継続し、今後も続けていきたいと考える人は、現在の勤務状況に対する満足度が高いことがわかりました。テレワークを推進する会社の方針と、働き方に対する従業員の意向が合致しているからだと考えられます。

出典:Google社 『テレワークかオフィス勤務の2択ではない:3000人に聞いた今・これからの働き方』

Googleが4月に実施したテレワーク意識調査では、テレワークの継続を希望する人の割合は49% でした。しかし、7月の調査では64%が引き続き継続、もしくはまた取り組みたいと答えています。一度テレワークを経験した人は継続の意向が強く、テレワークに対し大きなメリットを感じていると推測できます。

希望する働き方はテレワークかオフィス勤務の2択ではない

テレワーク経験者に「働き方を選べるとしたら、どのような働き方をしたいか」と聞いた調査では、7月時点でテレワークをしていて今後も継続したい人のうち最多の35.7%が「週2〜3日程度」と回答しました。

また、テレワーク継続中ながらテレワークをやめたいと考えている人であっても、「毎日オフィス勤務したい」と答えた人は27.6%にとどまりました。毎日のオフィスワークを望んでいるわけではなく、テレワークの回数を少なくしたり、状況に応じてテレワークとオフィス勤務を使い分けたりしたいと考えているようです。

出典:Google社 『テレワークかオフィス勤務の2択ではない:3000人に聞いた今・これからの働き方』

Googleの調査により、テレワーク経験者が希望する働き方はテレワークかオフィス勤務かの2択ではないことがわかりました。毎日テレワークだと仕事に支障が出るが、かといって以前のようなオフィス勤務を毎日したいわけではないと考える人が多く、テレワークかオフィス勤務かの二者択一では決められないということです。

コロナ禍で急速に普及したテレワークは、あくまで働き方の選択肢のひとつです。テレワークをするかしないか、どのぐらいの頻度でテレワークをするかは、企業と個人双方で決められるようにすることが大切だとGoogleは考えています。

テレワークは人々の暮らしの意識も変化させている

テレワークで働き方の変化を経験した人は、暮らしの意識にも変化が生じています。特に7月時点でもテレワークを継続していた人はその傾向が強く、「家族やパートナーと過ごす時間の大切さを感じた」「自分の生活の在り方を見直したいと思うようになった」と回答しています。

また、「海や山など自然に近いところに住むのもいいかと思った」「もう少し広い家に住みたい、住み替えたいと思うようになった」など、住環境に関連する回答も目立ちました。ホテルやリゾート地といった休暇先でテレワークをする「ワーケーション」が広く浸透したのは、こうしたテレワーク経験者の意識の変化も影響していると考えられます。

出典:Google社 『テレワークかオフィス勤務の2択ではない:3000人に聞いた今・これからの働き方』

コロナ禍で人々の働き方や暮らしは大きく変化し、これまで足を運んでいた場所や選んでいた製品を見直すことになるでしょう。新しい暮らしや働き方を見つけようとする人々の動きは、今後のマーケティング施策を考える上で考慮すべき重要な変化であるとGoogleは結論づけています。

参考:Google社 『テレワークかオフィス勤務の2択ではない:3000人に聞いた今・これからの働き方』

まとめ

◆4月時点でテレワークをしていた人のうち、55.5%が7月時点でもテレワークを継続していた。さらに、そのうちの44.2%が今後もテレワークを続けたいと回答した。

◆一度テレワークを経験した人は継続の意向が強く、テレワークに対し大きなメリットを感じていると推測できる。

◆毎日テレワークだと仕事に支障が出るが、かといって以前のようなオフィス勤務を毎日したいわけではないと考える人が多く、テレワークかオフィス勤務かの二者択一では決められない。

◆テレワークで働き方の変化を経験した人は、暮らしの意識にも変化が生じている。新しい暮らしや働き方を見つけようとする人々の動きは、今後のマーケティング施策を考える上で考慮すべき重要な変化である。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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