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ホームページ制作や運用でやってはいけない31のことを解説!

2020.11.26
読了まで約 11

ホームページの担当を任され、これからホームページを作成することになり、不安に感じていませんか。また、ある程度、ホームページを作り込んでいるけれど、何か抜け漏れがないか気になっているという人もいるかもしれません。ホームページ制作の前に、気を付けるべきことをしっかりと認識した上で制作することで、企業ホームページとして信頼感のある優れたホームページとなります。

そこで今回は、ホームページ制作や運用においてやってはいけないことを、ホームページ制作の工程ごと、テーマごとに解説します。

ホームページ制作でやってはいけないこと~企画・設計

●目的・コンセプトがあいまい
ホームページ制作において、まず何よりも先に実施しなければならないのが、目的を明確することです。「何のためにホームページを作るのか」が明確でなければ、いざホームページを制作しはじめたときに、メニュー構成もデザインも決められないからです。

特に企業ホームページにおいて、目的の設定は非常に重要です。企業がホームページを制作する場合は、何かしら成果が求められるからです。例えば、「お問い合わせの獲得」「売上アップ」「企業認知度の向上」などがよくある企業ホームページの目的です。これら3つをとっても、どれが目的かによって、ホームページの設計が大きく変わってくることが想像できるでしょう。目的、さらに、もう少し踏み込んだ形で、具体的にコンセプトを決めておくことは重要です。

●ターゲットがあいまい
目的が決まったら、自ずとターゲットが決まってきます。例えば、目的が「お問い合わせの獲得」であれば、既存顧客や見込み顧客が主なターゲットとなるでしょう。目的が「売上アップ」の場合は、ターゲットは消費者や見込み顧客になるでしょう。

ホームページを閲覧・利用する人を明確にする工程で一般的にはペルソナやカスタマージャーニーが必要です。その人々に合った情報提供を適切に行うことができません。また、ターゲットが明確であるほうが、ホームページのコンテンツを作成する際に、「求めている情報」を想定できるので、企画・制作がしやすくなります。そのため、ターゲットは必ず明確にするのをおすすめします。

●リニューアルの場合に現状分析を行わない
ホームページをリニューアルするのであれば、現状のホームページの目的・目標に応じた課題を抽出する必要があります。。リニューアルにおける改善度を高めるためにも、まずは現状分析を徹底的に行うことをおすすめします。そうしなければ、同じ課題が生じる恐れもありますし、何よりリニューアルの目的があいまいになってしまいます。

●ホームページの成果を測る指標がない
目的を明確にしても、その目的を達成したと判断できる具体的な「数値」がなければ、成否を判断することができません。特にはじめは運用しながら改善していくことが多いため、指標となる数値を確認しながら実施するためにもアクセス解析が欠かせません。

企業ホームページの指標としては、問い合わせ数、資料請求数、購入申し込み数などの「コンバージョン(CV)数」や、「サイト全体のアクセス数(セッション数、ユニークユーザー(UU)数)」、コンバージョン数をサイト全体のアクセス数で割った「コンバージョン率」などが一般的です。

●サイトマップの階層を深くしすぎる
設計時には、ホームページのサイトマップを作成するのが一般的ですが、階層を深くしすぎないことが重要です。サイト構造は、3階層くらいまでが理想です。

具体的に説明します。トップぺージを1階層目とすれば、2階層目は会社案内やサービス紹介、お問い合わせなどの各トップページになります。また例えば会社案内のページの下には、会社概要、事業概要、アクセスなどの3階層目のページを作るでしょう。しかし、その3階層目の会社概要のページの下に、さらに沿革や社長あいさつなどの深い階層のページは、作らないほうがよいという意味です。なぜかといえば、ユーザーがトップページから求める情報にまでたどり着くのに3クリック以上要すると、離脱する可能性が高くなるからです。

ホームページ制作でやってはいけないこと~制作方法

●制作会社に丸投げすればいいと思っている
企業がホームページを制作する場合、自社でデザイナーやコーダーを雇って制作するか、制作会社に依頼するかの2択になるでしょう。簡易的なページを作る場合は、ホームページ作成ツールを利用して自社内で制作するケースもあります。

制作方法は、自社に合った方法を十分に吟味して決めるべきです。そうしなければ無駄な労力やコストをかけることになってしまうためです。一番避けたいのが、ホームページ作成の知識が皆無だからといって制作会社に丸投げしてしまうことです。丸投げの姿勢であれば、制作会社によっては、十分なヒアリングなしに制作を進めてしまうこともあり、意図したものとまったくイメージが異なるものが挙がってくることもあります。そうなれば再発注か、他の制作会社へ発注することになり、コストが無駄になってしまいます。

「ホームページのことはまったくわからない」という場合には、まずどのような規模のホームページを制作する必要があるのかを決め、それに基づいて、自社で行うのか、制作会社に依頼するのかを検討しましょう。その上で、制作会社に依頼するのなら、どの範囲まで依頼するのかを計画しましょう。自社のビジネスをよく知っているのは自社でしかありません。制作会社と一緒に作っていくスタンスをおすすめします。

●自社に合わない無料作成ツールを利用する
無料でホームページが簡単に作成できるツールは多くあり、商用利用もできるサービスもあります。しかし、広告が目立って表示される、デザインが簡素すぎて素人っぽさがあるようなホームページでは、企業の信頼や権威性を落とす結果になりかねません。ホームページ作成ツールを活用することは決してNGではありませんが、どのような見栄えになるのかを確認し、競合他社などのホームページの見栄えと比べて選択するのをおすすめします。

ホームページ制作でやってはいけないこと~制作前の準備

●自社に合わないレンタルサーバーを使う
ホームページ制作前には、独自ドメインの取得やレンタルサーバーの契約などは万全に行っておきたいものです。しかし、レンタルサーバーの選定を誤ってしまうと、ユーザビリティを大きく損なう可能性もあります。

例えば、無料レンタルサーバーを企業が利用すると、トラブルが発生したときにサポートを十分に得られないなど、保証が不十分であるというデメリットがあります。もしサーバーが落ちてしまいアクセスできない状況になった場合、ユーザーからの信頼を落としてしまいます。

有料であっても、サポート体制や安定度に欠ける、セキュリティが不安というサーバーは利用しないなど、自社に合ったレンタルサーバーを利用するようにしましょう。

●SSL化をしない
SSLとは、Secure Sockets Layerの略で、データを暗号化して送受信する仕組みです。SSL化がされていないホームページは、例えば、ネットショップなどでユーザーが決済の時にクレジットカード情報を入力して送信する場合に、暗号化されないままデータを送信するため、万が一盗み見された際にはクレジットカード情報が丸見えとなってしまい、個人情報流出、情報漏洩事故につながります。

また、SSL化(HTTPS)していないホームページやサイト、ページは安全な通信が確立されていない為、評価検索エンジンで評価しないとGoogleも公式にコメントを出しています。

最近では、ネットショップの購入ページだけでなく、ページ全体にSSL化する「常時SSL」が通常になってきていますので、企業イメージ向上の意味でも常時SSLがおすすめです。

●セキュリティ対策を怠る
先述のSSL化はもちろんのこと、その他のホームページのセキュリティ対策は徹底的に行いましょう。ホームページを制作するのにも関わらず、「セキュリティ対策って必要なんですか?」という状態では問題があります。情報漏洩のほか、悪質なハッキングによるホームページの改ざん、消去、ホームページダウンなど、悪意のあるサイバー攻撃を受ける最悪のケースを想定して、対策を講じておきましょう。

例えば、ブログやメディアを運営する場合は、WordPressというCMS(コンテンツマネジメントシステム)を利用することが多いですが、攻撃を受けやすいため、必ずセキュリティ対策用プラグインやパスワードを運営上で入れておくなどして十分警戒しましょう。

またその他のCMSやWebアプリケーションを利用している場合にも、脆弱性をチェックし、常に最新版に更新するなどして万全に対策を行っておきましょう。

●モバイル対応をしない
スマートフォン(スマホ)で満足に操作・閲覧できないホームページを作ると、ユーザビリティを損なうため、評価が下がってしまいます。またSEOにも悪影響を及ぼすため、モバイル対応は必須といえます。以前は「まずはPCサイトから作って、あとからモバイル対応をしよう」というスタンスでホームページを作るケースもよく見られましたが、このほどは、モバイル対応していないホームページ、つまり「モバイルフレンドリー」でないホームページは順位を下げる仕組みをGoogleが作ったため、もはやモバイル優先で制作すべき時代となっています。

ホームページ制作でやってはいけないこと~デザイン

●ただ「オシャレさ」だけを追求する
企業ホームページのクオリティを上げるために、デザインを凝ることは決して悪いことではありません。しかし、ユーザビリティやターゲットを無視して、ただ単にオシャレに仕上げよう、見栄えをよくしようというスタンスは避けるべきです。見栄えはいいけど使いづらいホームページという印象を与えないように注意しましょう。

ホーページの骨組みである構成をしっかりと検討しユーザビリティを確保しつつその上にデザインを乗せていくのが無難なアプローチです。

●Flash(フラッシュ)を使う
ひと昔前に、Flashを使ってホームページに動きをつけて見せる手法が流行しましたが、現在は避けるべきといわれています。なぜなら、このFlashをホームページ上で閲覧するためには「Adobe Flash Player」というプラグインが必要になるため、ユーザーによってはプラグインを入れていないケースがある上に、近年、このFlash playerの脆弱性が問題視されているためです。

ホームページに訪れたユーザーにAdobe Flash Playerのインストールを勧めることは、セキュリティ面でリスクを高めることになるため、企業としては行うことはできません。また、モバイル対応もされていないため、スマートフォンユーザーにとってFlashコンテンツは閲覧できません。

ブラウザによっては自動でFlashコンテンツを無効にしているものもありますし、提供側のAdobe社が2020年末をもって、Flashを終了すると正式に発表しました。Flashに替わる動的な表現は、HTML5がベース言語といわれています。

●文字の視認性が悪い
ホームページは、文字に限らず、デザイン全体の視認性を良くする必要がありますが、特に文字サイズが小さい、文字色が薄くて読みづらいといった状態だと、ユーザーはかなり閲覧しづらくなってしまいます。読みやすさを優先する中で文字が大きすぎたり逆に濃すぎたりするとかえってよくありません。ホームページに合ったフォントや最適なサイズを選択する必要があります。そうなれば、お問い合わせや購入などの、従来のホームページの目的も達成することはできません。ユーザーの立場に立って、はっきり文字が読めるかを確認しましょう。

●ユーザー動線が考慮されていない
ホームページ内で、ユーザーがスムーズに自分の目的の情報に到達することができる状態になっているか、よく確認しましょう。例えば、ユーザーがあるページを確認した後、お問い合わせをしたいという気持ちになったら、すぐにお問い合わせページにアクセスできる状態になっているでしょうか。わかりやすく、目立つ位置にお問い合わせページへのリンクがあるでしょうか。代表的な施策としてCTA(call to action)があります。日本語に訳すと「行動喚起」という意味でボタンやリンクの形で表現されることが多いです。例えば自社のサービスに近しい記事コンテンツを最後まで読んだ直下にホワイトペーパーや資料請求・商品購入のボタンを設置することでCVを促進します。上記のようにユーザー分析を深く実施し導線設計をすることで目標が達成しやすい環境を作り出せます。ユーザーがとる行動を想定し、それに合わせてわかりやすくスムーズに行動できるよう、ユーザー導線を整えましょう。

●フレームを使用する
フレームとは、一つのページの中で複数のページを同時に表示することのできる機能のことです。例えば、左右2つのフレームに分割し、左側にメニューを表示し、右側に本文などを表示させます。このとき左側メニューは固定になるので、ユーザーはメニューを切り替えるたびにメニューを見失うことなく右側のフレーム内にコンテンツが表示されることで、便利に利用できます。

しかし近年、このフレームは使用しないほうが良いといわれています。なぜなら、検索エンジンでメニューのないページがヒットしたときに、ユーザーを迷わせてしまうためです。先の例で言えば、右側のコンテンツのページが単独で検索エンジンにヒットしてしまうと、トップページや他のページにアクセスできなくなります。

現在では、メニューを固定したい場合にはCSSなどを利用する方法が一般的です。フレームの使用は避けましょう。

●メールフォームの入力必須項目が多すぎる
企業ホームページでは、お問い合わせや資料請求、何かの申し込みなどを受け付けるためにメールフォームを設置することがあります。そのようなとき、メールフォームの入力必須項目が多すぎると、途中で入力をやめてしまう人もいます。そうなれば、せっかくメールフォームから送信しようとしたユーザーのアクションを逸してしまいます。ホームページの作成目的にも関係することですが、入力の必須項目を最低限の項目に留めることをおすすめします。

ホームページ制作でやってはいけないこと~コンテンツ

●各権利を侵害するコンテンツを掲載する
掲載する画像や動画、文章などのコンテンツについては、著作権などの権利をしっかりと遵守する必要があります。ここでは考えられる権利の侵害となる例をご紹介します。十分注意して権利を侵害しないようにしましょう。

-著作権の侵害
・他サイトや書籍や雑誌などに掲載の画像・動画・文章の無断使用(引用の範囲を超えた使用)
・他サイトのキャプチャ画像の無断使用
・あくでも掲載元の企業の引用や転載、免責事項に則り対応することが必要です。

-肖像権の侵害
・街を歩く人々など、人物が写っている写真の無断掲載

-個人の権利の侵害
・個人に対する誹謗中傷や個人を特定できる情報の掲載など

-パブリシティ権の侵害
・有名人・著名人の氏名や肖像をホームページの集客のために利用する、販促を行うなど、顧客の吸引力の利用を目的とする場合

-薬機法(旧・薬事法)違反
・医薬品や化粧品などについて、名称、製造方法、効能、効果または性能について、虚偽または誇大な記事の掲載、あたかも医師などが保証したものと誤解されるおそれがある記事の掲載など
例.「この薬は頭痛に強力な効果があります」「この美容液を使用すればシワが消えます」

●容量が大きすぎる画像を使用する
容量の大きな画像は、ページの読み込み速度を落とすため、避けるべきです。読み込みまで時間がかかるページは離脱原因になり、検索エンジンの評価を落とす要因にもなるためです。現在、スマートフォンの普及により、多くのユーザーがスマートフォンでホームページを閲覧するため、スマートフォンであっても瞬時に表示されるホームページが理想です。

●信頼性の乏しい情報を引用・記載する
著作権を侵害していない、引用の範囲で情報を掲載していたとしても、元の情報に信頼性が薄い場合に、自社の信頼も損なわれてしまいます。虚偽の情報を掲載することにもなりかねませんので、十分に信頼のおけるソースの情報を引用・記載しましょう。

ホームページ制作でやってはいけないこと~公開

●公開直後にリンクチェックをしない
ホームページのリンク切れはユーザーの閲覧意欲を下げてしまいかねません。いくら優れた情報を掲載していても、リンク切れがあると「このホームページはきちんと管理されていない。だらしない会社だ」という印象を与えてしまいます。公開直後にはすべてのページがきちんとアップロードされているか、また、表示は崩れていないかなど、しっかりとチェックしましょう。

●すべてのデバイスで表示確認をしない
公開後のページチェックの際には、PC、スマートフォン、タブレットなど、あらゆるデバイスで表示確認をするのを忘れないようにしましょう。思わぬ表示崩れもあり得ます。特にスマートフォンの表示に不備があると、モバイルフレンドリーを重視するGoogleの評価を下げてしまいます。

●移転の場合、リダイレクトがきちんとかかっていない
ホームページをリニューアルする際に、ドメインが変更になった、もしくはホームページを別のドメインに移転するといった場合に、以前のホームページアドレスにアクセスした人が、スムーズに移転先の新しいホームページにアクセスできるように、自動で転送する「リダイレクト」をかけるのが一般的です。リダイレクトがかかっていない、設定したのに自動転送されないなどの状態ではユーザーを惑わせてしまいます。しっかりと確認し、誘導しましょう。

ホームページ制作でやってはいけないこと~運用

●更新しないまま放置する
ホームページ公開後、担当者が忙しい、変わったなどで更新しないまま放置されるケースはめずらしくありません。たとえ更新するコンテンツをもたない場合も、デメリットが発生します。例えば、検索順位が下がる、ユーザーからのイメージダウンにつながる、すでに新しく変わった情報が古いまま掲載されていると、ユーザーに誤った行動を促しかねないなどがあります。コーポレートサイトなどで会社情報に変更がない場合でも、ニュースの更新などを定期的に行い、きちんとホームページ及び、会社が稼働しているイメージをユーザーに植え付けましょう。リニューアルした後に更新頻度の高いページと低いページがあると思いますのでホームページの担当者が内容を把握しメリハリをつけた運用をしてくことが重要となります。

●お問い合わせ対応のフローが決まっていない
メールフォームから質問を募るなど、お問い合わせをホームページから受けている企業は多いです。そのお問い合わせ対応のフローをしっかり決めておかないと、例えばユーザーからクレームが入った場合に対応が遅れ、さらにユーザーを怒らせたり、対応が遅いことでイメージや評判を下げてしまったりする恐れもあります。お問い合わせの種別としては、ホームページ管理者だけで対応できるものと、各担当者に対応を仰ぐ必要のあるものとがあるのが一般的です。どの問い合わせは誰が対応するのか、というフローをしっかり決めておけば、対応もスムーズにいきます。

●ドメインやサーバーの期限切れで閲覧できなくなる
ドメインやサーバーを契約している場合に、契約更新の手続きを怠り、ある日突然、ホームページが表示されなくなってしまうというケースもゼロではありません。そういった最悪のケースを避けるためにも、管理担当の明確化、更新時期のアラートの設定などを行い、万全にしておきましょう。

ホームページ制作でやってはいけないこと~SEO

●作為的に被リンク数を上げる
SEOとは、Search Engine Optimizationの頭文字をとったもので、「検索エンジン最適化」のことを指します。Googleを中心とした検索エンジンの検索結果で、上位表示されるために、やってはいけないことの一つ目が、被リンク数を作為的に上げることです。

被リンクとは、自社のホームページが他のホームページからリンクされることです。Googleなどの検索エンジンにおいて、ホームページの評価は、被リンク数が多いほど高まるといわれています。

以前は、SEOを対策する業者に費用を支払って相手にリンクを貼ってもらう、お互いにリンクを張り合う「相互リンク」を行う、自社が第三者のホームページを装って“サクラ”サイトを量産し、ホームページへのリンクを多数掲載するといったことがよく行われていました。しかし現在ではそうした作為的な行為は、Googleからペナルティを受け、検索順位を下げる結果につながる可能性があります。目指すべきは、良質のコンテンツを用意し、自然に第三者からリンクを貼ってもらうことです。

●対策キーワードを詰め込みすぎる・隠し文字で入れる
検索キーワードをページに盛り込むのは定番のSEO対策ですが、数多く盛り込んで検索順位を上げようとする行為は逆にGoogleからの評価を下げるといわれています。

例えば、キーワードを盛り込むために意味として成り立たない文章を載せたり、目には見えないように、白地の背景に白文字でテキストをこっそり仕込んだりする行為はペナルティの対象となります。基本は良質なコンテンツを作りそのコンテンツに適性に対策キーワードを入れ込むことをお勧めします。

●アンカーテキストに不自然にキーワードを詰め込む
アンカーテキストは、リンク先のページがどのようなページかをわかりやすい言葉にして、設定するのが正解です。不必要なキーワードを詰め込んだり、リンク先のページのコンテンツとは無関係なアンカーテキストを作為的に設定する行為はスパムと見なされ、Googleに評価されません。これらの行為は絶対に避けましょう。

●フッターにリンクを大量に設置する
Googleは不自然なリンクを嫌います。フッター部分に大量のリンクを設置し、SEO効果を上げようとする行為も不自然とみなされるため、注意が必要です。あくまでユーザー目線で、適切なリンク数にてフッターを構成しましょう。

●同じコンテンツを自社ホームページ内で多用する
自社のコンテンツだからといって、多用すると重複コンテンツ、ないしはコピーコンテンツとみなされ、Googleに評価を下げてしまいます。例えばトップページに掲載している商品説明のコンテンツを丸ごと、そのまま商品説明だけのページに掲載するといったことです。このようなことをすると、重複コンテンツとみなされてしまい、トップページと商品紹介ページどちらか1ページしか検索上位に表示されない恐れがあります。この場合、商品紹介ページにおいてはトップページで記載した情報の詳細説明をするなどして、コンテンツが重複しないようにすると良いでしょう。

まとめ

◆ホームページ制作でやってはいけない「企画・設計」については、目的・コンセプトやターゲットがあいまい、リニューアルの場合に現状分析を行わない、ホームページ制作の成果を測る指標がない、サイトマップの階層を深くしすぎることがある。

◆ホームページ制作でやってはいけない「制作方法」については、制作会社に丸投げすればいいと思っている、自社に合わない無料作成ツールを利用することがある。

◆ホームページ制作でやってはいけない「制作前の準備」については、自社に合わないレンタルサーバーを使う、SSL化をしない、セキュリティ対策を怠る、モバイル対応をしないことがある。

◆ホームページ制作でやってはいけない「デザイン」については、ただ「オシャレさ」だけを追求する、Flash(フラッシュ)を使う、文字の視認性が悪い、ユーザー動線が考慮されていない、フレームを使用する、メールフォームの入力必須項目が多すぎることがある。

◆ホームページ制作でやってはいけない「コンテンツ」については、各権利を侵害するコンテンツを掲載する、容量が大きすぎる画像を使用する、信頼性の乏しい情報を引用・記載することがある。

◆ホームページ制作でやってはいけない「公開」については、公開直後にリンクチェックをしない、すべてのデバイスで表示確認をしない、移転の場合、リダイレクトがきちんとかかっていないことがある。

◆ホームページ制作でやってはいけない「運用」については、更新しないまま放置する、お問い合わせ対応のフローが決まっていない、ドメインやサーバーの期限切れで閲覧できなくなることがある。

◆ホームページ制作でやってはいけない「SEO」については、作為的に被リンク数を上げる、対策キーワードを詰め込みすぎる・隠し文字で入れる、アンカーテキストに不自然にキーワードを詰め込む、フッターにリンクを大量に設置する、同じコンテンツを自社ホームページ内で多用することがある。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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