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Googleショッピング広告〜事例と活用のポイントについてご紹介

2020.11.20
読了まで約 3

オンラインを利用して商品を購入するユーザーが増える中、Googleショッピング広告の利用が拡大しています。Googleショッピング広告とは、ユーザーが探している商品の検索結果ページに、ECサイトや実店舗の商品を掲載できる検索連動型広告です。商品名や写真、価格などの商品情報から購入を判断できるため、購入見込みのあるユーザーに向けたアプローチが可能です。

この記事では、Googleショッピング広告の概要や事例、活用のポイントをご紹介します。

Googleショッピング広告とは

Googleショッピング広告とは、検索エンジンの検索結果に掲載される検索連動型広告であり、ユーザーが検索したキーワードの商品名や写真、価格などのさまざまな商品情報が表示されます。

たとえば、「加湿器」と検索した場合、ECサイトや実店舗で在庫のある加湿器の情報が検索結果の最上部に並びます。テキストだけでなく写真も表示されるためユーザーの目にとまりやすく、ECサイトや実店舗の集客やコンバージョン、購入の増加が期待できます。

●Googleショッピング広告のメリット
Googleショッピング広告には、購入見込みの高いユーザーに訴求できるメリットがあります。

商品を検索したユーザーは、最上部に表示されるGoogleショッピング広告にて商品名や写真、価格、特徴、店舗名などの商品情報を得られます。広告をクリックする前にさまざまな情報を閲覧できるため、ユーザーはサイトにアクセスしなくても購入の検討が可能です。また、商品によっては一度の検索で複数の商品広告が横並びで表示されることから、ユーザーにとっても比較検討しやすいメリットがあります。

Googleショッピング広告から流入するユーザーは、商品情報を見た上でサイトにアクセスしているため、購入見込みの高いユーザーといえるでしょう。購入の可能性が高い質のよいクリックを促進することで、コンバージョン率アップが期待できます。

Googleショッピング広告の活用事例

Googleショッピング広告の活用事例として、「楽天市場」と「トイザらス」の事例をご紹介します。

●楽天市場の活用事例
楽天株式会社が運営する「楽天市場」は、数億点もの商品を掲載する日本最大級のマーケットプレイスです。楽天市場は、Googleによって提案された「Word Mix Modeling (WMM )」という機械学習ツールにより、クリックやコンバージョンに寄与したキーワードを分析しました。

楽天市場の場合、コンバージョンにつながったキーワードはすでにショッピング広告の商品タイトルに含まれていたため、キーワードの順番を入れ替える(先頭に配置する)施策を行いました。その結果、施策前と比べインプレッションは194%増、クリック数は132%増、コンバージョン数は196%増と、大きな効果が実証されました。

●トイザらスの活用事例
世界中のおもちゃやベビー用品を扱う「トイザらス」は、実店舗とオンラインストアを運営しています。楽天市場の事例と同様に、機械学習ツール「WMM」によってクリックやコンバージョンに寄与したキーワードを選定しました。

トイザらスの場合、インプレッションを増加させるにはキーワードを新規で追加する必要があると分析できたため、WMMで選定された「女の子」「男の子」「お誕生日プレゼント」などの5つのキーワードをタイトルに追加しました。その結果、施策前と比べインプレッションは81%増、クリック数は151%増、コンバージョン数は182%増と、大きな効果が実証されました。

参考:Google社 『コンバージョンを最大化させる「単語」を見つけよう──楽天市場、au PAY マーケット、トイザらスに見る Google ショッピング広告の最適化』

Googleショッピング広告を活用するポイント

Googleショッピング広告を活用するポイントは、よく検索されるキーワードをショッピング広告のタイトルに盛り込むことです。Googleは商品名やカテゴリー、型番などさまざまな情報を読み取りますが、最も重要視されるのが商品のタイトルです。

タイトルに置くキーワードの配置も重要であり、検索されやすいキーワードは先頭に配置します。なぜなら、検索結果ページに表示されるショッピング広告のタイトルは、先頭から数文字しか表示されないからです。ユーザーがひと目見て商品を認識できるよう、重要なキーワードは先頭に置きましょう。

楽天市場やトイザらスの活用事例でも、タイトルの入れ替えやキーワードの追加で既存のタイトルを変更したことで、クリック数やコンバージョン数の増加といった効果が実証されています。商品タイトルの見直しは、Googleショッピング広告の効果を最大化する施策として有効といえるでしょう。

まとめ

◆Googleショッピング広告とは、ユーザーが探している商品の検索結果ページに、ECサイトや実店舗の商品を掲載できる検索連動型広告である。

◆Googleショッピング広告には、購入見込みの高いユーザーに訴求できるメリットがある。購入の可能性が高い質のよいクリックを促進することで、コンバージョン率アップが期待できる。

◆Googleショッピング広告を活用するポイントは、よく検索されるキーワードをショッピング広告のタイトルに盛り込むことである。楽天市場やトイザらスでは、タイトルの入れ替えやキーワードの追加によって、クリック数やコンバージョン数の増加といった効果が実証されている。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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