ウィズコロナの時代に入り、多くの企業がこれまでにないスピードで自社の改革を進めているだろう。変化の波に対応するため、各社が生き残りをかけた競争ともいえるマーケティング戦略を打ち出し、経営の立て直しを図っているはずである。先行き不透明な状態が続く経済状況で、企業を成長させていくにはどのような取り組みが必要なのか。
デジタルマーケティングで顧客ニーズを察知することはもちろん、この時代だからこそできる改革がまだあるはずである。コロナ不況の長期化に備え、企業がいますぐ取り組むべき施策を分析した。
参照元:コロナショックに打ち克つデジタルマーケティングの打ち手とは
必要のない業務を整理し見直す
出典元:コロナショックに打ち克つデジタルマーケティングの打ち手とは
企業のデジタルマーケティングにおいて重要なポイントは「いますぐ取り組む課題」「3カ月後までに取り組む課題」「1年後までに取り組む課題」の3つを整理し、効率よくそれぞれの業務を進めることにある。3つが混在することで目標を見いだしにくく、最適なマーケティング効果が得られない場合があるからだ。また、それぞれの課題を定期的に見直すことで、成果をデータ化しやすくもなるだろう。
必要のない業務を断捨離し、CV効果の少ない広告費用などの見直しも必要だ。ざっくり言うなら「認知効果が見込めない」または「売り上げにつながらない広告」は費用を削減する、もしくは大幅な改修に取り組む。
例えば、広告費用を抑えた施策の一つに、検索結果の受け皿となる「入り口ページ」の改善が挙げられるだろう。ランディングページの構築にかかる費用は小さいが、新しく作り直すだけでCVRが2倍近くになることもあるのだ。
また、余裕があれば集客を増やすためにSEO記事にも投資しておきたい。即効性は見込めないものの、半永久的な集客が望める記事を継続してストックしていくことで、1年もすると月間CV数に驚くほどの開きが出るだろう。コロナ禍で企業が成長を続けていくためには、費用を大幅に削減しながら「自社媒体を育てていく」取り組みが必要だ。
「価値のあるコンテンツ」を目指しているか
出典元:コロナショックに打ち克つデジタルマーケティングの打ち手とは
コロナショックが影響し、売り上げが伸びた企業と落ちた企業の差は、それぞれが扱っている「商品」にあるといっていいだろう。家の中で過ごすことが多かった時期にはニーズに沿った「イエナカ商品」が好調となるからだ。
売り上げの変動が激しいECビジネスの場合は、リピーターを増やすことが最も先決となる。デジタルマーケティングを徹底活用し、自社のサイトをいまこの時期に最適なものへ改善しておくことが重要だ。マーケターの業務見直しは必須だろう。
「データをこねくり回した分析」「サイトデザインをほんの少し変えてみる」など、顧客不在の「自己満足」なウェブサイトにはなっていないだろうか。
デジタルマーケティングは時として小手先だけの施策になりがちだが、集客の拡大においても、リード獲得においても、重要なのは「コンテンツの魅力」なのである。
忘れがちだったコンテンツの価値/まとめ
コロナ禍において、これまで当たり前だった会議が減り、移動する時間が減り、接客も減り、 働き方そのものに大きな変化があった企業も多いだろう。各社がこれまでに減少した売り上げを取り戻すべく、成果を上げるために多くのデータを取り入れ、対策に注力している。 しかし、すぐにでも取り組める、効果的で効率的な施策は忘れがちだ。
激化する企業間競争に生き残るために、いますべきこととは、自社のコンテンツを「資産化」することだろう。デジタルマーケティングの本質ともいえる「いかにコンテンツの価値を高めていくか」ということを忘れずにいたいものである。