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コロナ以後にますます重要度が高まるデジタルマーケティング。人材育成の課題とは(株式会社シンクロ・Agenda note調査)

2020.11.6
読了まで約 3

新型コロナウイルスの感染拡大により、生活者の多くはこれまで以上にインターネットを利用するようになった。そのためデジタルマーケティングは以前にも増して重要になっていると考えられる。

このような状況で、自社のデジタルマーケティングを強化したいと考える企業は多いだろう。その際に重要となるのが人材育成だ。

株式会社シンクロとAgenda note(株式会社ナノベーションが運営)は共同し、経営者・マーケティング責任者・マネージャーに対し、マーケティング人材育成などについてのアンケート調査を実施した。

参照元:【プレスリリース】重要度が高まるアフターコロナのデジタルマーケティング。9割の組織がもつマーケター育成の課題とは?~マーケティング教育についてのアンケート結果まとめ~

「デジタルマーケティングについて理解を深める重要性」が認識されていた

新型コロナウイルスの感染拡大が始まってから、マーケティング・デジタルマーケティングに対する認識はどのように変化したのだろうか。

「マーケティング部門の役割が拡大しているか」「マーケティング部門だけでなく社内全体のデジタルマーケティング理解の必要性が高まっているか」という質問への回答結果が下のグラフだ。

参照元:【プレスリリース】重要度が高まるアフターコロナのデジタルマーケティング。9割の組織がもつマーケター育成の課題とは?~マーケティング教育についてのアンケート結果まとめ~

マーケティング部門の役割の拡大については、「あてはまる」(30.7%)と「ややあてはまる」(42.6%)を合計すると73.3%となる。ほとんどの経営者・マーケティング責任者・マネージャーは、マーケティング部門の役割の拡大を実感しているようだ。

全社的なデジタルマーケティングへの理解必要性の高まりについては、「あてはまる」が29.7%、「ややあてはまる」が35.6%であり、合計65.3%となっている。

マーケティング部門の役割拡大についても、全社的なデジタルマーケティングへの理解必要性の高まりについても、「あてはまる」と感じている回答が多かった。

関連記事:マーケティングとは?基礎から重要ポイントまで初心者にも分かりやすく解説

マーケティングに携わる人材の不足と、それをもたらしている3つの問題

マーケティング・デジタルマーケティングが重要であるという認識は広まっているように見えるが、実際にマーケティング施策を動かしていくためには人材が必要不可欠だ。

現状、マーケティングに携わる人材は十分にいるのだろうか。「現場マーケター人材が足りているか」に対する回答が下のグラフだ。

参照元:【プレスリリース】重要度が高まるアフターコロナのデジタルマーケティング。9割の組織がもつマーケター育成の課題とは?~マーケティング教育についてのアンケート結果まとめ~

「足りていない」が51.4%と半数を超えており、「やや足りていない」の26.7%と合わせると78.1%にもなる。このような人材不足は何に起因するのだろうか。

これについては以下の3点が挙げられている。

・マーケティング教育を担える人材の不足
・社内でマーケティング研修の実施が困難
・マーケティング人材のスキルセットが明文化されていない

「マーケティング教育を担える人材が足りているか」「研修が整備されているか」に対する回答結果が下のグラフにまとめられている。

参照元:【プレスリリース】重要度が高まるアフターコロナのデジタルマーケティング。9割の組織がもつマーケター育成の課題とは?~マーケティング教育についてのアンケート結果まとめ~

マーケティング教育を担える人材については「足りていない」が71.2%、「やや足りていない」が18.8%であり、合計90%に達している。

研修については、「外部講座・イベント参加支援」以外の全てで「整備されていない」「やや整備されていない」の合計が7割を超えている。自社内でマーケティング教育の研修を実施することが困難なことも、マーケティング人材不足の原因になっていると言えそうだ。

3つ目としては、人材育成に必要な人事評価の面での課題が挙げられた。

「人材要件の明文化ができているか」「各社員のスキルの可視化ができているか」という質問への回答結果が下のグラフだ。

参照元:【プレスリリース】重要度が高まるアフターコロナのデジタルマーケティング。9割の組織がもつマーケター育成の課題とは?~マーケティング教育についてのアンケート結果まとめ~

「人材要件の明文化」も「各社員のスキルの可視化」もともに、「できていない」「ややできていない」の合計が8割を超えてしまっていた。

マーケティングに携わる人材を育成しようとしても、そもそもどのようなスキルが必要なのか明確になっていなかったのだ。まずは「スキルセットの明文化」が急務だとされる。

マーケティングの基礎理解は今後の全ビジネスパーソンのベーススキル

最後に、「事業を担う全社員がマーケティングの基礎を理解している方がよいか」という質問への回答を見てみたい。

参照元:【プレスリリース】重要度が高まるアフターコロナのデジタルマーケティング。9割の組織がもつマーケター育成の課題とは?~マーケティング教育についてのアンケート結果まとめ~

「あてはまる」(47.5%)と「ややあてはまる」(37.6%)の合計は85.1%だ。マーケティングの基礎を理解することは今後、全ビジネスパーソンのベーススキルとして求められていくのかもしれない。

参照元:https://thinqlo.co.jp/5138

 

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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