参照元:2020年上半期テレビCM動向まとめ~放送回数・時間ともに、前年比大幅減少。 生活様式や余暇の楽しみ方に変化が見られた半年間~
新型コロナウイルスの感染拡大により、企業が打ち出すテレビCMの放送回数や時間にも影響が出ている。2020年上半期テレビCMでは、4月~9月のすべての月で放送回数・時間ともに前年同期を大幅に下回った。著しく減少した5月~6月、7月以降の回復も含め、コロナ禍で変化するテレビCMの動向を考察する。
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テレビCMの放送回数が増加したカテゴリは?
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2020年上半期におけるテレビCM放送回数増加カテゴリは、1位「映像」(前年比178.6%)、2位「パソコン」(前年比151.9%)、3位「テレビ」(前年比139.9%)という結果になった。
1位の「映像」は、DVDの作品紹介など。消費者に「家で楽しめる娯楽」を提供する企業のCMが大幅に増加した。
2位の「パソコン」は、テレワークやリモートワークの増加に伴い、出社と在宅を両立するハイブリッド型勤務に対応する「軽量ノートパソコン」などを提案。
3位の「テレビ」は、有料専門チャンネル(WOWOW等)や感染対策のメッセージCM、テレビ局の地域密着型企画CMなどが多く放送された。新型コロナウイルスの影響で企業CMが大幅に減少したため、補填としてこれらのCM提供が増加したとみられる。
CM大幅増加のフードデリバリーサービス/新たな生活スタイルの代表格に注目
●ウーバーイーツのCM放送回数
●出前館のCM放送回数
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CM放送回数が増加したカテゴリで注目すべきは、4位の「その他」に含まれているフードデリバリーサービスだろう。
ウーバーイーツは前年の491回より1374%増の6747回。出前館は、前年231回のところ、3249%増の7608回と、放送回数が大幅に増えた。
テレビCMの放送回数が減少したカテゴリは?
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放送回数が増加したCMの一方で、減少した業種も目立つ。
放送回数減少カテゴリの1位は「電車・航空」(前年比23.6.%)、2位は「観光・アミューズメント」(前年比34.3%)。3位に「カメラ・プリンタ」(前年比38.8%)と続き、4位は「映画」(前年比44.7%)、5位に「イベント」(前年比47.1%)となった。
緊急事態宣で外出自粛の影響を受けた業種のCMが大きく減少しているのがわかる。放送回数は5月~6月にかけての減少が著しかったものの、7月以降回復の兆しもみられるようだ。
2020年上半期テレビCM動向、変化の半年間/まとめ
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2020年上半期は、大きく変化した生活様式・ライフスタイルをサポートするテレビCMが増加した。消費者に新たな娯楽や生活に密接するサービスを提供するCMが増加傾向にあるといえる。今後の社会動向によって、さらに変化していくであろうCMに注目が集まっている。
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