ファストマーケティングは「ウェビナー視聴に関する実態調査」の結果を2020年9月19日に発表した。調査期間は2020年9月14日~9月15日。2020年に入ってからウェビナーに参加したことがあると回答した20代~50代の会社員 351人から回答を得た。
この調査により、ウェビナー視聴に関する参加者の目的と実態が明らかになった。
参照元:約7割が“ウェビナー疲れ” ? ウェビナー視聴に関する実態調査
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ウェビナーの参加目的は情報収集。製品やサービスの検討は2割
事前調査でウェビナーに参加経験のある回答者へウェビナーの参加目的を尋ねたところ「業務に役立つテクニックや技術を学ぶ」が37.9%と最多。次に、「業界や世の中のトレンドを知る」が35.9%、「製品やサービスの情報収集」が35.0%と続いた。業界のトレンドといった広範囲なものから、業務に役立つテクニックや製品・サービスなど部分的な範囲での情報収集が並んだ。「製品やサービスの導入を検討する」は22.2%であった。
参照元:約7割が“ウェビナー疲れ” ? ウェビナー視聴に関する実態調査
次に、ウェビナー参加の月間平均回数を尋ねたところ、「1~2回」が63.2%で最多。「3~4回」が25.1%、「5~6回」が7.7%、「7回以上」が4.0%であった。
参照元:約7割が“ウェビナー疲れ” ? ウェビナー視聴に関する実態調査
ウェビナーに関する情報の増加を7割以上が実感
続いて、直近3か月で、ウェビナー開催に関する情報が増えたと感じたか尋ねた。「感じる」の38.5%と「やや感じる」の35.6%をあわせて、74.0%が増えたと感じていることが分かった。
参照元:約7割が“ウェビナー疲れ” ? ウェビナー視聴に関する実態調査
ウェビナーはリアルのセミナーに比べ、リソース的にも金額的にも、開催コストが安価であるため、より多くの回数を実施することができる。参加者側にとってもウェビナーの開催が増えたと実感する回答結果となった。
参考:https://www.profuture.co.jp/mk/column/10765
ウェビナー選び、7割が疲れを感じる
最後に、ウェビナー開催に関する情報が多すぎて、選ぶのが疲れると感じたことがあるか尋ねた。「よくある」の23.9%と「ときどきある」の46.6%をあわせて、70.4%がウェビナー選びに疲れを感じたことがあると分かった。
参照元:約7割が“ウェビナー疲れ” ? ウェビナー視聴に関する実態調査
ウェビナーは参加者の移動が不要となり地理的な参加障壁が下がったことで、容易に参加できるようになった。しかし、容易になった分、セミナーからの離脱も容易になったことを意味する。
今後、多くのウェビナーから選ばれ参加してもらうためには、参加者に共感と発見が得られる、より充実したコンテンツを提供することが必要だ。具体的には、参加者それぞれの立場や環境に合わせ、同じメッセージであっても少しずつ表現を変えるなど、ターゲットを細かくセグメントし、ターゲット像を明確にしてからコンテンツ(メッセージの伝え方)を作る。また、どんな人にむけた、どのようなメッセージなのかを明確にしてから集客を行うといった工夫をすることだ。
参考:https://www.profuture.co.jp/mk/column/10765
今回の調査によりウェビナーの開催が多くなり、参加者は自分が参加するウェビナー選びに疲れを感じていることが分かった。多くのウェビナーのなかで、細かなターゲットを設定し、共感と発見を得られる有益なコンテンツを提供できるか、それが他社のウェビナーとの差別化になるだろう。