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有料でホームページを制作するCMSを活用する企業側の狙い

2020.9.16
読了まで約 3

ホームページを制作する際のCMSといえばWordPressを思い浮かべる人は多いでしょう。シェアも断トツで高いCMSです。基本的にWordPressは無料で、法人・個人問わず利用されています。しかし法人としてホームページを制作する際の事前調査で、商用としてMovable TypeやBlue Monkeyといった有料CMSがあることに気付いた方も多いのではないでしょうか。

企業ホームページを制作するには有料CMSが良いのかどうか、また、実際に有料CMSを利用している企業はどのような狙いがあるのかを知りたいと思っていませんか。今回はその疑問を解消するための情報をお届けします。

有料CMSの特徴と無料CMSとの違い

CMSとは、コンテンツ・マネジメント・システムの略で、ホームページの言語であるHTMLCSSなどの知識がなくともホームページを更新できるシステムを指します。ブラウザを通じてインターネット上から簡単に投稿、更新、修正、削除が行えるため、インターネットにつながるPCならどこからでも作業ができるので、複数人でホームページを管理することが可能です。その利便性や管理のしやすさから導入する企業は多くあります。

そのCMSには無料と有料がありますが、企業ホームページを制作するにはどちらがよいのでしょうか。まずは有料CMSとはどのようなものなのかを知り、無料CMSとの違いを押さえておきましょう。

●有料CMSの特徴
Movable Type、ShareWith、Blue Monkeyなど、有名な有料CMSは複数存在します。それらはどのような特徴を持っているのでしょうか。

例えば、シックス・アパート株式会社のMovable Typeは、商用パッケージ型CMSとしての国内導入シェアトップのCMSです。高いセキュリティと大規模なエンタープライズ向けのソリューションが用意されており、大企業や、官公庁、大学などまで幅広く、国内では5万サイト以上に利用されています。その導入方法は複数あり、オンプレミス環境にインストールして利用するソフトウェア版、法人に最適な上位版、クラウド環境にインストール済みの Movable Typeを利用できるマネージドサービスのクラウド版、Amazon.comにより提供されているクラウドコンピューティングサービス「AWS(Amazon Web Services)」でスムーズに環境を作成できるAMI(Amazon Machine Image)版など企業の状況に合わせて選ぶことができるのも特徴です。

ShareWithは野村インベスター・リレーションズ株式会社によるCMSで、企業サイトに必要なものをワンパッケージで提供する定額制のクラウドサービスです。導入企業は150社以上で、投稿・更新ができるだけでなく、高いセキュリティやサポートが付いてきます。

Blue Monkeyは法人向けCMSで、特に中小企業での利用シーンを前提に開発されており、使いなれたオフィス系ソフトのように、誰でも簡単にホームページの構築や更新をすることができるのが特徴です。また導入実績は1,600社以上で、高いセキュリティと開発・運用・サポート・保守が万全であると謳われています。

●無料CMSとの違い
一方、無料のCMSには、例えばWordPressがあります。WordPressには有料プランもありますが、基本は無料です。世界で圧倒的なシェアを誇り、制作会社のプロ向けに作られているため、無料であっても法人が十分、活用可能です。自由度が高く、好きなようにカスタマイズできるのが魅力です。

一方で、自由度が高すぎるというデメリットがあり、先述の他の有料CMSと比べ、サーバーへの設置や管理、カスタマイズなどすべて自分自身で行わなければならないという点があります。

サーバー・ドメインの手配も、誰かが行ってくれることはありませんし、サポートもありません。セキュリティ対策は基本的になされていますが、一般的に、自らセキュリティ強化対策を実施すべきといわれています。

その点、有料CMSは、希望に応じてサーバー・ドメインの手配、セキュリティや保守、サポートなどが充実しているというのが、無料CMSと比べた大きな違いといえます。

関連記事:CMSとは?利用目的やメリットデメリット・基本機能を初心者向けに分かりやすく解説

企業が有料CMSを使用してホームページを制作する狙い

では、有料CMSを企業が実際に使用して企業ホームページを制作している企業は、どのような狙いで使用しているのでしょうか。主なものを取り上げます。

●セキュリティ面を万全にしておくため
有料CMSは、法人向けに開発されているケースが多いこともあり、セキュリティ面に十分配慮されて開発されていることが多いです。情報漏洩やサイバー攻撃などを防ぐためにも、セキュリティ面で安心の有料CMSを導入することで、万が一のときに備えてホームページのセキュリティを万全にしておきたいという狙いがあります。

●時間的・人員的にコスト削減になるため
有料のCMSはサーバーやドメインの準備やCMSの構築・保守作業を代行してくれることもあります。そのため、知識や技術が不要なことが多く、作業の手間も省かれます。結果的に時間的、人員的にコスト削減になります。

●サポートを利用すれば作業がストップしづらいため
無料CMS導入後、よくあるのが構築中に不明点が生じ、自分自身で調べながら行うため、時間がかかって放置してしまったり、わからずじまいでお手上げになってしまったりするケースです。サポートの充実している有料CMSなら不明点が出次第、サポート担当に質問して解決していけるので、ホームページ構築・運用もサクサク進みます。

まとめ

◆CMSには無料と有料があり、企業ホームページ制作・運用にはどちらも利用されている。

◆有料CMSは無料CMSと比べて法人向けに開発・提供されていることが多く、導入・運用の手間やセキュリティ、サポート面などに違いがある。

◆企業が有料CMSを使用してホームページを制作する狙いとしては、セキュリティ面を万全にしておくため、サーバー・ドメイン準備や構築・保守代行により手間の削減や時間的・人員的なコスト削減が見込めるため、サポートを利用すれば作業がストップしづらいなどがある。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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