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新型コロナによってデジタルマーケティングはどのように変化するか?

2020.6.5
読了まで約 3

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、人との接触を最小限に抑えるべく、テレワークや在宅勤務、時差出勤、イベントの自粛などが続いています。
私たちの生活はコロナ前とコロナ後で一変し、これまでの生活を見直す必要性が出てきました。
こうした情勢のなか、インターネットを通じてマーケティング活動を行う「デジタルマーケティング」にもさまざまな影響が出ています。
今後、デジタルマーケティングはどのように変化していくのでしょうか。

この記事では、デジタルマーケティングの概要をご説明するとともに、新型コロナウイルスによってデジタルマーケティングはどう変化するのか解説していきます。

デジタルマーケティングとは

デジタルマーケティングとは、オンライン上で行うあらゆるマーケティング活動の総称です。
ただし、「デジタル」とはいっても単なるインターネット広告やCMではありません。
デジタルマーケティングは、ユーザーの行動履歴や購買データなど、オンライン上のさまざまなデータを集めて分析し、それに適したマーケティングを行っていく手法をいいます。

新型コロナウイルスの蔓延により、消費者は外出を控え自宅で過ごす時間が長くなりました。
こうした状況のなか、消費者がデジタルメディアに触れる機会は多くなっています。
しかし、コロナ前とコロナ後とでは、消費者層が変化することが予想されます。
在宅の時間が長くなりメディアに触れる機会が増えたことで、これまではアプローチの対象ではなかった層がターゲットとなる可能性もあるのです。
コロナ後のデジタルマーケティングは、消費者層の変化に合わせてマーケティングの行動計画を変えていかなければならないでしょう。

関連記事:マーケティングとは?基礎から重要ポイントまで初心者にも分かりやすく解説

新型コロナによるデジタルマーケティングの変化


新型コロナウイルスによってさまざまなサービスのオンライン化が加速したことで、これまでのターゲットとは異なる顧客を獲得できる可能性も出てきました。
一方で、これまでの行動計画では効果的だったマーケティングプランでは成果があげられなくなる可能性もあります。

デジタルマーケティングでは、ターゲットに対していかに効果的にアプローチしていくかが重要です。
よって、ターゲットの行動が変わった場合はマーケティング手法も変えていかなければなりません。
今後のデジタルマーケティングにおいては、変化した顧客層に対応するマーケティングを行っていくことが重要です。

また、一般的に経済効果が不透明な時期というのは広告出稿が抑えられる傾向があります。
この度の新型コロナウイルスの場合も同様に、世界中で広告出稿量が減少しており、日本も例外ではありません。
マーケティングのターゲットや戦略だけではなく、予算を含めたこれまでの行動計画を大幅に見直す必要が出てきます。
一方で、営業活動につながる見込みのある施策、費用対効果に見合う施策には投資を検討するべきでしょう。

さらに、これまでデジタルマーケティングを行っていなかった企業も、デジタル分野に参戦する可能性は大いにあります。
そのなかで成果をあげていくには、消費者の行動を分析し効果的なマーケティングを行っていくだけではなく、信頼性の高いメディアに広告出稿することも大切です。
新型コロナウイルスによってさまざまな情報が錯綜するなか、消費者は信憑性のある情報を求めています。
デジタルマーケティングにおいては、広告出稿するプラットフォームの吟味や選別をより一層重視していかなければならないでしょう。

 

デジタルマーケティングの変化にどう立ち向かうか


世界中の雇用や経済に多大な影響が出ている危機的な状況において、商品やサービスを売ることに特化するのは得策とはいえません。
それよりも、顧客が必要とするサポートを提供し、消費者目線のマーケティングを行っていくことが大切です。

新型コロナウイルスによって生じたデジタルマーケティングの変化に対応するには、マーケティング活動のために作成されたさまざまなコンテンツを再調整していく必要があります。
コロナが収束しつつある今、これまではなかなか手が回らず更新が疎かになっていたコンテンツを見直し、再構築していく絶好の機会ともいえるのです。

また、新型コロナウイルスの影響で変化した消費行動を的確に捉え、消費者が興味・関心を持つジャンルや求める情報に適したマーケティングを展開していくことも大切です。
たとえば、現在は外出の機会や頻度が減っているため、消費者を外に向かわせる動きは抑えるべきでしょう。外の店舗よりも、オンライン上で商品やサービスを売買するEC分野に力を入れるのが得策といえます。
さらに、企業が在宅化を推進するなかで、いかにしてデジタルコミュニケーションの機会を創出するか考えていかなければなりません。

とはいえ、まだまだ新型コロナウイルスの影響が続くと予想されるなかで、広告費を大幅に増額し、新規事業を始めるのは難しいのが現状です。
デジタルマーケティングにおいては、今は内部に目を向け、コンテンツの見直しや整理を行う時期と考えるべきでしょう。
しかし、BtoBにおいては、今後のビジネスを完全に止めてしまうことは避けなければなりません。
費用対効果に見合う有効な施策や、これまでのビジネスを見直して新たな側面からのアプローチなどが必要となっていきます。


まとめ


◆デジタルマーケティングとは、オンライン上で行うあらゆるマーケティング活動の総称である。

◆新型コロナウイルスの影響で顧客層が変化し、これまでのマーケティング戦略では通用しない可能性が出てきている。

◆コロナ後の消費者層の変化に合わせ、デジタルマーケティングの戦略も変えていく必要がある。

◆大幅な広告予算の増額が見込めない状況のなかでは、内部に目を向けてコンテンツの見直しや整理を行い、質を高めていくことが得策である。その一方BtoBにおいては、ビジネスを完全に止めることは避けなければならない。

 

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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