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オウンドメディアのゴールとは?企業が目指す目的について

2019.9.27
読了まで約 3

日常業務の中で生まれる「あれ?どうすればいいの?」という疑問。

人に聞くよりも、まずはインターネットで検索して知識を得る方が、気遣いもせずラクに終わります。

疑問解決のために利用されるサイトの多くは、さまざまな知識や専門家の意見などが掲載されている優れモノ。

実は、これらのサイトの中には、企業がオウンドメディアとして情報を発信しているサイトもあるのです。

そこで今回はオウンドメディアについて、そもそもオウンドメディアとは何なのか、その内容や企業が目指すゴールについて、解説します。

 

オウンドメディアの内容を理解するべし

オウンドメディア(Owned Media)とは、直訳すれば「企業が所有するメディア」となります。つまり企業が運営しているWebサイトや会社のパンフレットなどのことを意味します。

具体的には、以下の4つに分類されます。

・コーポレートサイトや会社案内のパンフレットなど
自社の事業内容やIR・ニュースリリースなどの情報を発信

・ブランドサイト
商品やサービスの特徴やブランドイメージを確立する情報を発信

・コンテンツサイト
自社からユーザーや消費者に向けて独自情報(自社の商品やサービスに関連する有益な情報、または関連しない役立つ情報など)を発信

・ECサイト
商品やサービスを購入できる

このようにオウンドメディアの範囲は広く、さまざまなメディアが含まれます。

一般的に狭義の意味のオウンドメディアは、「ユーザーにとって有益となる独自の情報を発信するサイト」を意味することが多いといえます(この記事も狭義のオウンドメディアを前提とします)。

 

オウンドメディアは目的次第で内容を変えるべし!

さてオウンドメディアを運営する上で難しいのが、どのような内容の情報を発信するかということです。

「自社からユーザーに向けた独自情報」といっても、大幅な枠を決めて、中心となる軸を確定させなければなりません。

そこで重要なのが、オウンドメディアのゴール(目的)です。設定されるゴールは、以下の3つに分類できます。

・企業のブランディングを目的とする
企業自体を知ってもらう、自社の商品やサービスの認知度を上げることが目的となります。

さらには企業のブランディング戦略として、企業が目指す社風や世界観などを取り上げることもできます。

認知度を上げることにより、自社のファンを獲得するとともに、既存顧客を離れさせないことも目的となります。

・人材採用を目的とする
自社で働く現場を複数の視点から紹介するなど、企業のことを知ってもらうことで「ここで働きたい」と思わせることが目的となります。

・売上向上、新規顧客開拓を目的とする
自社の商品やサービスに関連しない場合も含めて、ユーザーにとってさまざまな役立つ情報を発信し、見込み客と接触する機会を持つことが目的となります。

またそこから新規顧客の開拓、売上につながることも予想されます。

上記のゴールを踏まえ、自社には何が必要か、その目的を絞ることから始めなければなりません。内容は設定した目的に沿って考えていきます。

 


BtoBならではのオウンドメディアのメリット

とりわけBtoB企業にとって、オウンドメディアは非常に効果的なマーケティング戦略になりうる可能性を秘めています。

以下、2つの視点からご説明します。

一般的に企業が商品やサービスを購入する場合、窓口となる担当者は、インターネットでの検索により情報を収集することが多いでしょう。

企業の担当者が「このような商品やサービスが欲しい」と具体的なイメージを抱いている場合であれば、従来のBtoB企業が有するコーポレートサイトやECサイトで十分といえます。というのも企業の情報や製品やサービスの情報で事足りるからです。

ただ知名度のある企業であれば、社名や商品名での検索でヒットしますが、逆にこれから市場のシェアを広げていきたい企業にとっては、不利な状況となります。

そこでシェア拡大を実現するために、まずは企業自体の認知度、商品やサービスの認知度を上げる必要が出てくるわけです。その役割を担うのが「オウンドメディア」となります。

ブランディング戦略として、自社の世界観がわかるWebサイトを立ち上げることで、知名度が上がるだけでなく、ファンも獲得できます。

また他社のBtoB企業との差別化を図ることも可能であり、BtoB企業にとってオウンドメディアは非常に役立つものといえます。

一方で、企業の担当者が「商品やサービスを欲しい」と具体的にイメージしていない場合はどうでしょうか。

どちらかといえば、こちらのケースの方がより現実的かもしれません。

商品やサービスが欲しいと思う前提には、何かしらの「問題」や「課題」があるわけです。

その解決の糸口として、担当者は、インターネットでの検索を行うことが考えられます。コーポレートサイトやECサイトのみを持つ従来のBtoB企業では、検索すらされずに終わります。

しかし消費者やユーザーに向けた役立つ情報など独自のコンテンツを持つサイトを展開している場合、コンテンツサイトに訪問をしてもらえる可能性があります。

結果的に、商品やサービスに興味がわかない場合でも、便利なサイトと思ってもらえるだけで、定期的にコンテンツサイトへ訪問する状況に繋がります。

定期的な訪問により、いずれは、商品やサービスに興味が出てくる可能性が高いといえます。

上記の理由より、BtoB企業だからこそ、オウンドメディアを積極的に活用することをおススメします。

BtoB企業のオウンドメディアが成功するかどうかは、目的の設定に大きく関わってきます。

一般的にどのようなサイトを立ち上げているかとの視点ではなく、「自社には何が足りないのか」という部分を掘り起こして考えるべきです。

企業にとって必要な目的が正確に設定されれば、オウンドメディアの成功に向けて大きく一歩を踏み出したことになるといえるでしょう。

 


まとめ

◆ 狭義のオウンドメディアとは、ユーザーにとって有益となる独自の情報発信を行うサイト(コンテンツサイト)を意味する
◆ オウンドメディアの目的は複数あり、ブランディング、人材獲得、新規顧客開拓などが挙げられる
◆ BtoB企業にとって、オウンドメディアはより効果的なマーケティング戦略といえる

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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