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YouTubeの広告はブロックできる?プレミアム以外に方法は

2025.2.27
読了まで約 7

多種多様な動画や音楽を楽しめるYouTubeは、世界中で老若男女問わず楽しまれている動画配信サービスです。しかし、動画を再生させたときや動画の視聴中には、基本的に広告が流れます。テレビで放送されるような企業CMだけでなく、中には不快になるような内容の広告が流れてくるケースもあるでしょう。せっかく視聴を楽しんでいたのに、途中でこういった広告が流れると、煩わしく感じる方も多いのではないでしょうか。

YouTubeの広告をブロックできれば、より快適に動画や音楽を楽しめるでしょう。では、YouTubeで流れる広告は、広告ブロッカーなどでブロックできるのでしょうか。この記事では、YouTubeを広告なしで視聴する方法や、広告ブロックが可能な拡張機能などを解説します。

YouTubeの広告をブロックすることは可能

YouTubeの広告は、YouTubeプレミアムに加入するか、AdLockなどのソフトウェアをインストールすることでブロックできます。広告ブロック機能が搭載されたWebブラウザから視聴することでも、広告を表示させずに視聴することが可能ですが、YouTubeは基本的に広告ブロッカーを許容していません。ここでは、この3つの方法をそれぞれ解説します。

関連記事:YouTubeをブラウザで開くには?やり方やメリット

YouTubeプレミアムへの加入

YouTubeの広告の中には、複数の広告が連続して流れるものや、スキップができないものも流れるようになりました。こういった広告をブロックするには、YouTubeプレミアムへの加入が最も簡単な方法といえるでしょう。YouTube側も広告収益が必要なため、広告をブロックしたい方に対しては、プレミアムへの加入を推奨しています。

YouTubeプレミアムとは有料会員サービスです。利用料金は国によって異なり、日本では通常プランの場合、月額1280円(2025年2月現在)で利用できますが、他にもファミリープランや学生向けのプランも用意されています。プレミアムに加入することで利用できる機能は以下の通りです。

・広告なしでの動画視聴
YouTubeプレミアムを契約したアカウントを使用してログインすることで、デバイスに関係なく広告を非表示にできます。

・バックグラウンド再生やスクリーンオフ再生
スマホのYouTubeアプリでは、プレミアムに加入していない無料会員の場合、他のアプリを開いていたり画面がオフになっていたりすると、動画を再生できません。プレミアムであれば、バックグラウンド再生やスクリーンオフでの再生が可能です。

・ダウンロードした動画のオフライン再生
プレミアムでは動画の一時保存ができ、保存した動画は最大で30日間、インターネットに接続しなくてもオフライン環境で再生できます。

・YouTube Music Premiumの追加料金なしでの利用
プレミアムに加入すると、YouTubeの公式音楽ストリーミングサービスを追加料金なしで視聴でき、バックグラウンド再生やオフライン再生も利用可能です。

さらに、YouTubeプレミアムの利用料金を安くするために、VPNサービスを使用して料金が安く設定されている国を経由して契約する方法もあります。しかし、YouTube側の規制によりVPNに接続したままでのアクセスが無効になるケースや、日本のクレジットカードでの決済ができない場合もあるため、注意が必要です。

関連記事
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Braveなど広告ブロック機能つきのブラウザを使用

YouTubeプレミアムに加入する以外では、広告ブロック機能が搭載されているWebブラウザを使用する方法があります。代表的なものとして挙げられるのは、「Brave」や「Bromite」「Ghostery Privacy Browser」などです。
使用する際は、Google Playやサードパーティアプリのマーケットでインストールできます。

・「Brave」
アメリカで開発されたBraveは、デバイスに関係なく無料で利用できるWebブラウザです。広告ブロック機能が標準搭載されているため、Braveを使用してYouTubeを再生すると、広告を自動的にブロックします。iPhoneであれば、バックグラウンド再生も可能です。
また、YouTubeだけでなく、バナー広告やWebページの広告もブロックするメリットもあります

・「Bromite」
広告ブロック機能が無料で搭載されている、Android向けのWebブラウザです。利用するには、公式サイトからAPKファイルを直接ダウンロードする必要があります。設定画面では、広告ブロック機能のオン・オフを選択でき、フィルターの変更も可能です。

・「Ghostery Privacy Browser」
広告ブロッカーツールのGhosteryは、広告のブロックだけでなく、トラッカーのブロッキング機能も搭載されています。さらに、Webページの広告を削除したり、閲覧したいページの高速化を行ったりすることも可能です。使用するには、無料でストアからインストールできます。

上記の広告ブロック機能が搭載されたWebブラウザであれば、YouTubeのコンテンツを広告なしで楽しめるでしょう。ただし、Webブラウザのセッション内での広告ブロック機能のため、YouTubeアプリやゲーム内の広告には対応できません。また、YouTube側にブロックされる恐れがある点もデメリットといえるでしょう。

関連記事:広告ブロックの方法を解説!PCやスマホのおすすめアプリもご紹介

AdLockを起動してYouTubeブラウザ版の利用

「AdLock」とは、iPhoneやAndroid、iPadといった端末の他にも、 WindowsやMacでも使用できる広告ブロックのアプリです。端末にAdLockをインストールすることで機能を利用でき、システム全体で広告をブロックしてくれます。

iPhoneやAndroid、iPadでAdLockをインストールすると、独自ブラウザを通じて広告なしで視聴できる可能性があります。このため、YouTubeプレミアムに加入しなくても、動画のバックグラウンド再生やお気に入り登録、シャッフル再生などが可能です。また、ピクチャ・イン・ピクチャ形式でも動画を視聴できるようになり、他のアプリを起動させながらYouTubeを楽しめます。

YouTubeをはじめ、プラットフォーム側は広告ブロッカーの利用を許容しているわけではありません。しかし、YouTubeに流れる広告の中には、ユーザーを不快・不安にさせるような内容のものもあり、それを問題視する傾向も強くなってきています。YouTube側は動画の強制スキップなどの対策を講じていますが、YouTubeの措置を回避しようと、広告ブロッカーを利用するユーザーも増加傾向です。

現在、広告ブロッカーを使用すること自体、法的責任を問われることはありません。しかし、広告ブロッカーがさらに普及してしまうと広告を見ないユーザーが増え、広告を出資する企業が大きく減少するでしょう。YouTubeで広告が減少すると、今までのように無料、あるいは低額の利用料金でコンテンツを楽しむことができなくなる恐れもあります。

広告ブロックはYouTubeの利用規約に違反する?

現状、広告ブロッカーの使用は法的に問題ないとされていますが、YouTubeには動画の視聴や投稿などに関して利用規約があります。では、広告ブロッカーの使用が違法でなくても、YouTubeの利用規約自体には違反するのでしょうか。

ヘルプページで公式に規約違反だと提示している

YouTubeのヘルプページには、広告ブロックが利用規約違反であると明確に提示されています。具体的には「YouTube上の広告はサービスを支えており、広告をブロックするのは利用規約に違反するため、広告ブロッカーを使用している場合は広告を許可するか、YouTubeプレミアムに登録してください」と明記されています。YouTubeは運営にかかる莫大な費用を、広告とYouTubeプレミアムの利用料金で賄っている特徴から、ビジネスモデルとしては当然の対応といえるでしょう。

現在YouTube側は、広告ブロッカーの利用に関して規制を強めています。
ユーザーによる広告ブロッカーの利用を検知すると、動画の再生をブロックするといった措置も取られています。実際に、広告ブロッカーの利用中に動画を再生させると、視聴中にエラーメッセージが表示されることもあるようです。
広告ブロッカーの利用によって、YouTubeのアカウントが停止させられるケースはほとんどありません。しかし、広告ブロックが利用規約違反に該当すると明記されている場合は、規約違反と判断される恐れがあるため注意が必要です。利用規約違反になると、YouTube側が指定するペナルティを負わなければならなくなるリスクもあります。

広告ブロッカーとは

広告ブロッカーとは、Webページや動画、画像などの広告を取り除くツールです。Webブラウザの拡張機能として提供されているものが多く、「Brave」の他に「Adblock」や「uBlock Origin」などのツールがあります。

さらに、広告ブロッカーを利用することで表示される広告が減り、Webページの読み込み速度が速くなったり、Webサイトが閲覧しやすくなったりといったメリットがあります。

Web広告を非表示にするソフトウェアの総称

広告ブロッカーは、「コンテンツブロッカー」や「アドブロッカー」とも呼ばれ、Webページ上のオンライン広告を取り除くためのソフトウェアの総称です。
広告ブロッカーの主な機能は以下の通りです。

・広告のブロック
Webページ上に表示される広告や、広告が含まれるコンテンツをブロックできるのが主要な機能です。オンライン広告の他に、動画やSNSの広告の非表示が可能になるツールもあります。

・トラッキングの防止
Webサイト上でのユーザーの行動履歴がCookieにデータとして保存されることで、相手側はトラッキングが可能となり、ユーザーの興味や関心に基づいた広告を表示します。しかし、広告ブロッカーを使用することでトラッキング機能を無効化できるため、サイト上での行動履歴の追跡や分析を防ぐことができます。

・マルウェア・フィッシングサイトからデバイスを保護する
ユーザーがマルウェアに感染するのを防いだり、フィッシングサイトにアクセスしてしまったりするのを防ぐ機能が搭載されている広告ブロッカーもあります。ウイルス感染や個人情報流出などのリスクを抑えられる点は、メリットといえるでしょう。

ただし、すべての広告ブロッカーがこれらの機能を持つわけではなく、広告のブロック方法もツールによって異なります。
動画広告をはじめ、オンライン広告はプラットフォームやWebサイト制作者の収益源になりますが、ユーザーにとっては不要な情報が表示されるケースもあり、データ通信量が増えたり、誤ってクリックしたりとデメリットにつながります。広告ブロッカーは、このような不安要素を避けたいユーザーの需要に合ったツールといえるでしょう。

広告をブロックするchromeなど拡張機能の例

広告ブロッカーは、ブラウザにおいて利用可能な拡張機能の一つです。適切なツールを選ぶために以下の注意点を押さえておくと良いでしょう。

・ブロックしたい種類の広告に対応しているか
・偽の広告ブロッカーではないか
・機能のカスタマイズができるか
・問題が発生した場合にカスタマーサポートで対応してもらえるか

以下では、拡張機能によって使用できる広告ブロッカーを紹介します。

AdBlock

世界中で数多くのユーザーが使用している広告ブロッカーのAdBlockは、高い信頼性が特徴です。
主にGoogle chromeやMicrosoft Edge、Mozilla Firefoxなどに対応しています。
また、iOS向けではSafariのコンテンツブロッカー、Androidの場合はSamsungのブラウザ向けに拡張機能も提供されています。chromeのWebストアからインストールするだけで、細かい設定を行わなくても広告を取り除けます。

AdBlockはオンライン広告や動画広告だけでなく、トラッキング防止やアプリ内広告のブロックも可能です。さらに、広告をブロックしないサイトなどを例外として登録する、ホワイトリスト(許可リスト)の作成で特定のサイト内広告の許可も可能です。しかし、広告ブロックの範囲が大きいため、別のアプリを開くと動作に影響を及ぼすことがあります。

Adblock Plus

Adblock Plusは前述したAdBlockと同様に、Webページやポップアップ、動画などの広告に対するブロック機能が搭載された拡張機能です。対応ブラウザにはGoogle ChromeやMicrosoft Edge、Mozilla Firefoxが含まれます。iOSではSafari、Android向けにはAdblock Browserが利用可能です。

さらに、Adblock Plusはトラッキングの防止をはじめ、マルウェアのブロック機能も標準で搭載されています。AdBlockとAdblock Plusは異なる製品ですが、機能面では大きな違いは見られません。しかし、AdBlockと比較すると、広告ブロックのレベルはそこまで厳しくはないようです。控えめな広告を表示する機能も、設定から確認できます。Webサイトを閲覧する際に多少の広告は表示されますが、YouTubeの広告をブロックする機能としては問題ないといえるでしょう。

uBlock Origin

広告ブロック機能が搭載された拡張機能のuBlock Originは、Webページのリストのカスタマイズも可能なツールです。しかし、現在Googleは「Manifest V3」としてchromeの拡張機能の仕様を移行中です。旧バージョンの「Manifest V2」にのみ提供されていたuBlock Originは段階的に廃止される予定です。

uBlock Originに代わる広告ブロッカーとして、Manifest V3に対応した「uBlock Origin Lite」を提供しています。uBlock Originが自動で置き換わるわけではないため、chromeのWebストアからのインストールが必要です。

Enhancer for YouTube

Enhancer for YouTubeは、YouTubeでの動画視聴を快適にする拡張機能で、Google chromeやMicrosoft Edge、Mozilla Firefoxに対応しています。以前はYouTubeの広告をブロックする機能が搭載されていましたが、現在はその機能が削除されているようです。

しかし、Enhancer for YouTubeには動画を楽しむのに便利な機能が備わっているため、快適に利用したい場合はインストールしても良いでしょう。具体的には、再生速度の細かい変更やスクリーンショット機能、音量ブースト、シネマモードといった機能が利用できます。

まとめ

YouTubeで流れる広告は、BraveやAdLockなどの広告ブロッカーを利用することで非表示にできます。しかし、YouTube側は広告によっても収益を得ているため、広告ブロックを許容しているわけではありません。そのため、ユーザーが広告ブロッカーを使用してYouTubeを視聴した場合、動画の強制スキップといった措置が適用されるケースもあります。

YouTubeのヘルプページでは、広告ブロックが利用規約違反であり、広告ブロッカーを使用する際は広告を許可するように設定を行うことが求められています。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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