twitter(X)は、日本はもちろん世界中の人々が利用している人気のSNSです。一般人だけでなく、芸能人や政治家などさまざまな人が常にツイートしていますので、リアルタイムな出来事や、ニッチな話題などはニュースアプリよりも早く情報を入手できます。そのため、注目のツイートやトレンドをいち早くキャッチして、マーケティングに活用したいと考えている方は多いのではないでしょうか。
しかし、twitter(X)はユーザー数が多いため、不要な情報も多く流れてきます。さらに、偽アカウントやスパムなども数多く存在しており、閲覧する側の、情報の取捨選択能力が問われるツールでもあるでしょう。
そのため、マーケティングなどビジネスで活用するならば、基本的な検索方法だけでなく、必要な情報を効率よく抽出するテクニックである「検索コマンド」について知っておくと便利です。
そこで本記事では、twitter(X)の利用で役立つ便利な検索方法やコマンドについて解説します。「twitter(X)にはどんな検索方法がある?」「検索結果を自社でどう活用すべき?」など疑問をお持ちの方はぜひ参考にしてください。
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目次
twitter(X)での検索方法の基本は?
twitter(X)では毎日膨大な情報が流れてきます。世界中の人々がリアルタイムでさまざまな投稿をしているので、たくさんのアカウントをフォローしていると情報が入りすぎて頭が混乱するかもしれません。タイムラインを見ているだけでは、自分にとって有益なものやためになるものを効率よく探すのは困難です。そして、知りたい情報を見逃してしまうこともありますし、一度見た情報をまた見たいと思っても再び探し出すのは大変です。
実は、twitter(X)では検索効率を高められるさまざまな検索コマンドが用意されています。コマンドとは、特定の処理を実行させるための命令や指示のことです。それを活用すれば、必要な情報のみを簡単に抽出することが可能なのです。
とはいえ、twitter(X)の基本的な検索について知らなければ、検索コマンドは使いこなせません。そこでまずここではtwitter(X)の基本的な検索方法について改めて見ていきましょう。
twitter(X)では、自分が指定したキーワードを含む投稿を検索できます。まず、アプリの画面下にある「虫眼鏡マーク」をタップしてみましょう。すると、検索ボックスの下に「おすすめ」「トレンド」「ニュース」「スポーツ」「エンターテイメント」の5つジャンルタブが現れます。これをタップするだけでも、各ジャンルで現在話題になっている情報を見ることができます。
画面上部にある「キーワード検索」ボックスに検索したい任意のテキストを入力すると、キーワードに沿ったツイートが表示されます。これにより、自分が興味を持っているキーワードについてのツイートを検索できます。
また、キーワードで検索をすると、キーワード検索の下に以下の5つのタブが出てきます。
● 話題:「いいね」や「リツイート」などが多い、反響の大きかったツイートを表示する
● 最新:新着順に検索キーワードを含むツイートを表示する
● ユーザー:検索キーワードが含まれるユーザーを表示する
● 画像:検索キーワードを含んだ画像付きツイートを表示する
● 動画:検索キーワードを含んだ動画付きツイートを表示する
これらのタブをタップすることで、より詳細に検索が可能です。
キーワード検索後の画面右上には「検索フィルター」があります。これをタップして設定を行うことで、検索するユーザーを「すべてのアカウント」か「フォロー中のユーザーのみ」か選んだり、検索するツイートのエリアを「すべての場所」か「近い場所のみ」に選んだりと、好みに合わせた条件検索を行えます。
このように、twitter(X)では基本的な検索だけでも知りたい情報を十分に絞り込むことが可能です。しかし、基本的な検索だけだと、不必要なツイートや不適切なメディア、スパムや広告なども表示される可能性があります。また、人気のあるツイートを探したりトレンドを掴んだりするのにも時間がかかることでしょう。
以下からは、twitter(X)で利用できるさまざまな検索コマンドをご紹介していきます。基本的な検索に加えてこちらのコマンドを覚えれば、より便利にtwitter(X)を使いこなせますよ。
twitter(X)の検索コマンド|日付や期間を特定する
それでは、twitter(X)の高度な検索コマンドの活用について解説していきましょう。
まずは、日付や期間を特定する以下の2つのコマンドを解説します。
● 「until:」過去からある年月日までのツイートを検索する
● 「since:」ある年月日から現在までのツイートを検索する
until:
「until:」は、過去からある年月日までのツイートを検索するコマンドです。たとえば、過去の出来事や話題になったことを調べたい、ニュースを振り返りたい、といった場合に役立ちます。
「until:」コマンドは検索フォーム内に「until:年-月-日 検索キーワード」と入力します。たとえば、2020年1月1日までの野球に関する情報を検索したい場合は、「until:2020-01-01 野球」と入力すればOKです。もし企業で活用するなら、特定期間までの間に自社商品がどれくらいツイートされているのかなどを知るのに便利なコマンドといえます。
コマンドの「until:」は大文字でも構いませんが、「:」「-」などの記号と数字は半角です。記号や数字が全角だと正確に検索できないので、検索する際は注意してください。
since:
「since:」は「until:」とは逆に、ある年月日から現在までのツイートを検索したい時に利用する検索コマンドです。たとえば、開催したイベント後の反応を見たい、自社の商品・サービス開始から現在までの評判を知りたい、といったケースで活用できます。特定キーワードに関する流行の変化なども知ることが可能です。
「since:」コマンドを利用する場合は、検索フォーム内に「since:年-月-日 検索キーワード」と入力します。たとえば、2024年10月1日から販売している商品についてのツイートを知りたい場合は「until:2020-10-01 商品名」と入力します。
「until:」と同様に、「since:」は大文字でも構いませんが、それ以外は小文字および半角文字にしなければならないのでご注意ください。
ちなみに、「until:」と「since:」は組み合わせて使うこともできます。組み合わせることで、特定の期間内のツイートのみを抽出することが可能です。たとえば、イベント開催期間中のツイートのみを知りたいのであれば、「since:2024-10-01 until:2024-10-05 (イベント名)」と入力すれば、2024年10月1日から10月5日までの期間のみのイベント名に関するツイートが表示されます。
知りたい情報の時期に応じて使い分けてみてください。
twitter(X)の検索コマンド|ユーザー・アカウントで特定する
続いて、特定のユーザー・アカウントに関連した情報のみを調べたい場合に使えるtwitter(X)の以下3つの検索コマンドとその使い方を解説します。
● 「from:」指定したユーザー・アカウントのツイートのみに絞って検索
● 「to:」特定のユーザー・アカウントに向けられたツイート(リプライ、メンションなど)のみに絞って検索
● 「filter:follows」自身のアカウントでフォローしているユーザー・アカウントのツイートに絞って検索
from:
「from:」は、指定したユーザー・アカウントのツイートのみに絞って表示できる検索コマンドです。他のユーザー・アカウントのリプライやメンションなどは一切表示されません。たとえば、企業の公式アカウントが発信したツイートを調べる際や、イラストレーターなどのクリエイターのツイートを見て依頼すべきか検討したい際などに役立ちます。
「from:」コマンドは検索フォームに「from:ユーザーID」を入力するだけでOKです。たとえば、「from:x」と入力すれば、twitter(X)の公式アカウントのツイートだけを検索できます。
「from」は大文字でも構いませんが、それに続く「:」は半角なので注意してください。また、「:」の後はスペースを空けないようにしましょう。全角の「:」を使用したり、「from: x」のようにスペースを空けてしまったりすると正しく検索できません。
to:
「to:」は、特定のユーザー・アカウントに向けられたツイート(リプライ、メンションなど)のみに絞れる検索コマンドです。前述の「from:」コマンドとは対象が逆になることにご注意ください。たとえば、あるニュースについて注目の意見をツイートしていている識者に対する、他のユーザーの反応を調べたい場合に活用できます。また、自社の公式アカウントへ向けられた反応を知りたいときにも有効です。
「to:」コマンドの利用方法は、検索フォームに「to:ユーザーID」と入力します。たとえば、「to:x」と入力すれば、twitter(X)の公式アカウント宛のツイート、twitter(X)の公式アカウントについて言及しているツイートを抽出できます。
「from:」コマンドと同様に、「:」を全角にしたり「from: X」のようにユーザーIDとの間にスペースを空けたりすると検索できませんので注意しましょう。
filter:follows
「filter:follows」は、自身のアカウントでフォローしているユーザー・アカウントのツイートに絞って検索したいときに用いる検索コマンドです。twitter(X)では、広告やおすすめなど、さまざまなツイートが表示されます。そのため、フォローしている人たちのツイートを見逃してしまうことも少なくありません。「filter:follows」を使えば、自分が興味関心を持ってフォローしている人たちの最新情報を迅速に見逃すことなくキャッチできます。
「filter:follows」の使い方は簡単で、検索フォームにそのまま「filter:follows」と入力するだけです。「:」を全角にしないようにだけ注意しましょう。
twitter(X)の検索コマンド|投稿やメディアで特定する
twitter(X)ではテキストとともに画像や動画もツイートできます。「画像や動画などのメディアのあるツイートを見たい」と思うこともあるでしょう。もしくは逆に、「画像や動画などのメディアは除外して、テキストのみの投稿を検索したい」と思うこともあるかもしれません。ここでは、そんな時に活用できるtwitter(X)の以下の4つの検索コマンドとその使い方を解説します。
● 「filter:images」画像が含まれた検索のみに絞る
● 「-filter:images」画像付きのツイートを除外
● 「filter:videos」動画が含まれているツイートのみに絞る
● 「-filter:videos」動画が含まれているツイートを除外する
filter:images
「filter:images」は、画像が含まれた投稿のみに絞り込む検索コマンドです。テキストのみのツイートは含まれませんので、画像付きツイートを探したい場合に有効です。
「filter:images」の使い方は、検索フォームに「filter:images」と入力するだけです。さらに「filter:images ◯◯(キーワード)」や「filter:images ユーザーID」と入力すれば、画像とともにキーワードやユーザー指定もできます。
たとえば、「filter:images ◯◯(自社商品名)」と入力することで、自社商品を画像付きで紹介してくれているツイートを見つけやすくなるでしょう。商品の認知度や話題性を知りたい場合に便利です。
-filter:images
「-filter:images」は、「filter:images」とは逆に、画像付きのツイートを除外して検索したい場合に利用する検索コマンドです。このコマンドを利用して検索すると、テキストのみや動画付きのツイートが表示され、画像が含まれるツイートが表示されなくなります。
「-filter:images」の使い方は、検索フォームに「-filter:images」と入力するだけです。「filter:images」と同様に、キーワードやユーザーIDを設定することもできます。たとえば、「filter:images センシティブなキーワード」と入力すれば、そのような画像を除外してツイートを表示させることが可能です。不要な画像を排除して必要な情報のみをキャッチしたい場合に有効です。
filter:videos
「filter:videos」は、動画が含まれているツイートのみを検索するための検索コマンドです。テキストのみ、または画像のみのツイートを除外したい場合に利用します。
「filter:videos」の使い方は、検索フォームに「filter:videos」と入力します。コマンドの後にキーワードやユーザーIDを入力設定することで、さらに詳細に絞り込むことが可能です。たとえば、自社で行ったイベントの様子を動画撮影しているツイートがどれくらいあるのか調べたい、商品の面白い活用方法を動画で紹介しているツイートを見たい、といったケースで有効に活用できるでしょう。
関連記事:Twitter(X)動画の保存・ダウンロード方法と注意点&投稿のポイント、効果的な動画の作り方を解説
-filter:videos
「-filter:videos」は、「filter:videos」とは逆に動画が含まれているツイートを除外する検索コマンドです。テキストのみや画像付きのツイートだけが表示されるようになります。
「-filter:videos」の使い方は、「-filter:videos」と検索フォームに入力します。これまでと同様に、キーワードやユーザーIDを設定すれば、詳細に絞り込めて便利です。「画像やテキストのみを閲覧したいので、不要な動画は表示させたくない」という場合にはこのコマンドをぜひ活用してみてください。
twitter(X)の検索コマンド|特定のキーワードで絞り込む
基本的な検索でもキーワードによる検索はできます。しかし、キーワードが一つだけだとヒットするツイートが多すぎたり、目的に合ったツイートが見つかりにくくなったりします。そのような場合は、より高度にキーワードを絞り込む検索コマンドを活用すると、知りたい情報をキャッチしやすくなります。ここでは特定のキーワードに関連したツイートを検索するtwitter(X)の以下4つの検索コマンドとその使い方を解説します。
● 「and検索」いくつかキーワードを追加して検索する
● 「OR検索」候補となる2つのキーワードのうち、どちらか一方が含まれるツイートを検索
● 「””検索」完全一致のキーワードを表示する
● 「#検索」ハッシュタグが含まれているツイートのみを表示する
and検索
「and検索」は単一のキーワードだけでなく、いくつかのキーワードを追加して検索する機能です。複数ワードを含むツイートを検索できるため、自分に合った情報を見つけやすくなります。
「and検索」は他の検索コマンドと違って、コマンド入力する必要はありません。キーワードの間にスペースを入れながら検索フォームに入力すればOKです。「X 使い方」と入力すれば、「X」の「使い方」について絞り込まれた具体性の高いツイートを検索できます。たとえば、「商品名 ◯◯」「企業名 ◯◯」などのように「and検索」すれば、商品や企業に関する口コミや評判についてのツイートが表示されます。ポジティブな反応に対してはいいねやリツイートしたり、ネガティブな反応に対しては迅速に対応したりすることが可能になります。うまく活用することで、顧客満足度向上やSNSでのリスクヘッジを行うことができる検索コマンドです。
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OR検索
「OR検索」は、候補となる2つのキーワードのうちどちらか一方が含まれるツイートを検索できる検索コマンドです。ある程度絞り込みたいけれどやや大きいくくりで検索したい、2つの候補それぞれの意見を見たいといったケースで利用します。
「OR検索」の使い方は、「◯◯ OR ◯◯」と検索フォームに入力します。「OR」は大文字・小文字どちらでも構いません。
活用法はさまざまありますが、たとえば自社で2つの主力商品がある場合、どちらの方が認知度や評価が高いのかを調べることもできます。「OR検索」で商品名をそれぞれ入力後、表示されているツイートをざっと見てどちらの商品の方が多く表示されているかを確認すれば、おおよその認知度がわかります。また、サービス名とその愛称がある場合はそれぞれ入力してどちらの方が使われているかを知ることもできます。サービス名だけでは思ったほどツイート数が多くない場合などは、愛称を入れてみるのもよいでしょう。
””検索
「””検索」は、完全一致のキーワードを表示させるための検索コマンドです。twitter(X)のキーワード検索では、似たようなキーワードを含むツイートも表示されます。これは、幅広く情報を知りたい人にとっては便利ですが、絞り込んで特定のキーワードの情報のみキャッチしたい人にとっては不便なものです。不要な情報ばかりが表示されれば、検索効率は格段に低下することでしょう。
また、twitter(X)には自動修正機能がありますので、英語のスペルを間違えた場合は、自動的に修正されて検索されます。何らかの理由で誤ったスペルのままで検索したい、そんなときは「””検索」を利用すれば、完全に一致したキーワードのみを検索できます。
「””検索」の使い方は、「”◯◯(キーワード)”」と検索フォームに入力すればOKです。これにより、膨大なツイートの中から、完全に一致するキーワードのみを抽出できます。
たとえば、自社商品やサービスと似たような名前のものがある場合に「””検索」を利用することで、自社のものまたは類似するものを分けて検索できます。また、毎年定期的に開催しているイベントに関するツイートを検索したいならば、「”◯◯(キーワード)2024”」としてみるとよいでしょう。指定した数字等が入っていないイベントに関するツイートが表示されなくなり、特定の年に開催されたイベントのツイートのみを効率よく表示できます。
#検索
「#検索」は、ハッシュタグが含まれているツイートのみに限定して検索する検索コマンドです。ハッシュタグ検索とも呼ばれます。気になるハッシュタグをつけて投稿しているツイートを見たい場合に有効です。
「#検索」の使い方は、「#◯◯(検索したいワード)」を入力します。ハッシュタグ検索は完全一致検索ですので、入力したワードと異なるものは表示されません。入力ミスがないように注意しましょう。
たとえば、ハッシュタグ検索は自社で行っているtwitter(X)のキャンペーンの反応を見るのに活用できます。キャンペーン応募者に必ずハッシュタグをつけてもらうようにすれば、該当ツイートはハッシュタグ検索で簡単に見つけられます。完全一致なので紛らわしいハッシュタグは除外されますので、効率よく検索できることでしょう。
関連記事:ハッシュタグの意味とは!付け方や活用シーンを徹底解説
twitter(X)の検索コマンド|いいね・リプ・リツイート数を指定値以上で絞り込む
twitter(X)は、日本はもちろん世界中で多くの人が利用しているSNSです。そのため、twitter(X)内のトレンドを把握しておくことはSNSを活用したマーケティングにおいて、間違いなく役に立つことでしょう。実は、twitter(X)内で注目されているツイートを簡単に検索できるコマンドがあります。
ここでは、twitter(X)で人気ツイートを検索できる以下の3つの検索コマンドとその使い方を解説します。
● 「min_faves:」指定した数値以上の「いいね」がついているツイートを検索
● 「min_replies:」指定した数値以上の「リプライ」がついたツイートのみを検索
● 「min_retweets:」指定した数値以上の「リツイート」がされているツイートのみを表示
min_faves:いいね数
「min_faves:」は、指定した数値以上の「いいね」がついているツイートを検索するのに利用できる検索コマンドです。一定数以上の「いいね」がついているツイートのみを対象とするため、どのようなツイートに人気が集まっているのか、どのようなトレンドが起きているのかなどを把握できます。
「min_faves:」の使い方は、「min_faves:100」のように検索フォームに入力します。これにより、「いいね」の数が100以上のツイートにのみ絞って検索されます。他にも、「アカウントID min_faves:100」とすれば、対象のアカウントIDに関連して100以上の「いいね」がついたツイートを表示できます。自社の公式アカウントに関連して注目を浴びているツイートもこれで簡単に見つかります。「◯◯(キーワード) min_faves:100」で検索すれば、キーワードに関連するツイートで100以上の「いいね」がついているツイートが表示されます。
多くの人から反響があるツイートを見つけて、その文章や傾向を分析することでマーケティングにうまく活用できるはずです。
min_replies:リプ数
「min_replies:」は、指定した数値以上の「リプライ」がついたツイートのみを検索する検索コマンドです。一定数以上の「リプライ」があるツイートのみを検索できるため、どのような話題がユーザーの交流や議論を生んでいるのか、生みやすいのかを把握できます。
「min_replies:」の使い方は、「min_replies:100」のように特定の数字を入れて検索フォームに入力します。「min_faves:」と同様に、「min_replies:」の前にアカウントIDや特定のキーワードを入れることでそれに関連したツイートの中でもリプライが一定数以上のものを表示できます。
たとえば、自社の業務に関連するようなキーワードを入力して「min_replies:」で検索すれば、トレンドを掴むきっかけが見えるかもしれません。また、自社商品で話題が弾んでいるような人気ツイートを見つけられる可能性もあります。
min_retweets:リツイート数
「min_retweets:」は、指定した数値以上の「リツイート」がされているツイートのみを表示する検索コマンドです。「リツイート」はSNSにおける拡散に直接関わる重要なものです。そのため、一定数以上の「リツイート」が検索条件である「min_retweets:」を活用すれば、話題になっているツイートがすぐにわかります。
「min_retweets:」の使い方は、「min_retweets:100」のように検索フォームに入力すればOKです。「min_faves:」「min_replies:」と同様に、「min_retweets:」の前にキーワードやアカウントIDを入力すれば、それに関連したツイートの中で、「リツイート」の数が多いものが表示されます。
たとえば、twitter(X)でリツイートキャンペーンを行っている場合、「min_retweets:」を活用することで「リツイート」の数が多い有用なツイートを見つけられます。一定数以上の「リツイート」でプレゼントなどのように、当選の基準を設定されている場合は、「min_retweets:」で簡単に候補者を絞り込めることでしょう。また、拡散されやすいツイートを分析するデータ収集にも役立つかもしれません。
twitter(X)の検索コマンド|位置や場所を指定してツイートを表示
これまでtwitter(X)のさまざまな検索コマンドを解説してきましたが、他にもまだまだ面白いコマンドがあります。こちらでは、twitter(X)で位置や場所を指定してツイートを表示する以下の検索コマンド2つとその使い方を解説します。
● 「near:場所 within:範囲」指定した場所から指定された半径以内で行われたツイートのみに絞って検索
● 「geocode:」指定した緯度と経度から指定された範囲内で行われたツイートに絞り込んで検索
near:場所 within:範囲
「near:場所 within:範囲」は、指定した場所から指定された半径以内で行われたツイートのみに絞って検索できる検索コマンドです。精度はそれほど高くないとされていますが、自分が住んでいる地域や気になっている地域の人達のツイートを見てみたいといった場合に利用できます。
「near:場所 within:範囲」の使い方は、「near:新宿 within:2km」といったような形で検索フォームに入力すればOKです。数字は必ず半角で入力しましょう。ちなみに、「near:me」と入力すると、自分を中心とした半径の範囲内でのツイートが表示されます。
「near:場所 within:範囲」を活用すれば、その地域でのトレンドや話題になっていることなどがわかるかもしれません。特定地域のマーケティングを行ないたいというケースでうまく活用できる可能性があります。例のように「新宿」を指定していれば、新宿にいる人がどんなツイートをしているのか、または、新宿に何をしに来ているのかなどがある程度わかります。
geocode:
「geocode:」は、指定した緯度と経度で範囲を絞り込んで、そこで発信されたツイートを表示させる検索コマンドです。「near:場所 within:範囲」よりも正確に位置を特定して検索できるのが大きな特長です。ただし、調べたい場所の緯度経度は自分で調べなければなりません。
「geocode:」の使い方は、「geocode:◯◯(緯度),◯◯(経度) ◯km」といった形で入力します。「geocode:35,100 1km」であれば、北緯35度で東経100度から半径1kmで発信されたツイートにのみ限定して検索できます。「geocode:」の前にキーワードを含むこともできます。
「near:場所 within:範囲」ではやや不正確なので、より正確な位置を特定して検索したいという場合に役立ちます。
まとめ
今回の記事では、twitter(X)の基本的な検索方法とともに、便利に活用できるさまざまな検索コマンドについて解説しました。
twitter(X)では、検索フォームにキーワードを入力するだけでも、ある程度はツイートを絞り込んで検索できます。しかし、自分の知りたい情報にピンポイントでたどり着きたい、もっと効率よく情報収集したいという場合は、検索コマンドを利用するのがおすすめです。検索コマンドはそれぞれ組み合わせることもできますので、単一のコマンドのみを使うよりもさらに詳細な検索も可能です。
現代は、マーケティングでSNSを活用するのが当たり前になってきた時代です。だからこそ、検索コマンドを使いこなして自社に合った絞り込み検索する必要性が高まってきています。本記事を参考に、twitter(X)での検索の効率化を図りましょう。
twitter(X)の検索コマンドを忘れてしまったという場合は、ぜひご紹介したコマンドをコピー&ペーストしてお使いください。