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SEOに効果的なカテゴリ分けのポイントと内部構造について

2019.6.11
読了まで約 5

SEO対策にとって、「カテゴリ分け」はとても重要です。

とはいえ、コンテンツの量が増えてくると、どんな目安でカテゴリ分けをしていけばいいか、判断に困る場合もあります。

本記事では、SEOに効果的なカテゴリ分けのポイントを具体例を挙げながらわかりやすく解説していきます。

カテゴリ分けの成果を最大化するためには、「内部リンク」などの内部構造も改善する必要があります。

そこで、記事の後半では、「上層ページと下層ページの循環」「パンくずリスト」「共通ナビゲーション」「アンカーテキスト」など、内部リンクの最適化をする際に意識すべきポイントについても紹介するので、参考にしてください。

 

「カテゴリ分けの良し悪し」はSEOに大きく影響する

Webサイトには、使いやすさ(ユーザビリティ)が必要です。

使いにくいサイトはユーザーとグーグルのロボット(以下、グーグル)の両方から低く評価されるため、検索結果に上位表示されません。

Webサイトの使いやすさを左右する要素は色々ありますが、「カテゴリ分け」もその一つです。

その理由は、私たちが普段使う辞書を考えてみればすぐに分かることです。

ある言葉の意味を国語辞典で探そうとするとき、何万語もの言葉がランダムに、何の法則性も無く掲載されていたとしたら、私たちはその言葉を見つけることすらできません。

整理されていない情報は使いものにならないのです。

Webサイトのコンテンツも同じです。適切なカテゴリ分けをし、最短距離で目指すコンテンツにたどりつけるようにすることで、ユーザーやグーグルからの評価は自然と高まり、検索結果にも影響していきます。

関連記事:SEOとは?SEO対策の基礎知識と具体的な方法を詳しく解説

カテゴリページは論理的に分類する

Webサイトがペラ1枚のランディングページならカテゴリ分けなど問われません。

しかしたくさんの情報を集めたサイトの場合は、すべての情報が論理的にカテゴリ分けされていることが重要です。

これはグーグルの行動パターンを考えれば当然のことです。

グーグルは常に論理的に思考しながらサイト内をクロールし、情報を収集します。

たとえば「日本の自治体」についてまとめたサイトをグーグルがクロールする場合、「日本>関東>東京都>中央区・・・というように論理的に正しい順番で分類されているはずだ」という前提に立ちます。

そのため、「日本>関東>大阪府>福岡市」などと論理的に間違ったカテゴリ分けをしてしまうと、グーグルが混乱してしまい、ページがインデックスされない(検索結果にまったく表示されない)おそれすら出てきます。

これはもはやSEO以前の問題です。

 

カテゴリ分けのポイントは「自然な階層構造」と「同一テーマ・同一カテゴリ」

SEO対策に必要な「論理的なカテゴリ分け」のポイントは様々ありますが、特に次の2つは重要です。

 

  • 自然な階層(ディレクトリ)構造であること

階層構造とは、簡単に考えると「大きいものから小さいものへ」という順番のことです。

たとえば育毛剤についてまとめたサイトの場合、「育毛剤」の下に来るべきカテゴリは、「男性用か女性用か」「医薬品か、医薬部外品か、それ以外か」などに設定するのが自然です。

「育毛剤」の下にいきなり「口コミが多いか少ないか」「販売本数が多いか少ないか」といったカテゴリを持ってきて、その下に「医薬品か、医薬部外品か、それ以外か」を配置するのは、自然な階層構造とは言えません。

 

  • 同じテーマは同じカテゴリにまとめる

お酒の口コミをまとめたサイトを想像してください。

「ワイン」のカテゴリのなかで日本酒に関する口コミが出てきたら、ユーザーもグーグルも混乱してしまいます。

では「ワイン>フランス産ワイン>ボルドー産ワイン」のカテゴリにブルゴーニュ産ワインの口コミが出てきたらどうでしょうか。

もしかしたら、グーグルは気づかないかもしれません。

しかしワインの知識がある人が見れば、「このサイトの運営者はワインのこと全然わかってないな・・・・・・」と悪い印象を与えてしまい、もう二度と訪問してもらえなくなるでしょう。

このように本来異なる複数のテーマを同一カテゴリに分類することは、Webサイトに対するユーザーの信頼性を著しく下げてしまうため、長期的にはSEO面でマイナスとなります。

 

カテゴリ分けの「やり過ぎ」は逆効果

あまりにも大雑把なカテゴリ分けは不便です。

たとえば温泉を紹介するサイトの場合、「国内・国外」の次に「北海道・東北の温泉」「北陸の温泉」「関東の温泉」などと分類しただけだと、各カテゴリに何百もの温泉を紹介するページがだらだらと続くことになります。

しかし、細かすぎるカテゴリ分けも、ユーザーにとってストレスになる場合があります。

「東北の温泉>青森の温泉>日帰り温泉」くらいならともかく、「東北の温泉>青森の温泉>日帰り温泉>単純温泉/塩化物泉の温泉・・・>ナトリウムー塩化物泉/ナトリウム・カルシウムー塩化物泉・・・>温泉名が「あ行」、「か行」、「さ行」・・・」などと分類してしまうと、階層構造が深すぎてユーザービリティの点でかえってマイナスとなります。

また、深すぎる階層構造下にあるページは、「重要なコンテンツではないから、こんなに下にあるのだな」とグーグルに低く評価されてしまうおそれもあります。

カテゴリ分けの配分は「3クリック以内で最下層のページにたどりつける」というのが理想です。

それ以上細かい情報をページ化したい場合は、無理矢理カテゴリ分けするのではなく、タグ付けで分類するのも一つの方法です。

 

カテゴリ分けのSEO効果は「内部リンクの最適化」によって最大化する

ここまでカテゴリ分けのポイントを解説してきましたが、適切なカテゴリ分けをSEOにきちんと反映させるには、サイトの内部構造にも手を加える必要があります。

具体的には、「内部リンクの最適化」によって、ユーザーやグーグルがカテゴリ内をストレスなく自由に回遊できるようにしましょう。

内部リンクの最適化にあたっては、次の5つのポイントを意識してください。

 

  • 上層ページと下層ページを互いに循環させる

情報量の多いサイトの場合、カテゴリが複数にまたがる結果、重要なコンテンツを下層ページに配置せざるをえないこともよくあります。

そのようなサイト設計では、上層ページを訪問したユーザーをうまく下層ページに誘導する仕組みが必要です。

サイト全体のコンテンツを1枚のページでカタログのように解説する「カテゴリページ」の設置などはその一例です。

また、自然検索してアクセスする場合、「最初に開いたページが、数百ある最下層のページの一つだった」ということも珍しくありません。

この場合、ユーザーの離脱率を下げるには、上位ページへの誘導リンクを適切に配置するといった工夫が必要です。

 

  • パンくずリストの適切な設置

「パンくずリスト」とは、いま開いているページがサイト内のどこに位置しているか、階層構造にしたがってリンク表示したリストのことです。

パンくずリストは、下の画像の赤枠部分のように、サイト最上部に表示するのが通例です。

パンくずリストは、現在開いているページがどのカテゴリに属するかを示す「道案内」です。

したがって、パンくずリストが適切に設置されていれば、サイトのユーザビリティ向上に貢献するので、滞在時間やコンバージョンにも間接的に影響します。

また、論理的に正しいパンくずリストを設置すれば、グーグルがスムーズにクロールしていけるようになるので、インデックスの漏れがなくなり、SEO効果も高まります。

 

  • 共通ナビゲーションで重要なページへの内部リンクを貼る

最近のWebサイトは、グローバルメニューやフッターメニュー、サイドカラムといった「共通ナビゲーション」を設置するのが当たり前となっています。

「記事一覧ページ」や「カテゴリーページ」など、多数の内部リンクを貼った重要なページを共通ナビゲーションで紹介すれば、サイト全体の視認性が増し、ユーザーやグーグルの回遊性が向上するので、SEO効果も高まっていきます。

 

  • アンカーテキストは「リンク先の内容を分かりやすく予告」がマスト

「フランス産についてもっと知りたい方は、こちらもチェック!」というように、内部リンクの誘導テキストを曖昧にしている例が散見されますが、これは改善する必要があります。

グーグルは、アンカーテキスト型の内部リンクを好みますが、アンカーテキストであれば何でも良いわけではありません。

「フランス産ワインについてもっと知りたい方は、『ソムリエ厳選!ボルドー産ワインおすすめの10本』もチェック!」というように、リンク先の内容をわかりやすく予告するアンカーテキストであることが大切です。

明確なアンカーテキストであるほど、内部リンクとの関連性が高まるので、グーグルもインデックスしやすくなり、SEO効果も向上します。

 

  • 内部リンクを集中させるページは厳選する

内部リンク先は重要なページに絞ることが重要です。

「重要なページ」とは、「ビッグキーワードが含まれる上位カテゴリ」、「サイト全体を概説するカテゴリページ」「競合サイトに勝つことを目標に、コストを集中させて制作したコンテンツ」などです。

これらのページ以外の些末なページへの誘導リンクは、かえってユーザーの混乱を招き、サイトの評価を落とすことにつながります。

 

まとめ

◆「カテゴリ分け」は検索結果の上位表示に貢献するが、やり過ぎると逆効果になるので注意

◆カテゴリ分けは「論理的」であることが必須。ポイントは「自然な階層構造」と「同一テーマ・同一カテゴリ」

◆カテゴリ分けのSEO効果は「内部リンクの最適化」によって最大化する

◆内部リンクの最適化のポイントは5つ。「上層ページと下層ページの相互循環」「適切なパンくずリストの設置」「共通ナビゲーションで重要なページにリンクを貼る」「アンカーテキストはリンク先の内容を分かりやすく予告」「内部リンクを集中させるページは厳選する」

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監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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