SEOに効果的なURL構造は、検索エンジンにもユーザにも優しい作りが大切です。
URL設計ではディレクトリ階層やリンク階層を意識すると、ページの関連度・重要度を伝えやすく、SEO効果を高めることができます。
本記事ではSEOに強いURLの基本やすぐに使える3つのポイント、注意点を紹介します。
SEOに効果的なURL構造とは
SEOに効果的なURL構造を設計する時に、意識するとよいポイントは2つです。
– ディレクトリ階層
– リンク階層
- ディレクトリ階層
ディレクトリ階層とは、URLがページの深度を示している段階的な構造のことです。
たとえばURLの第1階層が「プロ野球」なら、下層は「セリーグ」「パリーグ」とし、さらに下層で具体的な球団名が示されます。
第1階層:…/プロ野球/
第2階層:…/プロ野球/セリーグ/
第3階層:…/プロ野球/セリーグ/巨人/
トップからカテゴリに枝分かれする樹形図のような構造です。
メリットとして、検索ロボットがクロールしやすく、ユーザはどこに何のコンテンツがあるかわかりやすくなります。
- リンク階層
リンク階層とは、ページに到達するまでのリンク数が示すサイト構造です。
検索エンジンはトップページからのリンク数が少ないほど重要とみなします。
つまりURLが記述するディレクトリ階層では仮に下位層の「巨人」ページであっても、トップページから「巨人」への直接リンクが多ければ、「関連度が高く優先的に扱うべきページだ」と判断するのです。
2つの階層をまとめると、ディレクトリ階層はサイト全体の構造をクローラやユーザーに伝え、リンク階層はページの重要度・関連度をクローラに伝えるのに役立ちます。
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すぐにできる!SEOに効果的なURL設計の3つのポイント
SEOでディレクトリやリンクは大切ですが、それだけでは十分ではありません。検索エンジンやユーザーがサイト構造を理解しやすく、また利便性を高めるためのURL設計が大切です。
- URLの語句は意味ある英単語
URLの語句は、ページのコンテンツと関連性が高い英単語が推奨されます。
たとえば日記ブログでは「…/2019/05/29/…」というURLがありますが、URLから中身を想像できません。
あるいはURLに日本語を使っている場合、「%E3〜」といったコードに変換され、読めないだけでなく長文になります。
一方英単語を使えば、ユーザーと検索エンジンの理解を助けますし、URLをそのままの文字として扱えるため便利です。
- 目的に合うディレクトリ構造
ディレクトリ階層についても、意味がある設計をすることが大切です。
たとえばあるプロ野球チームのファンにその球団情報を提供したいなら、先述のような「…/プロ野球/(リーグ名)/(球団名)/」というURLがよいでしょう。
一方プロ野球のランキング情報を知りたいユーザーには、下の階層が便利です。
第2階層:…/プロ野球/チーム順位/
第2階層:…/プロ野球/個人成績順位/
第2階層:…/プロ野球/歴代記録/
ターゲットは「順位」で検索するでしょうから、浅い階層に「順位」「記録」のページがあればSEOで有利になります。
どちらが優れているということではなく、ターゲットに合った設計が大切です。
- MECEを意識
MECEとは、「漏れなく、ダブりなく」のことですが、URL設計でも同じことがいえます。
ディレクトリ構造の例として、同じ階層にこのようなURLが並んでいると違和感を感じるのではないでしょうか。
第2階層:…/プロ野球/セリーグ/
第2階層:…/プロ野球/パリーグ/
第2階層:…/プロ野球/巨人/
重複するコンテンツが複数のディレクトリに記載されていれば、カニバリゼーション(共食い)が起こるリスクもあり、検索エンジンもユーザーも混乱しかねません。
一方情報が整理されていれば、クローラにも優しいだけでなく、ユーザーの回遊率を高めて間接的なSEO効果も期待できます。
ところでURL設計を整理すると、どうしても記事が探しづらくなる時は「タグ」を活用しましょう。
URL設計で知っておきたい注意点
URL設計で、知っておくべき注意点を2つ紹介します。
- URL改修時はリダイレクト
サイト設計を見直してURLが変更する場合、リダイレクトを使用しましょう。
記事数が多くなってくると、サイトURL構造を見直したくなることもありますが、リダイレクトを使用すれば、検索エンジンに「同一ページ」と伝え、評価も維持されるため問題ありません。
- URLの文字数は影響ない?
URLの文字数や語句の意味は、ページ評価にそれほど影響しないと考えられています。
ただし管理のしやすさ、ユーザーへのわかりやすさというメリットはあるため、シンプルで意味あるURLを意識しましょう。
まとめ
◆ SEOに効果的なURL設計では、サイト構造が明確なディレクトリ階層と、重要度・関連度を伝えるリンク階層の2点が重要。
◆ URL設計のポイントは、意味ある英単語の使用、目的にあったディレクトリ構造、MECEを意識すること。
◆既存サイトのURL設計を改修する時はリダイレクトを活用する。