「SEO」と「リスティング広告」、どちらもウェブサイトにユーザーを流入させるための手段として欠かせませんが、実際どのような違い・特徴があるのか見ていくことにしましょう。
「SEO」と「リスティング広告」」の基本的な意味について
この記事をご覧の皆様は「SEO」と「リスティング広告」」についてはすでにご存知かと思いますが、念のため「SEO」と「リスティング広告」」それぞれについて簡単にまとめました。
●「SEO」
「SEO」は(Search Engine Optimization)の頭文字を取ったもので、日本語では「検索エンジン最適化」と言います。
一般的には検索エンジンの検索結果において特定のウェブサイトを上位に表示されるよう、HTMLの最適化などを行う施策のことを指します。
よく似たような言葉で「SEM」(Search Engine Marketing)というものがありますが、こちらはSEOと合わせて、この後説明する検索エンジン上で表示される「リスティング広告」を含めた、検索エンジンからWebサイトやへの訪問者を増やすためのマーケティング全般を指すものです。
●「リスティング広告」
検索連動型広告(けんさくれんどうがたこうこく)ともよばれるインターネット広告のひとつです。
文字どおり検索エンジンで一般ユーザーが検索したキーワードに関連した広告を、検索結果画面に表示するもので「 キーワード連動型広告」とも呼ばれます。
日本国内ではGoogleの検索結果に表示される「Google広告(旧:AdWords)」や、Yahoo!の検索結果に表示される「Yahoo!プロモーション広告(旧:スポンサードサーチ)」などがあり、リスティング広告が一般的になるまでは「1週間でこの金額」といった屋外広告と同じような形で、効果に見合わない費用が発生することが多々ありました。
しかし、リスティング広告で採用されているクリック課金(PPC:Pay Per Click)では「お客さんが来た分だけ払う」ということが出来るようになり、費用に見合った広告として現在ウェブ上の告メディアの主流になっています。
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両者の違いは?SEOとリスティング広告を使い分けるポイント
先の説明を踏まえて、SEOとリスティング広告を使い分けるポイントを考えてみましょう。
SEOの基本はキーワード戦略も含めたHTMLの最適化が基本になるので、もし自社で出来るのであれば費用をかけずに継続的に施策を行うことも出来ます。
ただSEOに関してはGoogleやYahoo!がそのアルゴリズムを公開しているわけではありませんし、もし公開したとしても世の中無数にあるウェブ制作会社やSEOコンサルタントがまったく同じ施策をすると、狙って上位に表示されることはかなり難しいと言えるでしょう。
そこで確実に検索上位に表示される為の施策として「リスティング広告」が登場するのです。
この他にもお金を払えばほぼ確実に予算通りユーザーの流入をウェブサイトにもたらすことが出来る為、何かしらのキャンペーンの間だけ流入を増やしたいというニーズも満たすことが出来ます。
いま一度まとめると
・ 決められた期間・コストで確実にユーザーを獲得するなら「リスティング広告」
・ 継続的にユーザーを獲得するなら「SEO」
になるでしょう。
上記においてはもちろんリスティング広告の場合でもCTRが伸びず、予定より期間がかかる場合もあるかと思いますが、広告単価や広告の品質スコア・品質インデックスなどの指標上げることによって広告の表示順位や回数を向上させるなどの施策も必要になるかと思います。
一方SEOの方でもある程度の部分(内部要因など)は自社でも対策可能ですが、それ以外の部分に関しては外注するなどリスティング広告よりもコストがかかる場合もあります。
またSEOでもリスティング広告でも押さえておかなければならない指標が一つあります。
それは訪問したユーザーの「コンバージョン率」です。
「コンバージョン率」は訪問数に見る成約率の割合で、どれだけユーザーがサイトに流入しても商品を購入したり、サービスを契約してくれる割合が低いと、コスト面でマイナスになることもあります。
どのような施策を行うにもまず自社サイトのコンバージョン率を測定し、改善してからユーザーの流入を増やす施策を行いましょう。
まとめ
◆ 決められた期間で確実にユーザーを獲得するなら「リスティング広告」
◆継続的に低コストでユーザーを獲得するなら「SEO」
◆ ムダな広告費用をかけない「コンバージョン率」を把握する