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Webマーケティングの歴史~今後のトレンドまで徹底解説~

2019.2.21
読了まで約 3

Webマーケティングは、インターネットの普及とともに誕生し、発展を続けてきました。

バナーやアフィリエイト広告から始まり、SEOやリスティング広告、ブログやSNSの活用などを経ながら、コンテンツマーケティングが浸透するにいたっています。

今回は、Webマーケティングの歴史と今後のトレンドについて徹底的に解説します。

 


バナー、アフィリエイト広告時代

インターネットの普及が始まって間もない1994年、世界ではじめてのバナー広告がオンライン雑誌『Hotwired.com』に掲載されました。

バナー広告は、アメリカ最大の電話会社AT&Tが出稿したものです。新聞・雑誌やテレビなどの広告とは異なり、見られた回数やクリックされた回数を計測することができるバナー広告はマーケターにとって画期的なものだったため、これ以降、ユーザーでのバナー広告は急増していきます。

1996年には、アマゾン・ドット・コムがアメリカでアフィリエイト広告をスタートさせます。

ユーザーが自分のWebサイトに「おススメ商品」として広告を掲載し、売上の一部が報酬としてユーザーに支払われるアフィリエイト広告は、新たな広告の手法として一気に広まりました。

関連記事:マーケティングとは?基礎から重要ポイントまで初心者にも分かりやすく解説


SEO、リスティング広告の登場

インターネット上にWebサイトが増えるにともない、Webサイトの情報をポータルにまとめて検索できる仕組みが必要になりました。

そこで検索エンジンとして1995年にYahooが、そして1998年にGoogleが登場します。

検索エンジンが普及するのとともに、検索結果の上位に表示されるための手法「SEO(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)」)がWebマーケティングで重視されはじめます。

WebサイトにSEOを施せば、検索結果に上位表示されるため、広告費をかけなくてもユーザーに見つけてもらいやすくなるからです。

2000年には、検索エンジン連動型広告である「リスティング広告」をGoogleがスタートさせます。

検索結果のページに表示されるリスティング広告は、キーワードの選定やユーザーのクリック数などにより広告費をそれほどかけることなく上位表示が可能であるため、Webマーケティングにおける重要な手法として多くの企業に活用されています。

 

ブログ、SNSの急成長

アフィリエイト広告やリスティング広告により、それまでは資本のある大企業だけのものであった広告が、中小企業や個人でも発信できるものになりました。

その流れをさらに推し進めたのが、ブログとSNSの急成長です。

ブログサービスは、1999年に「Blogger」がはじめて開始し、日本でも、「シーサー」「ニフティ」「ライブドア」などがサービスを開始することにより、2003年~2004年にかけて普及していきます。

HTMLの知識がなくてもWebサイトを立ち上げることが可能なブログは爆発的に増え、それにともないアフィリエイト広告も激増します。

さらに2007年にTwitterが、2008年にFacebookがスタートするなどSNSが登場し、手軽な情報発信はますます盛んになっていきます。

2019年1月時点での日本国内での月間アクティブユーザー数は、

・Facebook 2,800万人
・Twitter 4,500万人
・Instagram 2,900万人
・LINE 7,800万人

となっています。SNSに表示されるSNS広告は、リスティング広告とともに活用する企業が増えています。

 

コンテンツマーケティングが浸透

2010年になり、コンテンツマーケティングが登場します。

コンテンツマーケティングとは、自社のWebサイトやブログ、SNSで見込み顧客と接点を持つことにより、興味関心段階あるいはそれ以前の段階の人を商材の購入へと導くものです。

背景には、アフィリエイトやリスティング、SNSなどの「アウトバウンド型」の広告を、ノイズと感じて嫌がるユーザーが増えたことがあります。

コンテンツマーケティングでは、自社の商材やサービスをことさらに売り込むことはしません。

見込み顧客の課題を解決することができる有用な情報を発信することにより、自社の姿勢やマインドを知ってもらい、ファンになってもらうことを目的とする「インバウンド型」のアプローチを採用します。

見込み顧客と、単に販売者と購入者という関係にとどまらず、ファンになってもらうことにより長期的な関係を築くことは、Webマーケティングにおける新しいスタイルです。

そのためにコンテンツマーケットは浸透し、多くの企業が積極的に取り組むようになっています。

 

Webマーケティングの今後のトレンド

Webマーケティングにおいてはこれからも、インバウンド型のアプローチがより進化していくでしょう。

それとともに人工知能(AI)の発展がマーケティングにも影響を与えることが予測されます。

膨大なデータを集計し、解析改善することができるAIは、以下のような事例において今後もますます活用されていくこととなるでしょう。

・DM

AIが顧客にあった商材を選び、パーソナライズされたDMを送ります。

・広告

AIによる広告運用ツールは、運用レポートを解析することにより、広告の最適な運用方法をアドバイスします。

・SEO

AIによるSEOツールは、Webサイトを常時監視することにより、検索順位が低下した際には即座にSEO対策を施します。

・アクセス解析

AIによるアクセス解析ツールは、Googleアナリティクスの運用を自動的に行い、サイトの改善点を指摘します。

・Web接客

AIによるWeb接客ツールは、オンラインショップでユーザーの質問に答えながら、ユーザーに最適な商材を選びます。

マーケティングオートメーション

AIによるマーケティングオートメーションは、見込み顧客の見込み度合いを的確に測定し、さらにそれを高める施策を提案することができます

 

まとめ

◆ Webマーケティングはバナー・アフィリエイト広告からスタート

◆ 検索エンジンの登場とともにSEO、リスティング広告が誕生する

◆ ブログやSNSにより中小企業や個人が広告を発信する流れが加速

◆ インバウンドのアプローチをするコンテンツマーケティングが浸透

◆ 今後はAIがWebマーケティングにも影響を与えるようになる

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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